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12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
ねぇねぇ削除依頼板の
GB質問スレッド その2 はどうよ。 明らかに自演なんだけど・・。
>>188の方へ
>① スラブ厚の4cmの違いはどうして生じて来るのか、部屋によって違うのか
>階によってちがうのか?
この240ー200の意味は、居住部=240、水回り段差スラブ部=200だと思いますが。
もちろん、部屋の間口の違いで厚さを変えることはありますが、アンボンドではまず
各戸のスラブ厚さは同じにすると思います。(自重キャンセル量を統一できないので)
>② パンフに梁のない天井とあるけれど、どの部屋にも50cmくらいの幅の
>下がり天井があるのはなぜか?
これは、厨房換気ダクト、及びトイレ換気扇+浴室換気扇のダクトが外壁面で排気する
ためのダクトを隠す下がり天井の部分で、戸境壁側に寄せて作ります。
(「一流建築家」はこれがあるから、部屋に小梁の横断があっても同じと主張しています)
>③ そもそもこれだけスパンがあって小梁がなくて大丈夫なのか?
7.5mの間口で240mm厚さですね。アンボンドがない場合は270mm程度必要ですね。
アンボンドでつり上げるので、この薄さで大丈夫になります。ただし、スラブ自体の
剛性は240mmのままなので、スパンとの組み合わせで重量衝撃音が悪くなるケースが
あります。(ここに、「一流建築家」のつけ入るスキがあった訳ですが)
前にも紹介したことがありますが、橋本先生の拡散度法でチェックしてみてください。
http://www.ngy.hi-tech.ac.jp/labo/hashimoto/
>音を扱ってるのは建設の世界だけではないし、どこでも音の処理はやっかいです。
そうですね。
>でもね、出来ても居ないことを売るときには平気で謳う、なんてことはしませんね。
だから、ほとんどのデベは品確法で謳わないでしょ?
あくまで、「LL-40」のフローリングを使ってます・・・とかレベル。
使っているだけで、その性能が出ている、出てないは関与してないんですよ。
皆様 ご意見ありがとうございます。
感覚的には>>193の方のたとえの通りなのですが、>>196の方のご意見も一理あるのかも。
まず、重量衝撃音への影響はありません。薄板部分の共振周波数が1kH当たりだから
です。また高音域の場合ですが、下室への音響放射はスラブ下面がこの周波数で振動して
いることより生じます。よって仮に、小さい孔から上部空気音が漏れてこようが、
その音圧エネルギーはこの下面板部の振動エネルギーに比較すると微々たるものです。
(と推測します)よって、板部の振動が少なくなるのであれば、総合的な音響放射は
小さくなる方向かと想像しての発言でした。
>バスレフ型SP
を勉強したいのですが、参考にできるHPはないのでしょうか?
確かに、特定長さの特定口径の孔が特定周波数を励振させることもあるのでしょうから。
「ヘルムホルツ型吸音装置」というものがあって、下記の前田建設工業の公開特許
(特開2001-173122。特許庁HPの特許DBで内容が閲覧できます)に、矩形ボイドに
対して孔を設置したアイデアが記載されています。孔は上向きですが、下向きに設置
しても吸音原理は同じかも知れません。やや長くなりますが、下記は特許明細の抜粋です。
時間のある方は、全文読みましょう。床衝撃音の勉強になります。
>特開2001-173122(ヘルムホルツ型吸音装置を有する二重床 の構造)の抜粋
【0023】このヘルムホルツ型吸音装置16は、次に説明するように床 仕上部材12に
発生した衝撃音 を減衰するように作用する。すなわち、床 仕上部材12に衝撃が加わ
ると、この衝撃によって発生する衝撃音 の波長に比べて、寸法の小さい空洞である
閉鎖空間20の中の空気がバネとして働く。
【0024】このとき、閉鎖空間20に設けられた小さな開口21が外に通じているため、
開口21内の空気の塊をマス(mass)として1質点系バネ・マスモデルが形成される。
そして、この系の共振周波数においては、開口21内の空気の塊が激しく振動し、
開口21の周壁と空気の塊との摩擦によって、衝撃音 のエネルギーが熱エネルギーに
変換される。つまり、衝撃音 が減衰される。
【0025】いま、図3に示すように開口21の長さをL、開口21の横断面積をS、
閉鎖空間20の容積をV、音速をC、開口21の有効長さをLe(Le=L+0.8・S1/2)
とすると、ヘルムホルツ型吸音装置16の共鳴周波数f0は、
f0=1/2π(C2S/Le・V)1/2となる。
【0026】この式から、開口21の横断面積S又は有効長さLe、すなわち、管状
部材19の内径d又は長さLを変えることによって、共鳴周波数f0を調整でき、
これにより、周波数の異なる衝撃音 を減音できることが分かる。
【0027】このヘルムホルツ型吸音装置16は、ボイド スラブ 10の現場施工時に
同時に組み入れることができる。すなわち、ボイド スラブ 10の現場施工においては、
まず、予め工場でプレキャストコンクリート版13上にヘルムホルツ型吸音装置16を
取り付けておく。
それはサイレンサーが付いてる状態ですよね。ただ穴開けただけじゃ、暴走族の直管と同じですよ。
先の特許例に特にサイレンサーの記載がある訳でもなく、
また、一般に「ヘルムホルツ型」の検索でこの消音技術がでてきます。
http://www.showa-aircraft.co.jp/products/honeycomb/features/ch_kyuuon....
http://www.iri.metro.tokyo.jp/publish/report/14/N12F.pdf
GBは建築屋なので、他の産業機械の消音設計の原理など知る由もないが、
バイクのマフラーはピストンエンジンの排気ガスの流れがピストン運動の衝撃波を
巻き込みながら生じている訳であり、この「ヘルムホルツ型」とは同じに扱うものでも
ないのだろう。また、矩形ボイドの下面にこの原理が適用できるのかもやや自信がない。
いずれにしても、GBは孔あけでよくなると断定した訳でもなく、>>196の方のように
考えるのもある意味自然な発想ですので、機会があれば実地検証してみたくなる
議題ですね。(GBの予想は、>>204に記載した通りですが、測定誤差の範疇である
可能性が高いでしょう。)
188です。丁寧な答え、ありがとうございました。
やっと納得できました。
また、分からないことがあった時に質問しますが、よろしくお願いします。
いや、”空洞に小さな開孔があって外に通じている”という”ヘルムホルツ型吸音装置”それ自体
がサイレンサーですよ。
その作動原理は、小さな開孔を通して”空洞に”音波が入射すると音波が減衰するというもので、
”空洞から”音波が出てくる水孔つきボイドとは逆のカタチですね。こちらには吸音装置はついて
ません。
ゼネコンボーイさん教えて下さい!
もう散々やってるかもしれませんが、もう一回お願いします。
二重床と直床は、遮音性能的に二重床の方が、この掲示板等で言われるほど明らかに優れているのでしょうか?
それとも、一長一短あるのでしょうか?二重壁と直壁についても教えて下さい。よろしくお願い致しますm(_ _)m
ゼネコンボーイさんへ
2重床で長くなる前に、出来ればこちらをお願いします。
橋本先生の「一般用拡散度法」を試してみました。
<マンションの構造>・・・[2]
<部屋の位置パターン>・・・[1]
<住戸寸法(m)>・・・[6.00×11.90]
<部屋寸法(m)>・・・[6.00×2.75]
<床厚(mm)>・・・[210]
<天井高さ(m)>・・・[2.50]
質問1.
2重床でアンボンド工法ですが、床厚は210mmのままで良いでしょうか?
質問2.
上記の住戸寸法・部屋寸法の戸境壁から戸境壁の距離を6mから増減してゆくと、
3m:L47
4m:L50
5m:L49
6m:L47
9m:L46
10m:L45
11m:L44
12m:L43
16m:L42
と性能がだんだん良くなってきます。
壁から壁までの距離が長くなればそれだけ振動しやすくなりそうですが、逆の傾向が見られます。
何故でしょうか?
周波数の問題?
私も211さんと同じ疑問を感じていました。
私の部屋は
アンボンド工法、リビングは台所も含めてつながってるので
<住戸寸法(m)>・・・[10.00×7.5]
<部屋寸法(m)>・・・[10.00×7.5]
でL49と出て、
知人の同じマンションの部屋は
<住戸寸法(m)>・・・[10.00×8.00]
<部屋寸法(m)>・・・[10.00×8.00]
でL48とでました。
単純に、スラブ面積が大きくなればなるほど遮音性が落ちると解釈していたのですが、
どうやら違うようです。私も、ぜひ教えて欲しいです。
↑すみません、212の
<住戸寸法(m)>・・・[10.00×7.5]
<部屋寸法(m)>・・・[3.1×7.5]
と
<住戸寸法(m)>・・・[10.00×8.00]
<部屋寸法(m)>・・・[3.1×8.00]
の間違いです。
すみませんでした。
>>209さんへ
これで打ち切りにしたいのですが、上部薄板部分の振動で内部の空気が振動すれば、
それは水孔を出入りする動きではないのですか?
仮にこのようなものが放置されるとすれば、二重天井内ですが、二重天井内の空気音は
ごく若干ですが、緩和される方向かと。直天放置でも室内の吸音率の向上にごくわずか
だが、寄与すると思われます。それもある範囲の周波数帯域だけですが。
>>210さんへ
やがて、このスレッドでまとめて紹介する予定ですが、それまでは
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3700/
の163.以降をご参照ください。
>>らむださんへ >>212さんへ
これは、すばらしい発見です。やや長くなるので、体調のよいときにご返答させて
いただきます。(アンボンドスラブの厚さはそのまま代入してOKです)
>>209さんへの補足
214の言い方は、あまりに一方的でよくないですね。(反省)
まず、孔が大きければこれは間違いなく、上板の振動を直接空気音で受けるので、
悪くなります。この孔が例えば、径3mmとします。75mmの長さがある下板を
抜けてくる音はどの波長でどの程度の音圧でしょうか。たぶん無視できるかと。
すると、今回の水孔の径10mm×75mm長さではどうなのか。205.に紹介した式で
計算できそうだ。内部は発泡スチロールの中空材が入っているので、
完全な空気ではないのですが、290mm厚さでは、ボイドの高さ=130mmぐらいで、
縦横=400mm×1200mmサイズです。このときどの波長になるのだろう。
(多忙なGBは、この計算をする時間がない。どちみち、閉鎖する孔なので、
いらんことを言わなければよかったと反省している)
>単純に、スラブ面積が大きくなればなるほど遮音性が落ちると解釈していたのですが、
どうやら違うようです。私も、ぜひ教えて欲しいです。
ヒント:人間の耳は低周波になればなるほど聞こえにくくなる。
>>215
なんか危ない人の独り言みたいになっちゃってますけど、要するに根拠ないことを
うっかり言っちゃったってことですね。発言全体の信頼性に関わりますから、
本当に分かってることだけに言及するよう、少し気をつけた方がいいですよ。
>>217
ここでの発言は、ゼネコンボーイさんの参考情報として捉えればなーんにも問題ないでしょう。
目くじら立てるほどではないのでは?
何しろ「無料」だしね。
まあ、そもそも他分野と建設分野の技術を直接比較すること自体に無理があるね。
建築構造物は、工場製品じゃないんですよ。
うーん、そういう言い方はGBの志を真っ向から否定しちゃってるんだけどな。
もう一度GBの初志を思い出してごらん。
218さんではないが、
「ある程度は責任ある発言にしたい」ということは保障する物ではないということなので
責任は各自でしょう。(別スレの内覧のやり取りの時に思いました)
それでも一般人にはちょっとわからない(調べにくく判断があいまいになりそうな)情報の提供は
ありがたいし道筋を作ってはくれている。
そういう意味で感謝しています。
「分からないものは的確な返答ができない」ってことも言ってるので専門外はしょうがないでしょう。
ただ、曖昧な所と、経験則での実績とが明確にかかれてれば何も問題ではないでしょう。
そういう点で215はありだと思います。
初志貫徹。
郷に入らば郷に従え…
などと言ってみる。
ゼネコンさんに言ってるの?
変な人が紛れ込んでいますね。
ここでまじめに質問している人は、無記名のホームページの特性を
理解しながら、ゼネコンボーイさんを信頼しているのですが。
>>217の方へ
>>167の
>むしろそのままだとボイド部分の空気音が緩和されるかもしれない。
にあるように、最初から可能性を言ったまでで、また「根拠のない」ことを述べた
つもりはない。今でも、孔の径が一定サイズ以下の場合は、下室おける音圧レベルが
総合的には微少だが小さくなるようなケースがあるだろうと思っている。ただ、現時点
でその孔径をすぐに判定できない自分の非力さを嘆いているだけ。孔があるだけでなく、
下板も振動する複雑なケース。確実なことだけ述べる姿勢もいいだろうが、かといって、
「孔=遮音性が悪くなる」というよくある固定観念にやるせなさを感じるので、あえて
そうとは限らないこともあるのではと可能性を説明したもの。217さんの「根拠のない
ことを」という忠告は、早計だろうと感じており、そこまでいうのであればすべての
孔径で遮音性が悪くなるということを、解明していただきたいと思う。
例えば3mmの孔径でも際だった音が生じるのだろうか?誰か教えて欲しい。
際だったとは、下板の振動による音響放射よりも大きなという意味である。
>可能性を説明したもの
ある主張の根拠とする説明に疑問が投げられた時、疑問を晴らすことができなかったらその説明はなされたとは見なせません。
遡って、主張も認められません。
>217
ゼネコンボーイさんは善意で答えてくれているのだから、
見たくない奴は見なければいい。ただそれだけのこと。
そんな簡単なことがわからんかね?
ところで、お聞きしたいが、ゼネコンボーイさんに反論するだけの
「知識」と「根拠」をあなたはお持ちか?
俺もゼネコンボーイさんはいい人だと思うよ。
心ない書き込みされても、質問に丁寧にレス書いてくれてるじゃん。
−− 「GB」さんに感謝」 −−
「GB」さんの「技術的内容を加えた、的確なアドバイス」大変感服しております。
有り難うございます。
私は、建設関係の技術については殆ど素人ですが、
某大手メ−カ−に40年2ヶ月勤務、この3月、定年退職後10年となります。
現役時代の内、約14年間は、大手中小の建設会社さんに、
エレベ−タ−・受変電設備・空調機器と設備・U/B・ 等々の現場打ち合わせを含む営業を担当、
その過程で、建設業界の優秀なところ、そうでも無いところ、を勉強させて頂きました。
未だに感心をもってこの業界に親しみを感じて居ります。
さて、
本BBSの投稿には「匿名さん」が多く、
同じ匿名さんなのか、または別の匿名さんなのかは、投稿の文でなんとなく判りますが ・・・。
出来得れば、「mahikoI」 のように、具体的に固別の方と判断できる名称で投稿された方が、
責任ある議論が展開出来、読む方も早く分掴めて、親しみも違ってきます。
以下本BBSでの具体的な例です。
>ゼネコンボーイファン投稿日:2006/01/06(金)
>足立区@庵投稿日:2006/01/10(火)
>らむだ投稿日:2006/01/23(月)
>makihoI投稿日:2006/01/24(火)
>ゼネコンボ−イファンⅡ投稿日:2006/01/24(火)
○投稿の各位に、個別の名称での投稿を是非おすすめ致します。
また、
「匿名さん」の仮面を被った不真面目な投稿の抑制の意味もあるのではと思もいます。
>234
こいう掲示板も必要です。
どこへ行っても、住所、氏名の登録 → ログインゲット → パスワード設定
だらけで、これ以上、自分の情報を登録したくない。
kakaku.comも登録制にしたから、投稿がガクっと減ったでしょ。
投稿が少なければ、情報が少なすぎて生きたサイトにならない。
多少のアラシは必要悪ととらえ、このような無登録性のサイトもあった方がよい。
「e-住まい」のサイトを見てみてください。
あたりさわりのない会話が多く、あまり役に立たない。
週間ダイヤモンドの記事と同じ。
アラシはよろしくないが、「ぶっちゃけ」「おもいつき」「感じたまま」を
抵抗なく投稿できるのはメリット。
固定HNにしなければ発言に責任が持てない、という者のモラルと
匿名で無責任な発言を行う者のモラル。
…大差ないと思うのは私だけだろうか?
HN自体には何の信頼性もないと思う。
中味が伴っていれば良いのであれば匿名だって同じ事。
逆に、中味に絶対の自信があるが故の「署名」が
必要なのだとしたら、いっそ実名でいきますか?
偽善・詭弁は不要。
馴れ合いスレに成り下がってしまうくらいなら
匿名のままバトルが繰り広げられた方が余程有用だ。
技術的なバトル、議論はどんどんすればいいと思いますよ。
ただ、感覚&感情的に意見を否定する輩が何人かいるのが荒れる要因ですね。
否定意見ならどこがどう違うのか?
そこを明示しないと、レベルの低い屁理屈になります。
また、コメントから想像するにあまり詳しくない人間が「否定的」な意見を「断定的」に出すのも疑問ですね。
適切な議論の仕方はあると思いますよ。
>>238
匿名掲示板の方がいいと思うよ。気軽に質問できる事が一番良いことだと思うから。
質問のやり取りの最中は誰の発言かわかるように質問したレスの番号等による本人の明示は必要だとは
思うけどね。
makihoIさんは「質問/回答の両者が固定HNが良いという案」を持ちかけてくれてると理解してはいますが
「責任ある議論」については真剣に質問してる内容なら自然にやり取りがつながってくと思います。
現にいくつかはそういった質問も見受けられると思いますので。
固定HNか匿名かは個人の判断でよろしいのでは?
これがGBさんからの提案って事なら別ですが。。。
>床衝撃音について その1 測定方法と帯域分割
まず、上階(加振室)で床を直接に加振するような振動源があるときの、下階(受音室)
の部屋で聞こえる騒音のことを床衝撃音と呼び、遮音性は受音室の音圧レベル測定した
もので、この値が低いほど遮音性がよいとされます。実際に測定する際には、重量衝撃源
として、小さなタイヤを振り下ろすバングマシンと、鉄製のピストンのようなものを連打
させるタッピングマシンを上階の床にセットします。それぞれ、子供の飛び跳ねる音、
ハイヒールの歩行音がモデルとされます。上階の部屋に対角線を引き、それぞれの4分点
を取り、通常2分点は一致するので、全部で5点を代表点として加振点にします。下室の
受音室では同様に代表5点を設定し、受音マイクの高さを変化させて5点で測定します。
ある加振点での各受音点における音圧レベルは、一端エネルギー値も戻して、平均値を
とるので、どこか悪い値があると、それに引きずられますが、加振点ごとのエネルギー
平均された音圧レベルを部屋全体の値として評価する際は、エネルギーの対数値である
レベル値の算術平均でよいとされています。
このときの、音圧レベルは床衝撃音レベルの等級を判定する際は、1/1オクターブバンドで
区切りその中心周波数で各バンドを代表させます。それが重量衝撃音では、63Hz、125Hz、
250Hz、500Hzまでの評価とし、軽量衝撃音ではさらに、1kHz、2kHzまでを測定対象と
します。つまり、各帯域の音圧レベルは、63Hz帯域では、62.5/2^0.5〜62.5X2^0.5=44.2
〜88.4Hz間の音圧エネルギーの積分平均値になります。人の可聴域が20Hz当たりと
言われているので、まずまずそのはじまり部分からスタートしています。
>床衝撃音について その2 レベルと決定周波数
この測定された音圧の常用対数の20倍が衝撃音レベルの値とされますので、音圧が2倍
になると、20log2=6dB違うことになります。(エネルギーは音圧^2なので、3dBの違い
でエネルギーは倍になっています)この辺の状況を反映してか、床衝撃音のレベルを5dB
で分割して、レベル表示します。その際に、500Hz帯域のレベルを規準に全帯域が55dB
以下の場合をLH55と呼びますが、低音域では音圧が高くても他の音域に比較してうるさ
くないという指標を人工的に作成し、63Hz帯域では−23dB、125Hz帯域で−13dB、250Hz
帯域では−6dB、500Hz以降は調整なしで規準化します。これらすべてが、55dB以下の
場合にLH55の等級をなのってよいとなっていますが、現場測定の場合は各種誤差を含む
ので、2dBまでの超過を認めています。橋本先生の計算シートにもあるL数表示というの
は、等級評価をする前の各帯域の最大レベルを整数表示したものです。これが整数表示と
なっているが故に、実際は2.4dBの超過でもOKとして等級評価している実測報告書が
ありますが、これは邪道です。最大レベルを持つ周波数帯が「決定周波数」と呼ばれ、
重量衝撃音では大半が63Hzで決まり、次に125Hzで決まることがほとんどです。
>床衝撃音について その3 軽量衝撃音を決めるもの
また、軽量衝撃音の場合は、125Hzか250Hzが決定周波数となることが多くなります。
これは、通常の床仕上げで500Hz以降は4ランク(20dB)以上低減され、二重天井も
1ランク(5dB)程度低減する効果を持つからです。よく、軽量衝撃音は仕上げで決まる
とかいいますが、仕上げが及第点であるときは、次には>>191で示したスラブの基本
インピーダンスレベル(正確には、無限大板の駆動点インピーダンスと呼ぶ)が大切に
なります。
「達人」の「安心して生涯住めるマンション一発判定、双葉社2004.11」に、「軽量衝撃音
に強い二重床は可変性にも対応」の項目がありますが、GBの実感としては、300mm程度
のボイドスラブ+直床の方が容易にLL40〜45を達成できると思います。この直床を二重
床に切り替えても同様なものでしょうが、直床の方が際根太等の取り合いがない分、性能
も安定するようです。また、直床と二重床の軽量衝撃源での得手不得手のあることは、
「今どき直床スレッド169.」で説明しました。先の本で勝手にボイドスラブは8割の性能
とされているので、先の基本インピーダンスが同等になる厚さを述べると、通常スラブvs.
ボイドスラブ表示で、200-225、225-250、250-280、275-310ぐらいので、1割ぐらいの
厚さアップで同等の性能になります。これで、対比した通常スラブよりは1割以上軽くな
るので、使用する価値がある訳です。
>床衝撃音について その4 重量衝撃音を決めるもの
これはスラブの性能がまず大事ですので、先の基本インピーダンス値が高いことが
ポイントです。決定周波数となる63Hz帯域では大梁固定による端部上昇効果を受けるで、
対象とする部屋の拘束条件が大事になります。この端部上昇は対象とする周波数がスラブ
を伝搬する際の曲げ波の波長を規準として、0.2以内の範囲で大梁に近い程、上昇量も多く
なります。中心周波数が63Hzの場合で、スラブ厚さで変化するものの、この0.2以下=
約1mの範囲です。先に対角4分点による5点での測定点を述べましたが、測定点がこの
範囲に入ると、端部上昇の恩恵を受けます。一般に個室ではこの5点の内3点が梁際に
なるので、レベルが低く、居間では部屋も広く大梁からの距離も離れるので、レベルは
高めになり、個室の方の測定値がよくなる傾向を持ちます。それでは、この端部上昇の
恩恵を受けない範囲での加振点は皆同じ値になるかとういうと、加振点ごとにどの
モード(スラブにおいては、固定端間における弦状振動のことで、1次モードが波一つ
の単振動、n次モードが波nヶの振動)が卓越するかで違ってきます。一般にスラブ
中央点での打点が1次モード振動を一番励起するので、値も一番悪くなると想像されます。
>>211.らむださん >>212の方へ
>拡散度法の考え方
まず、「戸境壁から戸境壁の距離」を間口と呼び、バルコニー壁から廊下壁や反対側外壁
までを奥行と呼びます。これでラムダさんは間口をいろいろ変化させてL値の変化を
見ました。先に学会本の大梁で囲まれた面積と予想LHの表が間違いであることを述べ
ましたが、それを実証したのが橋本先生です。スラブの面積が大きくなれば、中央たわみ
はその分大きくなるが、それは静的なことであり、動的な振動状態では、むしろ面積が
広い方が、無限大板に近くなって、多くの振動モードが拡散状態で存在することになり、
下室への音響放射はむしろ小さくなることを示しました。一つの周波数帯の中に、どの
程度の共振モード数が含まれるかで、そのモード数が多い状態を拡散度指数という式で
表して、床衝撃音を解明したものです。これは本計算法を開発当時、ゼンコンから多くの
実測データを収集して、従来のインピーダンス法による予測手法と比較しての結論です
から、間違いないと思われます。
>拡散度法の精度と課題
拡散度法の予測精度はプラスマイナス5dBの間に95%の実測例が入るとしています。
本算定方法も理論的に導いた部分と、単純支持状態から周辺固定状態への評価など、やや
「ざっくり評価」の部分があるので、完全ではないのですが、大きな指標としては非常に
有意義な計算法です。
GBの感じる欠点としては、63Hz域における端部上昇評価がすべての測定点において
ゼロで返されることが多いことで、この辺は現地実測にそぐわない点だと思っています。
よって、現状の拡散度法での値は個室の面積で余り値が変化しないと思いますが、
実測では2辺拘束の部屋は面積が小さい程よい値になります。(部屋の平面サイズに
よって、内部の空気音がモードを持つ場合はまた変動しますが)
先に計算された居間の計算では、測定点は間口6m以上では端部上昇の1mは超えて
いるので、端部上昇効果での変化はないでしょう。
>他の要因で、必ずしも実測値は拡散度法の要求どおりにはならないが、
>「スラブ面積が広いと悪くなる」という常識は間違い。
>その証拠に、剛性の高いボイドスラブでの大スパンスラブはかなり普及している。
先に述べた拡散度法の端部上昇評価の部分を改良したいのですが、もともと数学が苦手
で建築に進んだGBとしては、拡散度法における各種理論式の導入等、難解な高等数学式
の羅列で全くついていけません。
ここはGB様のスレだから、GB様のお気に召すように記載していいんだよ。
GB様のする事に意見すると、すぐに削除依頼だされてアクセス禁止になりますわよ。
くわばら・くわばら・・・・