まとめてみますが、途中でめんどくさくなっちゃいました。
きっかけは、マンションの周辺に「反対運動」の旗があるのが気になるということ。
山王は言うまでもなく、歴史的には都内有数のお屋敷町でしたし、いまでも良好な住宅地と認識されています。実際に、高層マンションがあまり見当たりません。だから、「反対の旗」を見ると、周辺住民の間に軋轢があるのではないかと心配するのは自然な事です。しかし、直ぐ横には高層のガーデンハイツが建っているし、いまどきの住民がそれほど狭量とも思えない。
話がややこしくなるのは、「>44 住民からは大田区建築審査会に建築確認の取り消しを求めて審査請求がされている様です」という、なにやら違法性を匂わす投稿からです。
核心は、大田区が「建物の高さに関するルール」を平成27年を目途に「検討中」であることです。ここは大切なところなので、Webのリンクをつけますが、マンションの将来の高さを20mに規制するものです。但し、ルール導入前のものは1回は建てかえ可能です。そして、まだ、このルールは素案段階です。>76さんの意見が概ね客観的かと思います。
http://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/publiccomment/publiccomment_bos...
いろいろ議論がいったりきたりするのですが、結論から言うと、高さ規制は導入前なので、違法建築とはならないし、建築確認も取り消されない。また、規制導入後は既存不適格物件となるかもしれないが、規制が後から変わる予定なので、違法建築では無い。そして、特例で1回は同じ高さで建て替えが可能なので、普通の人の感覚では困らないだろうと。
野村が規制変更前に駆け込みで大きなマンションを建てる。これに対して、環境を重視したい周辺住民は文句がある。一方で、違法建築ではない。低層で良好な住宅地区に建つマンションだし、今後は規制強化だからこそ希少性がある、という意見もあって、「反対派」と思われる人は、憤懣やるかたないといった反応で、野村の説明責任や企業体質を責めているわけです。さらには、「違法建築になるから、価値が暴落するぞ」、「値段が高すぎる」、「山王なんて住みにくい」という趣旨の発言も絡んできて、ネガティブキャンペーンと混ざって暴走気味になったようです。