上記のアドレスを参照してください。素晴らしい提言ですね
一通のメールから始まること
東京→名古屋の新幹線で草案を書いて、帰宅後に数値などを埋めてみました。みなさまの声も入れたつもりですが、、、むにゃむにゃ。
相変わらずの中央区民新聞ネタですが、こちらも新展開・・・でしょうか。
・ 環状2号線とオリンピック 区議会が都と質疑
・ 五輪、環2を立石都議に聞く(ゴールドコーストはゴクレのことか!?)
環状2号線延伸計画 勝どき地域高架化方針への提言
現在計画中の環状2号線の晴海−汐留間延伸部のうち、勝どき地域について高架化へ変更する(以下 環2高架化)とのことですが、次の理由から計画の早急な決定を待っていただけないでしょうか。
1)近い将来に8,500人まで急増する近隣住民の声を無視した計画となる
2)地下、地上、高架、その他の方式でどれが優れた方式かの判断基準が不明確
3)東京都、中央区、地域の他の都市計画との整合性がみえない
まず、環2高架化の直接的影響を受ける住民の数は、現在の160名程度から近い将来に約8,500人まで急増する(※)と推定されます。この、距離で500mにも満たない高架化変更部分の両脇は、図面では「再開発地域」という単なる記号で面積も0.03km2と中央区全体10.15km2の300分の1以下の狭さですが、そこが中央区人口の9%を占める8,500人の暮らす、超過密集合住宅地域になるのです。
また、都心にありながら住宅取得が比較的容易な該当地区は、マンションの一次取得者である20代後半から30代の、いわゆる子育て世帯が8,500人のうち多くの割合を占めると予想されます。
今回の環2高架化への計画変更は、その内容から、既に公表されている大規模再開発が複数同時進行している地域であることを前提に検討されたものとは受け取っておりません。前述の理由で8,500人のうち、計画に意見できるのはごくわずかかもしれません。しかし、そのわずかな声には、8,500人を代表する声として真摯に耳を傾けていただけないでしょうか。
あわせて、この地にこれから生まれ育つであろう数千人の子どもたちのために、高架橋の工事中、そして完成後の排気ガス等の影響についても、専門の方をまじえた議論を重ねていただけないでしょうか。
次に、環2高架化は、そもそも1993年に地下化案で計画決定され、2002年から地上化案の検討が始まり、2004年に地上化ですすめるとの方針が公表された後の、さらなる計画変更となり、どれが最も優れた方式であるのか、容易には判断できなくなっています。
変更にあたっては情勢の変化(築地市場の移転、再開発推進)、コスト面、関係者からの意見等、様々な考慮点があったのだろうと察しますが、どれだけの選択肢とどれだけの比較項目があり、それぞれを定量化した上でどのような判断基準をもって最終決定にいたったのか、私どもからは何もみえないのです。
短期間で二転三転する方式案を示され、今度こそ最も優れていると説明を受けてもにわかに信じられなくなっています。本件については、前述のような比較表を提示いただけないでしょうか。またその際には、これまでの地下化、地上化、高架化案に加え、新月島川の暗渠(あんきょ)化、勝どき地域の半地下化、環状3号線の高架化等々、検討に値する他の方式についても比較対象としていただけないでしょうか。
最後に、環2高架化は、東京都や中央区、そして地域による都市計画等がどのような影響を受けるか精査した上での案とは思えず、整合性がとれていないように受け取っています。
環2高架化により、港湾局が勝どきまでの延伸を検討しているゆりかもめは、環2高架部と空中にて交差することになります。同じく港湾局が運河ルネッサンス推進地区として指定した該当地区(朝潮地区)の水辺計画は、環2高架化による景観、環境の変化を想定していません。
その他「東京の新しい都市づくりビジョン」において隣接地区が国際交流ゾーンとして位置づけられていること、「東京の水辺空間の魅力向上に関する全体構想」「東京における今後の景観施策のあり方について」等、環2高架化がその内容に反する計画となる既存の方針がいくつもあるようです。
再度、環2高架化が他の優れた都市計画と相容れるものなのか整合性を検証いただき、そして東京における世界への玄関口である晴海ふ頭に隣接するインフラ整備として、環2高架化が世界に誇れる計画であると言えるか、本質的なところから再検討していただけないでしょうか。
経済効率優先で住民の健康や暮らしを後回しにした開発をおこない、経済発展の恩恵の一部を補償や援助といった形で被害者に還元する時代は、昭和40年代で終わったと思っています。該当地区における環状2号線延伸部の計画が、現在の成熟した都市におけるインフラ計画としてふさわしいものになることを期待いたします。
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※ 環2に隣接する住宅である、既存のプラネ勝どき(47戸、100人)、勝どき農林住宅(30戸、60人)に、現在建設中の勝どき六丁目再開発事業(2,799戸、5,800人、2008年完成)、水産研究所跡地開発(495戸、990人、2007年完成)、そして政府の都市再生本部がプロジェクト化した勝どき5丁目再開発(予想計700戸、1500人、計画中)を加えたものです。こうして高架化計画道路沿い住民は現在の160人から、近い将来に約8,500人へと急増します。その他、準近接地域として晴海5丁目(900戸、1900人、2008年完成)や晴海3丁目西地区再開発(2250戸、5000人、2010年〜)なども含むと、その数は推定で15,000人を超えます。
Posted by ttt58 at 01:14 │Comments(2) │TrackBack(1)
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