永く住み継ぐほどに愛着を刻み込む、資産価値のある本物の住まい。
色々なお話しを聞かせて下さい!
[スレッドタイトルを更新しました 2017/12/06 管理担当]
[スレ作成日時]2006-10-07 00:18:00
永く住み継ぐほどに愛着を刻み込む、資産価値のある本物の住まい。
色々なお話しを聞かせて下さい!
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[スレ作成日時]2006-10-07 00:18:00
輸入住宅と唱っているメーカーにしても様々で、本格的に構造材から輸入して建てる
「00型輸入住宅」とイメージだけの「XX風輸入住宅」の2種類に分けられます。
南欧では、住宅は在来木造でも2X4でもなく、レンガ造の上に塗り壁で仕上げ、木材で屋根構造をつくるのが主ですから、鉄筋コンクリート構造でしたら、同じような外壁に仕上げられますが、木造下地では、南欧プロバンス風、地中海白亜の家風、スパニッシュ風と、何々風としかいえません。
木造下地で、外観イメージだけを輸入にした「XX風輸入住宅」を多く見かけるようになりました。
まさに、猿まね上手な日本人の面目躍如というところでしょうか。
構造は木造でも、内部インテリアや生活空間が南欧風になっているならまだしも、全く標準的な一般住宅間取り、インテリア、建材で、外観のみ南欧風で堂々と「南欧の家」と唱っている業者もあります。
外観デザインが流行だから、建築様式に意匠登録がないからといって、これじゃまるで、国際的に問題化されている中国などのコピー商品と本質は変わらないのではないでしょうか?
コピー商品の方が完全コピーなだけ良心的かも知れませんね。
「堅いこと言うな、客はイメージだけで満足しているのだから」と業者にしかられるかもしれませんが、客が満足している外観仕上げの塗り壁にしても下地の違いからいろいろな問題が発生しています。
現実に最近見たネット上で「南欧風の家の外壁が引き渡しの前に筋が見えます、どうしたらいいでしょう」というものがあり、写真が掲示されていました。
写真にはサイディングジョイント部の目地埋めラインが筋になって、塗り壁全体に浮き上がって見えて、とてもひどい状態でした。
他には、「入居半年で塗り壁が、下地パネルに沿ってヒビが全体的に入っている」というのもありました。
このような家づくりをしていては本家「南欧」にたいして、申し訳がたたないんではないでしょうか?
下地や外壁の施工能力不足の問題も考えられますが、南欧の構造のように日干し煉瓦に塗り込むのではないので、木造下地構造では目地を取らない塗り壁は無理があります。
塗り壁の場合日本では、土壁の時代は柱を外部に出し(真壁)、塗り壁面積を広く取らず、竹(木)小舞といった付着下地を作る構造から目地は必要としませんでした。
ラス網下地モルタルの場合は必ず3尺〜1間(0.9〜1.8m)間隔で目地をいれました。
目地の役割は、地震などでモルタル壁に働いた力を逃がすためのもので、目地にヒビが入っているは役割が正常に機能しているからです。
でも、このヒビ割れがきらわれ、外壁サイディングの普及と共に、モルタル外壁は新築の家ではほとんど見られなくなりましたね。
現在の木造住宅外壁(2X4も含む)は、耐力壁合板下地+通気工法が主流です。
通気層の上に平滑なパネルを張り、塗り壁を目地無しで仕上げるには、特殊なパネル材やジョイント処理、塗り壁材、などが必要となり大変高額な仕上げとなります。
当然このような処理をした、塗り壁構造の立派な建物もありますが、価格競争を意識した、お手頃価格の南欧風塗り壁住宅は要注意ですよ。
10年保証(瑕疵担保期間)は構造体対象ですが、上記のような塗り壁仕上げの場合、項目に追加してもらうのも対策の一つと思われます。
住まいの外観はその家の顔ともいえます。
輸入スタイルの外観を望むのでしたら、内部空間も外部とバランスのとれた空間構成にして、インテリアやライフスタイルも合わせないと意味がないのではないでしょうか。