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前スレ(その21):
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/89668/
それ以前のスレは>>1に記述します。
[スレ作成日時]2010-10-16 07:08:53
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[スレ作成日時]2010-10-16 07:08:53
デフレはそう長くは続かないという。日本の財政赤字はもうコントロールがきかなくなった。5年以内に、国債は国内で消化できなくなる。「われわれは今みたいな金利で絶対にJGB(日本国債)を買いませんよ」。つまり5年以内に金利上昇が起こるというのだ。日本の政府債務は約1000兆円。金利が1%上がっただけでも、財政赤字は10兆円増え、銀行には6.5兆円の含み損が発生する。
このような「悪い金利上昇」が始まるのは、国債の需給が悪化するときだ。銀行が金利リスクを恐れて逃げ出せば、国債が売れ残って政府債務が返済できなくなるおそれもある。これによって国債価格が暴落し、株が暴落し、円が暴落する「トリプル安」が起こる。そのときは政府が日銀に国債を直接、引き受けさせるしかない。これは財政法で禁じられているが、国会決議があれば政府はいくらでも国債を日銀に買わせることができる。
これによってインフレが起こるが、それが1~2%のマイルドなもので収まる保証はない。外資系のヘッジファンドはJGBを空売りするファンドをもっているので、国債の需給が崩れると一斉に国債を売り始めるだろう。売りが買いを大幅に上回ると、日銀が国債を引き受けるしかなくなる。100兆円規模の通貨が市中に供給されると、激しいインフレが起こるだろう。70年代の石油危機では物価が5年で2倍になったが、それ以上の長期にわたるインフレになるおそれも強い。
いま政府が騒いでいるデフレは、マイナス1%程度のマイルドなものだ。借金は実質的に増えるが、100円ショップやユニクロなどで物価が安くなると、同じ所得でも買えるものが増えて豊かになる「資産効果」があるので、プラスマイナスゼロぐらいだろう。大恐慌のころの数十%のデフレとは違い、利益も弊害も大したことはない。円高も輸出企業は困るが、輸入品は安くなり、外貨建て資産は増える。
これに対して100%を超えるインフレが起こると、政府債務は実質的に半減するので財政は再建できるが、これは事実上の債務不履行である。国民の金融資産や年金は半減し、円安で大規模な資産逃避が起き、倒産や失業が激増して経済は大混乱になる。「失われた20年」どころか、日本経済は永遠に立ち直れないかもしれない。