暑いですね。最高に暑いときと寒いときにこそ家の住み心地がはっきりします。うちはスウェーデンハウスという積水ハウスより小さな会社の家です。積水ハウスで寒いことがあると伺いました。性能・住環境・省エネ性・思想・外観等の違いから、最初から候補に入れません。スウェーデンでは、「全ての人間、子供高齢者障害者の弱者優先(日本のように金持ちとか強者では無い)」に必要な住環境を最低「建材」温度(「室温」では無い)18度以上・良好な空気質環境、かつ持続可能な省エネ・容易なメンテナンス住宅を目的に住宅開発・全国民に行き渡らせる国策が「1970年代にすでに終了」しています。具体的な基本住宅技術が「高気密・高断熱・24時間計画換気・24時間セントラルヒーティング」です。高気密:建物の床面積1m2当たり隙間面積=C値1未満、高断熱:熱損失係数=Q値1.5未満が「最低基準」です。「全ての人間に必要な健康的な住環境」は年間を通して「全館24時間」「建材(壁床天井)温度」(室温ではない)が22℃以上(最低基準が建材温度18℃以上)。Q値の低い日本の家では壁床天井が低温なのでエアコンなどで一部屋の室温を無理くり上げても冷たい壁床天井から熱が奪われるので暖かさが感じられません。高性能住宅(高気密=C値1未満、高断熱=Q値1.5未満)省エネの24時間セントラルヒーティング設備(全館温水パネルヒーター)がスウェーデン基準の住環境です。北海道・北東北はスウェーデンと同じで良いですが、南東北以南ではスウェーデンより高温多湿な気候から、パネルヒーターではなく最新技術を備えた全館空調が主流になりつつあります。24時間暖冷房光熱費は、冬は「全館24時間、建材温度=壁床天井」が22℃以上で1.2月が最高で月7500円、11月12月3月はその数分の1、夏は全館24時間「建材温度=壁床天井」が26℃以下湿度60%以下で7.8月で月5000円未満です。日本の低性能住宅・間欠部屋毎冷暖房運用のように、壁床天井から、夏に暑い熱輻射・冬に寒い冷輻射が無く、その逆であることが住宅内の快適性を高レベルになります。また、暖冷房に「音」「ドラフト」などの「不快な要素」があってはならないのです。エアコンを暖冷房に使えばその両方が生活の質を落とします。現在、エアロテック標準の三菱ホームに続いて、三井ホーム、住友林業も気密断熱性能を上げた全館空調住宅を建てるようになってきました。自分と家族のための、全ての人間・弱者に優しい高レベルの住環境を持続可能に造る事が住宅と人間の健康と将来に大事だと思います。