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>>249
六価クロム汚染事件(昭和50年)
昭和48年3月,東京都は都営地下鉄をつくるために江東区大島九丁目を買い上げ掘り起こしたところ,大量のクロム鉱滓(こうさい)が埋められていたことが判明した.これが六価クロム汚染事件の発端になった。 地下鉄工事のために東京都が買収したのは日本化学工業が所有していた土地で,大量に投棄されていたクロム鉱滓は日本化学工業が捨てたものと判明した。さらにクロム鉱滓が投棄されていたのは大島九丁目だけでなく,江東区の広範囲にわたって大量のクロム鉱滓が放棄されていた。日本化学工業が捨てたクロム鉱滓は52万トンに達していた。また六価クロムが公害として問題になる前から,投棄されていた土地の周辺では,子供の皮膚炎が異常に多いことがわかっていた.子供たちはクロム鉱滓で汚染された土地で遊び育っていたからである。東京都は「汚染物は汚染した者の責任で処理する」という汚染者負担の原則に基づき,昭和55年2月,日本化学工業にクロム鉱滓の処理を命じた。しかし52万トンものクロム鉱滓である,その処理には長い年月を必要とした.日本化学工業の工場跡地では,汚染土に還元剤を入れ,盛り土をして地中に封じ込める処理をおこなった。そして跡地を「風の広場」として開放した。しかしその後、「公園内で汚染水が出ている」と指摘があり、東京都の調査で六価クロムを検出した。平成7年にも環境基準の2000倍以上の高濃度の六価クロムを含む汚染水が河川敷から検出されている.この汚染水はクロム鉱滓が老朽化した護岸からしみだしたものであった。