リレー物語

二代目は町内会の子供達のヒーローになった。
道行く子供達から、握手や写メ、サインを求められることとなった。

そこがまたお茶目でかわいいのであった。

夕方５時になり、やっと二代目はこいのぼりのポールから降ろされた。
子供達のヒーローでいい気分だったし、夏の風になびくのって予想以上に気持ちよかったけれど
空を泳いだ後の生ビールは格別にうまいに違いない！
友の待つビアガーデンに急いだ。

そのビアガーデンには、また荒フォー事務員がいた。
テーブルの上に腹の肉をのせて、
虎視眈々と二代目が来るのを待ちかまえていた。

荒フォー事務員の眼は据わっていた。

あたいは、みんなに嫌われているーみんなが吠え面かくとこみたかったんだがみれなくなりそうだー(T_T)それで最後はうんと無駄遣いして遊びまくってやる、それからだな
追い詰められたあたいが何やるかみてろー

周りの客はどんびき、店員さんたちもこわごわと遠巻きにしてる。

そのビアガーデンには、なんとか親衛隊？とかいう妙な制服を着たおっさんたちもいた。
しかし、彼らは私たちには何の関係もありませんといった態度を示していた。

また、そのビアガーデンには「チームKさん」？とかいう妙なはっぴを着たおばさん連中もいた。

よく見たら、「チームKさん」は一人だった。

生ビールはまだ来なかった。
注文が通ってなかったのだ。
そんなことはわからない2代目は待ち続けた。

一方、別の席では、荒フォー事務員が薬膳サワーを飲んでいた。

とうとう二代目の生ビールは来なかった。

オーダーストップの時間になりま～す！と声がかかったが二代目のビールはまだ一杯も来てなかった。。

ここ何時間か枝豆ばかりを黙々と頬張っていた。

ちくしょ～。むかつく～。絶対ぎゃふんといわせてやるう～。暑いし～お腹は空いてるし～喉は渇いてるし～。生ビールを持ってこないビアガーデンのにーちゃんむかつく～。

明日会社に行くかどうかも迷っていた。行く、行かない、行く…行かない…
会社で仕事するか、こいのぼりになるかの二択だった。

飲酒運転自爆・・・・・・・・・・どうするんだ！

もぉー、天然すぎる！

二代目完は、荒フォー事務員をドライブに誘った。
実は、荒フォー事務員には高額な保険金がかけられていた。
そんなこととはつゆ知らず、荒フォー事務員はルンルン気分。
端から見ると、助手席に大きな肉塊が座っていた。

そして、ついに、・・・・

あのね、自転車でも飲酒運転は禁止なの！
楽しいリレーがしらけるから、天然発言まじでやめてくれる？

二代目は電柱の陰から、こっそりと様子をうかがっていた。

手を前から上げて背伸びの運動！

じゃりやガキや爺さん婆さんが嬉々としてラジオ体操に興じていた。

ああ、オレは何ということをしでかしてしまったのだ。もう取り返しはつかない。

夏の青空とは裏腹に、二代目の心に真っ黒な絶望が広がった。

荒フォー事務員は担ぎ込まれた病院のベッドで
先週おかしたべたからかな？おかしたべるのやめる
と叫んでいた。
うわごとだろう、うわごとじゃなくても、いつもおかしなこと叫んでるので正常なんだろうと医者も看護婦も容態がおかしいとは思っていなかった。

二代目の昨日の昼飯は、発泡酒4本、バタピー、ポテチ、カマンベールチーズだった。
今日はウメッシュゼリーと何を食べよう？
こいのぼりの前にしっかり食べて体力つけなくては！
風になびくだけとはいえ、きれいにヒラヒラするには結構体力がいるのだ。

～～このリレー物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とはたぶん関係ありましぇん～～

二代目の会社では管理職おばさんが腕組みをして目をつぶって考えこんでいた…。

あの算段腹はどーしようもないのでしかたないとしても、がんもどき、いや完もどきまでも、またもや無断欠勤とは。これはリストラの優先順位を考え直さねばならないのか。

二代目は会社を無断欠勤し、入院中の荒フォー事務員のお見舞いに来ていた。
「お、二代目っち、あたいのお見舞いに来てくれたのかぃ？ありがとよーお礼にこれあげるぜ」
と言って、使用済みネグリジェを手渡そうとした。

- GAME OVER - は、実は稀代の怪人荒らし小僧だった。
最近、検討板が炎上しないのは、ここが隔離スレの役割を果たしているからだった。
マンションを買う金のない- GAME OVER -の潜在意識下の妬みの矛先は二代目に向けられていた。

二代目は酔った勢いで引退宣言してしまったものの
まだまだ雑談板で遊びたかったので
三代目～十四代目どれかで出直そうかと考えていた。

ちんすこうレスは、例の乱立魔の仕業だったのかな？
ずっといないもんね、無期限あくきん？

え？まさか、二代目がちんすこう野郎？？

言われてみれば、「んだ」「だっふんだ」の掲示板汚しのアホレスもなくなった。
おとなしそうな顔をしているが、あの二代目はとんだ食わせ者なのでは。

弁明の内容によってはただでは済まされませんねと町内会のうるさがたの意見は一致した。

そこに角のタバコ屋のおばちゃんが反対意見を唱えた。
「ちょっと待ちんしゃい！決め付けはよくない！
　二代目はいい子なんだよ、わたしゃ子供の時から見とるんだから。
　ちんすこう野郎＝乱立魔＝んだ。だけど、二代目とは別人だよ！
　だいたいねぇ、ちんすこうなんて食べたことないのさー分かったなー！覚えとけー！」
最後はなぜか算段腹と同じ口調になるタバコ屋のおばちゃんであった。

またビアガーデンで３時間ビール待ちじゃない？

二代目の行動パターン

早朝のラジオ体操　→　外回り営業　→　深夜の帰宅　→　飲んだくれて投稿

22時過ぎの匿名投稿に注意せよ

（●ι●-）　ん？　　　　　　　　

二代目現われずか！くっ！弁明なしってことは・・・？

黙秘権

否認してほしかった・・タバコ屋のおばちゃん、悲しいぞ。。

いや、朝まで飲んだくれてる可能性あり？

「まぶしい・・あつい・・」
二代目は公園のベンチで目が覚めた。
頭にはピカチュウのお面が。
そう、屋台で飲んだくれて、寝てしまったのだ。
「会社に行かなくちゃ！あ、その前にラジ体！」
二代目は寝ぼけていた。

うふうふうふ、思い知ったか二代目完
潜在意識下の欲望を満足させた- GAME OVER -の笑い声が、人っ子一人いない炎天下の公園に不気味に響いた。
しかし、暑い。
なぜか目が回る。心臓の鼓動も速い。
人を呪わば穴二つ。
熱中症にやられた- GAME OVER -は、二代目の体に折り重なるように倒れた。

一方、荒フォー事務員は街行く人々に
「この中にお医者様はいらっしゃいませんか？」
とまたもや意味不明な独り言を発しながら、算段腹をぶらぶらさせながら、さびれた商店街を歩いていた。
「あの、お医者様に質問します。病気は食べ物で改善しますか？あたしは食べ物でよくなるとおもいます。」

二代目完は、ビールをかけたら息を吹き返した。
倒れてからの記憶がないようだ。
いつの間にか、隣に-GAME OVER-が死んでいた。

蘇った二代目完は、とりあえず会社に戻った。
だが、会社に戻ると、いつの間にか席がなかった。

自分の席に、荒フォー事務員が座っていた。
「ここは、あたいの席にしたからさー、マンション売りたくねぇー」
といって占拠していた。

自分の席がなくなった二代目は、とぼとぼと会社をあとにした。
すると、街はなにやら騒然としていた。
「この顔を見たら、１１０番して下さい！」
二代目は指名手配されていた。街のみんなが弁明を待っていた。

街のみんなどころか、あちこちのスレで仲間たちが弁明を待っていた。
二代目はたじろいだ。
ここでレスを外したら、満天下の笑いものだ。パチンコで３万両がとこ失うどころの話ではない。

タバコ屋のおばちゃんも－GAME OVER－が主役になるのは反対だった。

算段腹のネグリジェも返して下さい

何言ってんのよ！！みんなの二代目じゃないの！！
とタバコ屋のおばちゃんは声を荒げた。

あーごめんごめん！
台本、吹き流し、ネグリジェの私物化ね、勘違いしたわ！
とタバコ屋のおばちゃんは恥ずかしそうに苦笑した。

一方、荒フォー事務員は、街で見つけたお医者さまに
相変わらず意味不明かつはた迷惑な質問を投げかけた。
「あたしはおなかの風船病になりました。外国人に多い病気でしょうか？欧米化で増えてきたのでしょうか？ 」

一方、二代目はどこへ行ったのか・・
彼にはアリバイがあった
あの日はこいのぼりとして大空を泳いでいた
子供達の目撃証言もあり、アリバイを証明してくれよう

でもそろそろ撮影に支障が出るため
次の主役を真剣に考えなければいけなかった

-GAME OVER-は駄目だぜ。
あいつは性格が悪すぎる。珍走族川崎銀蝿御意見無用の仲間内でも評判はちょー悪かった。

機先を制するように、元珍走族リーダーの洗濯屋のあんちゃんが発言した。

一方、荒フォー事務員はまた、無意味な質問をなげかけた。
「あたいもお腹の風船治ったら結婚できるかな？ 」

天の声が聞こえたような気がする。

””あなたはおなかの風船より先に、性格を治療しなさい。。。””

「くそーかみさまーおぼえとけーぎゃふんと言わせてやっからな！分かったか！」
誰彼かまわず噛み付いてしまう勇者算段腹であった。