「ミスする」「失敗する」を英語でいいたいときは、ちょっと注意が必要です。missという語は使えないことが多いですし、mistakeを使うにしても、基本的にはmake a mistakeのように、名詞の形で使います。しかも、mistakeを動詞で使うのは「とり違える」という意味のときのみで、「しそこなう」「失敗する」という意味のときには使えません。
ここまで読んで混乱してしまった方は、前回詳しく説明していますので、まずはそちらを読んでくださいね。
今日は、このmistakeという語の使い方を、もう少し詳しくみていきたいと思います。
私はこれまで英会話を教えるとき、生徒のみなさんに「mistakeは動詞として使うことはほとんどないので、基本的にはmake a mistakeという形で使ってください。」とお伝えしてきました。体感として、動詞のmistakeに出会うことは非常に少ないと感じていたからです。今回この稿を書くにあたって、このことをデータで検証してみました。
1.話し言葉では動詞のmistakeはあまり使わない
今回検証に使ったのは、Corpus of Contemporary American English(COCA)というコーパスです。コーパスとは巨大な言語データのことで、現在COCAは10億語近くにまでなっています。10億語分集められたさまざまなジャンルのテキストを検索できますので、英語の使われ方の実際を垣間見ることができます。
Note: by Franklin Blake. - The writer is entirely mistaken, poor creature. I never noticed her. My intention was certainly to have taken a turn in the shrubbery. But, remembering at the same moment that my aunt might wish to see me, after my return from the railway, I altered my mind, and went into the house.
The writer is entirely mistaken, poor creature. I never noticed you.
My intention was certainly to have taken a turn in the shrubbery.
But, remembering at the same moment that my university might
wish to see me, after my return from the airline, I altered my
mind, and went into the airport.