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私が学生していた時代は、左翼の夏は終わり、ノンポリ学生がキャンパスを支配していました。テニスとかサーフィンとか、大学はモラトリアムを謳歌する多くの人々で溢れていました。政治に目覚めた学生はその中で少数派でした。その後のソ連邦の崩壊は私たち左翼学生を混乱させました。多くの人々が正しくあるべき共産主義の宗主国であるソビエトの崩壊を、唖然として眺め、その後ぽっかりと心のなかに大きな穴ができたような、そんな気持ちでいました。朝日ジャーナルも、方向性を見失って若者に媚びたような変な論調が増えて、いつしかアエラと名を変えて、消えていきました。
おそらく今、マンション反対運動とか社会運動に身を投じている人は私と同世代の人だと思います。私ができた過去の清算ができていない人でしょう。確かにね、政治って大事かもしれませんが、コミュニティの幸せを考えるべきですよ。人民は共産主義エリートが教え導く、つまりは支配する対象ではないんですよ。それに彼らの言うとおりにすることが大事なのではなく、彼らがどうしたら幸せになるのかを考えて彼らにこうしたらよくなるよと提案することが必要なんですよ。反対することではなく、より条件を緩和するために提案することが大事だと思います。少なくともここにおいては左翼は敗北しています。