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1000レスを越えましたので、
新しくスレを立てました。
[一部本文を削除しました。2017.2.23 管理担当]
[スレ作成日時]2016-10-25 09:52:52
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ねぇねぇ。知ってる?喫煙者の家族の役割は重要だけれども、家族も苦労するよね。一見まともな社会人がタバコのこととなると非常識な愚か者になっちゃうからね。
「ホタル族夫」の妻の苦悩、自分の家族だけ受動喫煙から守ればいいのか…
2018.07.06
https://diamond.jp/articles/-/174150
木原洋美
夏の夜、窓を開けると
涼風と共にたばこの煙が
(ちょっとは涼しくなったかしら)
夜10時すぎ、奈々さん(仮名・38歳)はエアコンを止め、窓を開けた。まだ6月だというのに、今年はやけに暑い。日中は「炎天」という表現がぴったりの猛暑が続いており、ほぼ一日中、エアコンをつけっ放しだ。
都心から電車で20分ちょっとの立地ながら、近隣に大きな公園や神社があるからだろうか、街中と比べたらだいぶ過ごしやすい地域ではある。春先にはウグイス、夏の夕暮れ時には、ヒグラシ(セミ)の、カナカナカナという涼しげな鳴き声が響き渡る。
レースのカーテンをふわりと持ち上げ、開け放した窓から爽やかな風が入ってきた。
「気持ちいい、今夜は熱帯夜じゃないみたいよ」
夫の明憲さん(仮名・40歳)に振り返り、笑顔で告げた。
「いいね、じゃあビール飲もうか」
缶ビールをプシュッと開け、乾杯した、その時だった。風にのり、ツーンと鼻につく、たばこの臭いが入り込んできて、奈々さんは軽く咳き込んだ。マンションのベランダのどこかで、誰かがたばこを吸っているようだ。
「だめだわ、ホタル族よ。もう勘弁してくれないかな」
奈々さんは一気に不機嫌になり、窓を閉め、エアコンをつけた。
「申し訳ないね」
済まなそうにわびる明憲さん。実は彼も、ホタル族だ。背中を丸めるようにして立ち上がると、ライターとたばこの箱を持ち、ベランダに出て行く。手すりにもたれ、紫煙をくゆらせている後ろ姿を見ながら、奈々さんは泣きたくなった。
(ホタル族の人は、自分は家族思いのいい父親だと思っているんでしょうけど、よその家に迷惑をかけていること、分かっているのかしら。それとも、自分の奥さんや子どもさえ、受動喫煙から守れれば、他は知ったこっちゃないのかな。
うちはダンナもホタル族。お互いさまだから、文句言えないよね。でも、この先もずっと、爽やかな夜風を吸うことはできないのかしら。一日中、窓を閉め切っていないといけないのかしら)
小学校の運動会で
喫煙コーナー設置をもくろんだ夫
明憲さんは決して、他人の迷惑を顧みないような人物ではない。
どちらかと言えば、良識をわきまえたタイプといえる。学生時代から吸い始めた筋金入りのヘビースモーカーだが、子どもの誕生を機に、自発的にホタル族に転身した。自宅マンションを購入してからは、室内では一切吸っていない。外食の際も、喫煙所以外では吸わないし、たばこのポイ捨てもしない。
ただ一度、こんなことがあった。子煩悩の明憲さんは、子どもの小学校で保護者会の会長を務めている。運動会が10日後に迫った、ある日の定例会での出来事だ。
「今度の運動会では、学校の敷地内が全面禁煙になっていますので、塀の外側の道路の一角に、私の責任で喫煙コーナーを設置いたします。灰皿用に大きな空き缶と、消火用の水を用意し、吸い殻の管理もします。そうすれば、他の場所で喫煙する人も減らせるし、吸い殻のポイ捨ても、完全にはなくせないまでも予防できるはずです。保護者会や学校に、ご迷惑はおかけしません」
嫌煙派にも愛煙家にも配慮した、実に現実的な良案……と自信満々で宣言した明憲さん。だが、保護者会のほぼ10割を占める母親たちは困惑の表情を浮かべていた。
しばらくして、一人の母親が口火を切った。
「個人の責任でとおっしゃいますが、あなたは保護者会の会長です。『個人』というのは通用しないのではないですか。それに、学校の敷地内が禁煙なのは、子どもや保護者への受動喫煙を防ぐためです。たばこの煙は、塀の外も内も区別なく入り込んできますよ。運動している子どもたちが煙を吸い込んで体調を崩すようなことがあったら、責任を取れるんですか」
「ええっ」
てっきり賛成派多数と信じていた明憲さんはたじろいだ。
「でも現実問題として、好き勝手なところで吸われるより、ずっといいと思いませんか」
反論を試みるも、賛同者はいない。
「子どもの運動会の時ぐらい、我慢してもらっていいんじゃないですか。敷地内での禁煙を徹底させるのと同時に、塀の外でも吸わないようお願いする方がいいと思います。だって、皆さん保護者で、顔見知りですからね。トラブルになることはないのでは」
「あのう、うちの息子は喘息(ぜんそく)なんです。受動喫煙なんてとんでもないです。学校にいるのに、安心して空気が吸えないって困ります」
次々と出される意見は、いずれもごもっとも。
明憲さんは「この周辺は路上喫煙禁止区域じゃないし、喫煙は犯罪じゃない。喫煙者の権利をないがしろにするのは禁煙ファシズムだ」という反論も準備していたが、「子どものため」と言われれば、それはそうだと引き下がらざるを得なかった。それに本当は、他の愛煙家のためを思ってのことではなく、自分自身が、「保護者会会長として本部テントに朝から終了までいる間、たばこを吸えないのが何よりも辛い」というのが、私設喫煙所を提案した一番の理由だったので、あまり強くは主張できなかった。
結局、明憲さんは提案を引っ込めた。
この定例会での一件を、明憲さんは家では話さなかったが、子どもの同級生の母親から知らされた奈々さんは赤面した。
(ばか、何やってんのよ、もう)
うろたえながらも、「困らせてごめんね」と、教えてくれた母親に謝ると、彼女は首をふった。
「でもね、うちのダンナに言ったら、いいアイデアなのに残念、だって(笑)。たばこ吸う人はさぁ、我慢するの大変みたいね。ちょっとかわいそう」
受動喫煙していた母親は
60代で肺がん死
確かに、大好きなたばこ(実際は中毒なのだが)を我慢したり、冬の寒い時期にベランダでホタル族をしたりしている夫はかわいそうだ。(でも、家族はもっとかわいそうなのよ)と奈々さんは思う
「ホタル族夫」の妻の苦悩、自分の家族だけ受動喫煙から守ればいいのか…
木原洋美
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愛煙家が吸っているのは「主流煙」だが、受動喫煙で吸いこむのは、火のついた先から立ち上る「副流煙」だ。この副流煙には、主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれており、がんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患などのさまざまな病気のリスクを高め、妊婦や赤ちゃんにも悪影響を及ぼす。これはもう、大人なら、誰もが知っている常識のはずなのだが、愛煙家は、国会議員さえもが、「喫煙は個人の自由、個人の権利」「喫煙で健康を害するのは(喫煙者本人の)自己責任」と主張する。
喫煙者本人が体を壊すのは確かに個人の自由で、自己責任かもしれない。(そこに国民健康保険から莫大な医療費が使われるのはともかくとして)だが、受動喫煙は違う。愛煙家にはどうぞ、宇宙飛行士のようなヘルメットでもかぶって喫煙し、たばこから出る全ての煙を、人間空気清浄器のように吸っていただきたい。周囲の人間に、自分のたばこの煙を吸わせないでほしい。
奈々さんが、ここまで強く思うようになったのは、5年前、母親を肺がんで亡くしてからだ。まだ60代だった母は、たばこは一切吸わなかったが、父親はヘビースモーカーだった。幼い頃、父の友人や親戚が集まると、家中にたばこの煙が充満し、まるで霧の中にいるようだったことを奈々さんは覚えている。
(母は、父が吸っていたたばこのせいで、肺がんになったんだ)
悲しみの中で悶々としていた頃、母が治療を受けていたがん専門病院の主治医が、病理解剖の結果を教えてくれた。
「お母さんの肺がんは、受動喫煙の影響が大きいですね。肺の中がね、ヘビースモーカーのように汚れていましたよ」
今宵も、奈々さんの家の窓は閉め切り。明憲さんが1人、ベランダに出て、おいしそうにたばこを吸っている。その後ろ姿に向けられた、冷ややかな視線に気づかずに。
(医療ジャーナリスト 木原洋美)
でも、ベランダ喫煙したら45分は最低そのままベランダにいてもらい、中に入るや否や身ぐるみはいで洗濯、本人にはシャワー浴びてもらわないと危険ってことも理解して欲しいよね。
非喫煙者が趣味の喫煙者の副流煙で肺ガンになって良い訳ないよね。
ここでゴネる人って、そこのところが理解できないんだろうね。喫煙亡者って気の毒。