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最近は二重床物件がほとんどですが、実際どちらが良いのでしょうか。
[スレ作成日時]2007-07-09 22:59:00
最近は二重床物件がほとんどですが、実際どちらが良いのでしょうか。
[スレ作成日時]2007-07-09 22:59:00
同じ「厚さ」ではボイド(中空)スラブより中実スラブのほうが遮音性に優れていても、同じ「重さ」ではボイドスラブの方が遮音性も強度も優れている。
高層建築ほど重量が重要であるから、この2者であればボイドを選択するのは当然。
タワーマンションで見られるのは、スパンクリートなどプレキャストの中でも鋼線により強度をあげたもの。
プレキャスト(工場でコンクリート板を作り現場で仕上げる)は工場管理でテストも行われているため、密度が高く遮音性や強度・寿命に優れ品質が安定して高い。
(スパンクリートスラブはこの板を敷き詰めその上にセメントを現場打ちしたもの)
と、一見よさそうだが、強度というものは構造計算での必要量を満たすためのもの。
こういったスラブはボイドスラブを超える中空(中に空間がある)で、「強度が高い」は「実質のスラブ厚が薄い」とイコールとなり、結論として出来上がったものは遮音性に劣る。
乾式戸境壁も、遮音性はコンクリート壁より大きく優れていて隣家の音は聞こえない。
コンクリートより乾式の方が遥かに信頼できる。
しかし壁にはもう一つの効果があり、壁のおかげで床が支えられているという点がある。
こうして梁が少なく(床スラブや梁を)支える壁もない構造が、床スラブが強靭で支えがなくても長く渡せるために出来上がる。
それぞれ一見必要な点において優れた数値を叩き出すが、総じて見ると大した事の無い成績に落ちてしまうのがタワーの欠点。
(ただ安定して寿命が長い点は良いと思う)