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以前は二重床が圧勝の雰囲気のあった「二重床VS直床」のスレですが、二重床の普及と共にその欠点が見えてきた為か、直床を支持する書き込みも増えています。
今後の展開は?
[スレ作成日時]2009-05-18 18:50:00
以前は二重床が圧勝の雰囲気のあった「二重床VS直床」のスレですが、二重床の普及と共にその欠点が見えてきた為か、直床を支持する書き込みも増えています。
今後の展開は?
[スレ作成日時]2009-05-18 18:50:00
498は読んで頂けたでしょうか。
たまには皆さん、読むだけではなく施工の様子もご覧ください。
二重床の施工の様子です。
*わかりやすい絵だったので載せますが、この現場は「お店」です。
住戸ではありませんので、下階への音漏れはあまり重要視されていません。
*写真は私が最近撮影したものです。
多少見にくいですが、右手前の職人さんがレベルをとって束を立てながらパーティクルボード(パーチ)を設置中です。
Aがレーザーレベラー、Bが束(フリーフロアー等と呼ばれる)、Cが躯体際の木工「際材」、Dがレベルをとるための木片、Eが束の上板(接着材付)の剥離紙です。
木色をしている敷板がパーチで一層目の下地となります。
職人さんがスクリューアジャストの束で支えながら互いに隙間をあけてパーチを置いていますね。
ぴったり詰めすぎると「きしみ」の原因になります(木下地は動くことが前提なので)
束とパーチは後から釘を使用して一気にとめますので、まずは接着面に板を置くだけです。
Dの木片にはレーザーレベラーの発光部と同じ高さに手書きのメモリが付いていて、垂直に立てた木片の下端をパーチに当てながら木片のメモリとレベラーから水平に出るレーザー光との誤差を読み取ることでレベルをとっていきます。
ご覧になってわかるように、束では垂直方向の荷重のみを支えており、水平方向の動きは躯体際の際材で処理しています。
このパーチの上からコンパネt=12mmを2層貼ってから、仕上材を施工します。
このくらいが店舗レベルでも最低限度ですね。
住宅でも施工や造作の方法は基本的にかわりません。
住宅では束の下端についているゴムが防音性の高いものになっている(なっていないものもありますが・・・)ことと、床下にグラスウールが入っている点(ろくに入っていないものもありますが・・・)が主な違いです。
コンパネは一層でも(最悪パーチだけでも)二重床造作はできますので、みなさんの二重床も是非確認してみてください。
たぶんパーチだけのものはないでしょうけど、コンパネ一層のものは結構あります。←かなり赤信号ですね。
私の主観では住居用としてはパーチ+コンパネ二層ですら役不足感があります。
たまたまブリリア日本橋茅場町のホームページを見たのですが、丁度これとそっくりの構造でした。(コンパネの代わりに床暖房が入っている感じ)
ブリリアって高級のイメージだった(私の中では)のですが、結構意外です。
実際にはこれ(コンパネ二層)でも人が歩くと床の音鳴りと床のたわみが結構生じますし、束距離が飛んだりして床板の平面剛性が取れていない箇所は歩くたびに周辺(例えば歩いた付近の什器類)などに床のゆがみや振動が伝わるので、店舗ではたびたび苦情の原因になります。
意外に見落とされがちですが、「同じ室内での音響(床騒音)」は上記の理由で二重床がかなり不利になってしまいますね。
また、束にかかる荷重もピンポイントになりますので、スラブに振動が伝わりやすいという話もあります。
その場合は防音ゴムを高価でソフトなものにして対応するのですが、ゴムがソフトすぎると今度は床板のしなりが大きくなって「きしみ」や「ゆがみ」の原因になりますので、今度は床板自体で音が鳴る可能性が高くなってきます。
諸刃の剣ですね。バランスが大切です。
そう、何事もバランスが大切なんですね。
同じ床上げをするにしても高級ホテルなどでは床造作のアプローチが若干異なったりします。
気が向いたら、また書き込みますね。
みなさんがんばってください。