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第3回 超高層建物の火災安全対策を考えよう
執筆者 山田 常圭
東京大学大学院都市工学専攻 消防防災科学技術寄付講座 特任教授 工学博士
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20120815.html
幸いなことにわが国では、最近、大規模な建物火災は起きていませんが、過去には中高層の建物火災で、一度に多くの犠牲者が出た時期がありました。その度に防火対策が見直されて、現在の比較的安全な建物、都市空間が構築されてきたのです。しかしながら、絶対に安全かというと、そうとは言いきれません。防火対策は、防火設備などによるハード面の対策と人の防火管理によるソフト面の対策の二つからなっています。建物の安全を管理する人が適正な維持管理を怠ったりすると、防火設備は立派でも「想定外」という事態が起きないともかぎりません。
今回は、都市空間の中で多くの人が利用し、防火安全上関心が高い「超高層建物」について取り上げます。
正常性バイアスにご注意あれ。