>>2481
立体交差事業とセットでやるんでしょ?(笑)
駅前広場の事業主体は練馬区なのね。
今回やろうとしてる南北道路(外環の2の一部)の事業主体は東京都なのね。
南北道路の肝は鉄道と道路の立体交差にあるわけで、事業主体が東京都であってもステークスホルダーとして当然「西武鉄道」がいるわけ。
が、池袋線とは事情が違う。池袋線の立体交差事業自体は同じく東京都が主体だが、
もともと社是として池袋線の輸送力、利便性向上を掲げていた西武鉄道株式会社は
池袋線の複々線化の事業計画をしており、上手いタイミングで都の立体交差事業プランがあり、
両者の利害関係が一致したから事が上手く進んだ。池袋線の高架化事業は実質的には複々線化+立体交差という官民一体プロジェクトにだったんだよ。実際西武鉄道側も複々線化や立体交差事業に関係がない鉄道利便性向上部分に対しては費用負担をしてる。
一方、西武新宿線では事情が全然違う。まず西武鉄道側は西武新宿線はすでに中長期経営計画でも「Stay(現状維持)」を表明してる。理由は西武新宿線の将来性が人口減、沿線住民増加率を見ても定常的に下り坂だから。西武鉄道自身がすでに西武新宿線はただの現状維持モードに入っており新たな投資をする予定はない。
したがって、今都が同じく立体交差事業の都市計画でやってる野方付近の地下化ってのは純粋な都の事業。西武鉄道がわからすれば、「今のビジネスに影響を与えない事」が要件でありそれ以上でも以下でもない。
が、こうなると事業が長期化、遅延するのは至極当然。民間がビジネスすること(=きちんといた根拠や期日をもとにPayすること)を大前提としてあらゆるプロジェクトをするのに対し、国なり都がやる公金注入の事業は期日はただの「予算都合上の口実」でしかない。御役人ってやつはお金をどれだけ長く、多く使うかってのを目的としてるからね。それが公共事業の醍醐味(お金が末端に回るだろ?っていう上から目線)だと本気で思ってるからね。
案の定野方の地下化事業は大幅に遅れてる。
さて、上石神井駅付近のこの工事、やはり都が主体。でもステークスホルダーとして当然西武鉄道の了承も必要だし、今の西武新宿線のビジネスは保ったままの工事となる。
が、いまだにどう立体化するのかすら決まってない。特に車両基地があるからそこの問題の解決なくして本来の目的である立体交差事業がなしえない。
それはこれから議論するだろうが、面白いのはそんなのが決まる前に予算がついてどうも練馬区は早く進めたいようだよね。
するとどうだろう。きっと用地買収を先に進めたいんだと思うよ。「どのみち必要だから」って理由で。するとちょうど良いサンプルが大泉学園あたりに揃ってる。まだ認可されていないところも含めて用地買収に走ってる。周りから歯抜けにしていけば、「焦りで出て行下ざるを得ないでしょう作戦」ってやつだね。
道路だけの問題じゃない。これからこの近辺はこうやって個別の用地買収が行われて過疎化が図られることになる。長いよ、その期間が(笑
民間事業者だったら「絶対にやらないしできない」ような、お金を時間と手間がかかるような文字通り個別の非効率的、長期間にわたる用地買収や、まったりした「仮説、移転、スポット工事」ってのが何十年にも渡って継続されることになる。目的は駅前や道路整備することじゃない。長い期間お金を使って公共事業をするために、ね。
工事がされない北側駅前通りが無傷だとでも?(笑 ただでさえ貧相で活況がないところにこれからポツポツと消えて「東京都(外環用地)」とか「練馬区管理」みたいな歯抜けが出てきて弱体化、過疎化、がさらに進められるんだよ。確かに楽しみだね