今のマンション価格(特に新築)が健全でないのは確かですね。
坪300万円、80㎡だと7,272万円。
頭金1割、年利1%で35年ローンを組んだとして、年間の返済額は約222万円。
管理費、修繕積立、保険などを含めると低く見積もっても250万円は超えます。
頑張って住宅関連支出を25%としても、世帯年収で1,000万円は必要ということになります。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平成23年の世帯年収1000万円以上の割合はわずか3.9%。
まぁ東京23区はもっと高いんでしょうが、いずれにせよニッチな市場です。
市場全体からするとニッチなマーケットであるがゆえに、売る側も高い利益率が必要(つまり割高)になります。
不動産会社のセールストークや雑誌記事は商業ベースなのでとかく煽りがちですが、冷静に考えた方がいいと思いますよ。
加えて、自家用車の所有状況や、将来的な金利上昇リスク、教育費の圧迫、雇用リスク、さらには定年後の貯蓄までを考えると、世帯年収が1,000万円あっても相続や親からの援助がない限り、簡単には買える状況ではないということです。