私が投資を前提してなかったので、色いろと皆さんの御意見を拝見でき、大変参考になります。有り難うございます。
極端な話ですが、借地権物件に資産価値はあるか?というと、どんなに眺望や立地が優れていようと厳しいです。これは売買ではなく、銀行の融資(後述)を前提にした場合です。
売買さえ成立するなら、ご指摘のように土地持分は関係ありません。低中層とタワーを含む高層では、購入目的が異なる場合は資産価値=「投資vs永住」となってしまい議論が難しいかもしれませんね。定借に投資する人はいても(最近流行ってますね)、永住する人はいませんから、議論できないと思います。
永住目的だと、何かの事態に備えて銀行のリバースモーゲッジを考慮します。しかし、土地持分がない不動産はリバースモーゲッジが成立しません。いざとなったら、銀行は土地しか資産価値を認めないんです。地震や台風の多い日本だと、邦銀が建物に資産価値を認めるのは難しいでしょう。
リスクヘッジを考慮するなら、土地持分は無視できません。日本で生きていく限り、残念ながら邦銀の土地至上主義に従わざるを得ません。
若ければタワーマンションを売買しながら移り住めますが、リスクヘッジを鑑みた場合は、どこかで永住を前提にします。
この永住前提のマンション探しが、私には非常に辛かったです。いつまで仕事できるか、何歳まで生きるか、誰にも分からない要素を念頭に不動産を探すのは、過酷なんです。
そもそも殆どの物件は永住の条件を満たさず、中古は殆ど出ません。その類いの物件の所有者も永住を前提としてるので、中古市場に出てこないんです。ごく稀に中古が出ますが、ほぼ48時間以内に内見予約が入り、1週間以内に決まります。価格も仲介手数料を含むと坪400以上です。実際の建物を確認できるためか、この類いの中古は値上りし続けています。
永住前提ならば住友+新築+坪500は、悔しいですが暴利ではないんです。反対に投資前提だと、明らかに暴利かもしれません。
幸か不孝か、シティハウス神宮北参道は私の求める条件をクリアしましたから、契約できた時は長い旅が終わったというか、過酷なマンション探しを終えた安堵感が大きかったです。
国は都心の建築制限緩和を検討しています。つまり、北参道は再建築時に居室面積が増やせる可能性が高い土地なので、ヴィンテージ化してもゾンビ化しません。目白台ハウスとは逆のパターンが期待できるのです。これも投資ではなく、永住を前提とした時のリスクヘッジの1つです。
住友にはあまり強気になり過ぎず、粛々と(最近流行ってますね)北参道を販売し続けてほしいですね。