長文で申し訳ありません。契約済の者のワガママ意見です。
都内最初の大型タワーマンションである月島リバーシティーは、築15年目の改修工事のために修繕費を積み立ててきました。住民にとても大切な節目だったでしょう。しかし、震災復興とオリンピック需要でコストが上がり、大手ゼネコン全社が辞退しました。つまり、修繕費が足りなかったということです。今年3月下旬の話です。
大手が辞退した価格で中小ゼネコンが名乗りを上げればいいですが、更に辞退されたらどうなるでしょう?今から修繕費の不足分を追加集金するか、中小ゼネコンも辞退した価格で無名ゼネコンに改修してもらうか、厳しい選択になります。
100世帯に満たないマンションなら、何とか管理組合や理事会で話がまとまるかもしれません。その規模なら高層化は不要で、修繕コストもそこまで高騰しません。
しかし高層化された大型物件で、数千人が住みながら修繕工事が可能なメーカーは、やはり大手ゼネコン以外は難しいのです。無名ゼネコンが修繕した場合、何かトラブルがあれば不動産の価値は暴落しかねません。施工中に倒産とか最悪です。
マンションの資産価値に関わる重要事項は、組合世帯の4分の3以上の同意を要することが多く、私の勝手な予想ですが、リバーシティーはすぐには結論を出せず修繕を延期すると思います。
今回までに積み立てた額面のまま、オリンピック後に大手ゼネコンが修繕を請け負うか誰にも分かりません。オリンピックが終わるまで着手できない案件は、リバーシティーの修繕以外にもあるはずです。
リバーシティーは佃とはいえ中央区で、三井不動産と大成建設&三井建設の物件です。施工元は竣工から10年までしか修繕請負義務はありませんから、それ以降は辞退できます。
権利者が多いと組合の運営は難しくなり、アクセスが良すぎる商業地だと事業団体のオーナーが多くなります。
赤坂レジデンシャルは元ホテルなので比較できませんが、ヴィンテージ物件か九龍城のようなカオス物件か、評価は分かれます。700戸規模の一例です。
127戸の目白台ハウスでさえ竣工当時は予想してなかった事態に陥り、国交省から「老朽化した不適格マンション」と名指しで問題視されています。
都内一等地でもゾンビ化しつつある物件は珍しくなく、国交省はマンションの新たな管理ルールを検討しています。上記の3つの具体例を私なりにまとめると、以下になります。
・高層タワーマンションのような大規模な建物
・アクセスの良すぎる商業地
・所有者が愛さない=自分で住まない賃貸ばかりの物件
勝手な意見で申し訳ありませんが、このシティハウス神宮北参道を購入されるのでしたら、実際にこのマンションに住み、組合を通じて管理する十分な意識を持ち、物件だけでなく北参道の街を愛せる方々と御一緒したいと考えています。宜しくお願いします。