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最近、本当に多いですよね。こういう商売。
自分では施工体制を持たず、設計をすることもなく、完成品に対しての責任ももたない。
こういうサービスを行う方々は、業者の手抜きや施工技術の未熟さによる問題について、よくおっしゃいますし、それのチェックをする。というお題目を立ててますが、そのためには、この人たちが絶対ミスをしない。ミスをした場合のリカバリーをどうするのか。ということが必要ですが、一切考慮していません。
たとえば、
・業者が出した基礎工事が過大すぎると指摘して彼らの指示通り、コストダウンして施工したら、強度上問題のある基礎にな った。
・構造について、指摘を受けたので、その通りにやったら、間取りに影響が出て、設計をやりなおすことになり、設計コスト が上がってしまった。
・地盤改良をしなくていいと言われたので、やらなかったら、家が傾いた。
・キッチンや浴室部材を施主支給にすれば、安くなるといわれ、施主支給にしたら、搬入や設置の手間を自分が負うことにな り、仕事に支障が出た。設置後に起きた問題も、搬入した業者のせいか、施工会社の責任かわからず、どこに補修を依頼し てよいかわからない。
・安くてお勧めの業者。と推薦された業者に依頼したら、欠陥だらけの家になった。
建設業者は、住宅を新築する場合、「瑕疵担保保険」に加入することが義務付けられており、家に問題が起きた場合、自分たちで直す。倒産してしまった場合は、この保険から修理費用が出るという法制度のもとで家を建てており、建てたものに関しても、責任を負います。
しかし、コンサルタント業の彼らは、こういった責任を一切負うことはないのです。
上記のような問題があっても、彼らは責任をとりません。
建築業許可や、設計事務所登録をしているまっとうな建築業者は、苦労してとったこれらの許可や資格を、クレームがあったからと言って、簡単に投げ出して、逃げ出すことはできませんし、できないからこそ、問題のないように家を建てるのです。
メディアで紹介される「欠陥住宅を建てて逃げた」業者のほとんどは、こういった許可をとっていない業者です。
コンサルタント業は、こういった資格なんかありませんし、資材や道具もありませんから、クレームがついたら、すぐに会社とホームページたたんで逃げることができます。
本来であれば、検査する、精査する側であるコンサルタント側がリスクを負って、ミスがあった場合はその責任を取るための体制を取るべきであるのに、検査される側である建設業者がたくさんの制約や約束、保証をコストと手間を使ってやっているというあべこべの状態になっています。
ご依頼されるのであれば、そういったリスクマネジメントについての体制をお聞きになってからご依頼するのがいいと思います。
また、近年は、欠陥住宅相談業務会社が多くなったうえ、未熟な知識で行った欠陥検査によって、施主から訴訟を起こされ、欠陥住宅相談会社をたたんで、さらにローリスクなこういったコンサルタント業務に鞍替えしているしている方もいらっしゃいますから、発起人さんの経歴をあらってみることも必要だと思います。