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マンション建設について、雨の日でもコンクリートを流すのでしょうか?
コンクリートに雨が入り強度不足や欠陥につながらないのでしょうか?
鉄筋の柱などは雨ざらしですから錆びが多いようです。
詳しい方、ご教示お願いできないでしょうか?
[スレ作成日時]2009-10-04 21:32:24
マンション建設について、雨の日でもコンクリートを流すのでしょうか?
コンクリートに雨が入り強度不足や欠陥につながらないのでしょうか?
鉄筋の柱などは雨ざらしですから錆びが多いようです。
詳しい方、ご教示お願いできないでしょうか?
[スレ作成日時]2009-10-04 21:32:24
>>00
打設直後のコンクリートの表面が雨滴によって荒れる程の豪雨でもなければ
基本的に雨天でも打設する事が多い様ですね。
硬化前のコンクリートはセメントと骨材を水で練ったものですので、確かにそこに雨が降れば
「薄まって」しまうのではないかというイメージを持つ人は多いと思いますが
混成する段階で大量の水が加わる様な事でもない限り、そのような心配は要りません。
生コン車で現場に搬入されたコンクリートは、打設の段階では殆ど雨の影響は受けず
打設した後に降った雨は、コンクリートよりも比重がずっと軽いのでコンクリートとは混ざらず
表面に溜まるだけです。
ただ、前述の様に雨滴が落ちる際の衝撃がコンクリートの表面に細かい凹凸を生じさせたり
表層部分で骨材とモルタル部分を分離させる事は起こり得るので、そこには注意します。
場合によっては打設を中止するケースもあります。
(余談)
例えば、現場造成杭(アースドリル杭)のコンクリートを打設する時は、深く掘った縦穴に
孔壁の土が崩れて来ない様に安定させる特殊な物質を混ぜた「水」を充満させた上で
そこに生コンを流し込んでいきます。
生コンの方が孔内の水よりも比重が大きいので、生コンが分離させない様に孔の底から
少しずつ流し込んでいけば、孔内の水が生コンと混じり合う事無く全て入れ替わって
コンクリート杭が完成するという訳です。これも、生コンと水とのそれぞれの物理的関係を
利用した施工方法です。
(余談その2)
コンクリートはセメントと水の水和反応によって硬化する物ですので、打設前後の環境には
水が不可欠です。その水和反応に必要な水は、計算された上で生コンの中に含まれて
いますが、生コンを流し込む型枠(主に合板等が使われている)が乾燥していると
硬化の過程に良からぬ影響を及ぼす事になりますし、夏場の暑い時期などは水和反応が
必要以上に促進されて、コンクリートが早く固まり過ぎてヒビ割れ等の原因になります。
なので、コンクリートの打設前には型枠を十分水で濡らしたり、打設した後も散水等を施して
表面が湿潤・かつ適性な温度を保つ様に管理します。
つまり、むしろある程度は濡れていた方が良いのです。
>鉄筋の柱などは雨ざらしですから錆びが多いようです。
錆の層があまりにも厚くなり、ボロボロと剥がれてくる程になってしまっている場合は
金ブラシで錆を落とす等の処理が必要になりますが、表面を酸化皮膜が覆う程度の状態ならば
鉄筋とコンクリートの付着力にも貢献しますし、適切なカブリ厚さえあればそれ以上の錆が
進行する事は無いので、これも問題はないとされています。
こんなとこでどうでしょ。