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12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
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[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
>マンション購入本記載事項について その3
>「安心して生涯住める マンション 一発判定」2004.11 長嶋修&さくら事務所=監修
・ここで、「軽量衝撃音に強い二重床は可変性にも対応」の項目があり、直床より性能がよいとの記載がされています。
GB:最近はややトーンが変わったようです。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/g/13/02.html
二重床と直床はほぼ同じ評価になっていますが、これは二重床が防振際根太の施工となっている場合であり、在来際根太の施工ではまずは1ランク(=5dB)以上値が悪くなります。
また、先のHPにある「現在のマンションで重量衝撃音が悪化したのは、梁をなくした工法によるところが大きいのである。」の記載は依然として、正しくありません。スラブ面積が増えても悪化しない事例はすでに、「建築技術」誌の2000年1月号p.156に古くは記載があり、最近では「日経アーキテクチャ」2005-4-18号p.90に同様な記載があります。長くなるが引用します。
●“スラブの固有振動数は梁で囲まれたスラブの面積や厚さ、固定方法などで決まる。固有周波数でスラブが振動すると、その周波数帯域で床衝撃音の遮音性能が低下する。つまりスラブの固有振動数がその帯域に含まれるかで、重量衝撃音の大きさは異なってくる。
例えば、スラブ厚さ250mm、スラブ面積を76.4m2、4辺固定とする大型スラブでは、固有周波数は16Hz帯域となりる。重量衝撃音の遮断性能を決定するのが63Hzなので、この場合は重量衝撃音の遮蔽性能が低下することはない。一方、スラブ厚さを200mm、スラブ面積を17.6m2、4辺固定とする小型スラブでは、固有周波数は63Hz帯域となるので、スラブが共振して重量床衝撃音の遮断性能が低下する。“●(引用終わり)
>マンション購入本記載事項について その4
>「マンションはこうして選びなさい」2004.5 碓井民朗、長嶋修他
この本で、「床の遮音性はスラブ厚さと梁間面積で決まる」という項目があり、小梁を他方の小梁からバルコニー側の大梁に渡しているイラストが登場します。このイラストが、先のその3の本や、達人の他の著書に継承されていますが、GBはこのような小梁構成のマンションを見たことがありません。(荷重の伝達具合からしてあり得ない構成。また、大梁への換気口が設置できなくなる)
GB:その3で紹介したように、小梁のあるなしは直ぐには、床遮音性の優劣につながりません。スラブ自体の厚さ=剛性が一番大切です。その次に床の振動を拘束する大梁、小梁が近傍にあると有利ですが、スラブ全体としての1次固有振動数がどこにくるかも大きな影響要素になるので、小梁付きもそうでない無梁床板も似たような性能になります。(実際に統計を取ってもそのような傾向にあります)