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12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
212です。
建築に関しては今まで全く知らなかったことばかりです。
今回、マンション購入に際しいろいろ勉強してみました。
他の本に書いてあったことと一致しなかったので、質問
させてもらいましたが、だいぶ分かってきました。
ありがとうございました。
>>249&250
ここは素人以外も見てるから、これでいいんですよ。
もし素人さんでも、興味がある人は自分のレベルに合わせた質問をいいだけ。
GBさんが気に入らない人は、別に「わざわざ」レス残さなくてもいいんですよw
GBさん、以前質問させていただきました際にはご回答ありがとうございました。
そこでさらなる疑問(というか営業に確認させることが出来るかどうかがわからない事)が発生しました。
今、巷で指標値とされてるQu/Qun値についてですが、この値は免震構造の場合存在する物なのでしょうか?
耐震構造のものと違い免震の場合上部の造りは弱いと思いますので免震構造含めた計算が必要になるのかな
って思ってたのですが、そもそも免震の場合はQu/Qun値で指標出来ないものなのかな?って思い始めても
います。
無い場合はそれに変わる何か耐力についての計算方法なる物があるのでしょうか?
(個別では免震装置の能力等は構造計算書に書かれているのですが全体を見た場合の数値が無かったもので。。)
>>247
ご回答ありがとうございます。
詳しすぎてなんだかよくわかりませんが、
ある程度の厚みを持ったスラブに対して衝撃を与えたときには、スラブが太鼓の皮のように振動するよりも、皮の表面で振動が拡がると考えた方が現実に近いと考えるのが拡散度法で、この考えでは間口が長くなる方が遮音性能が高くなると計算される。
よって、一般用拡散度法.xlsの結果は拡散度法の考え通りの結果である。
といった解釈をしましたが、あってますか?
理論がわかっている方には上記のような曖昧な表現は抵抗があるかもしれませんが、解釈に間違いがあるようでしたらこのような比喩で表現していただけるとうれしいです。
はじめまして
RCマンション、コンクリ壁の耐久について、教えて下さい
自分の認識と疑問点を書きます。疑問点をお教え下さい。また認識部分も誤りが有れば、ご指摘下さい。
コンクリむき出し壁について
・ひび割れ有りは、強度は問題無い。しかし、水漏れの可能性有り、修理したほうが良い。
・ひび割れとコンクリふくらみ有りは、強度低下、水漏れの危険が有り、早期に修理したほうが良い。
知りたいのはタイル貼り壁です。この場合、コンクリ壁の状態が見えません。
・タイルがせりだしている。⇒鉄筋が膨張している可能性有り。強度低下、水漏れ、タイル落下の危険が有り、早期に修理したほうが良い。
・タイルは平坦だが叩くと高音がし、浮いている。⇒??場所により、タイル落下で人命の危険が有り、早期に修理したほうが良い。??
雨があたらず、落ちても1m程度の場所なら問題無し。?
・タイルは平坦だが目地に穴有り。⇒??タイルが浮いていなければ大丈夫??
・タイルは平坦で、叩くとこもった音。⇒タイルが壁に密着していて、安心してOK.
要は、タイル貼りコンクリ壁の状態判断方法です。
ご返事、可能でしたら、よろしくお願いします。
255ですが、なぜ削除されたの?>管理人さん・・。
>地震保険に入る前提であれば、通常の耐震構造で生活リスクの管理上とくに問題ないと
>考えますが、免震マンションの資産価値が高いのも事実と思われます。
ゼネコンボーイって単なる構造屋の一人でしょ。
だったら、資産価値なんて分かるわけないじゃん。
とりあえず、技術的なことだけ書いとけばいいんじゃないの?
ゼネコンボーイさん
いつも参考にさせていただいております。
さて壁の構造について、良し悪しを教えてください。
よくダブル配筋を売りにしている物件があります。これはシングルに
比べてどのくらい良いものなのですか。またシングルは決定的に
問題があるものなのでしょうか。
この点を耐震とデベのコスト面から教えてください。
お願いいたします。
・・・・もはや本職より大変なんじゃなかろうか。
殆ど「検索エンジン」の扱いだな。
>>253. 4.さんへ
まず、引用します。
http://www.okuyamanet.co.jp/mensingaiyou.htm
設計ルート
免震建築物の設計は、大きく以下の3つのルートが用意されています。
a.平成12年建設省告示第2009号の定めによる構造方法(仕様規定)による。
b.同上告示に示される限界耐力計算と同等な構造計算による。
c.時刻暦解析を行って建設大臣の認定を取得する。
上記ルートの適用範囲は、建築規模によって以下のように分かれます。
A.建築基準法第6条第1項第4号の建築物(木造2階建ての戸建住宅など)
・ルートa.〜c.のすべて適用可能
B.上記以外で高さ60m以下の建築物(多くの建物がこの範囲)
・ルートb.またはc.を適用
C.高さ60mを超える建築物(超高層建築物)
・ルートc.のみ適用可能
>***引用終わり
この「限界耐力計算」には、保有耐力>必要保有耐力の式はでてきません。
この計算方式は、大略として、
・建物存在期間中に遭遇する地震で、各部位が許容応力度内で損傷しないこと。
・きわめて稀に遭遇する地震、大雪、暴風に対して、建物が崩壊・倒壊しないことを。
を検証する計算法となっており、それぞれ、損傷限界耐力と安全限界耐力の算定式が法律
で決められています。平成12年より使ってよい設計ルートになったもので、これからの
性能設計(どの程度の耐震能力があるか、従来の保有耐力よりはより具体的に示せる)に
対応して登場してきました。
>構造設計の計算内容に関する質問は、きりがなくなりますので今後はご容赦お願いします。
一般の人が質問してよいかどうか不明ですが、下記HPも参考になります。
http://www1.ttcn.ne.jp/~arc-structure/bbs.htm
>>254. らむださんへ
たいこの例は面白いですね。
たいこもあまり大きなものを造ると、響かなくなる気がしませんか? 拡散度法の比喩
としては、スラブ面積が大きくなると、多くのモードの波が共存するようになる。
波がたくさん生じると、スラブの振動時の垂直変位も相殺される部分が多くなり、
結果として下室空気を揺らす音響放射も弱くなるといった感じでしょうか。
(全然比喩になっていないかも。)
後は、実際に揺れるスラブ面積も大きいので、単一の衝撃力に対して、スラブ内の振動
エネルギーの減衰も増えるし、単位面積当たりの音響放射エネルギーもやや薄まって
いく効果もあるかと思います。
>>256. ふぁるこんさんへ
ひび割れの話しは、次の機会にまとめて行いたいと思いますが、この「コンクリふくらみ
有りは」のふくらみとは何をさしていますか?
>>タイル張りの外壁について。
>・タイルがせりだしている
これだけで、内部鉄筋の膨張は判断できません。もともとへたくそに貼っているのか。
そこのタイルが接着不良ではがれかかっているのか。鉄筋の膨張には、ひび割れが必要
であり、ひび割れが生じると白華成分の露出などの兆候が出てくることが多いかと。
>・タイルは平坦だが叩くと高音がし、浮いている。
これは、ご判断の通りかと思います。
どこかで書いた覚えがありますが、タイル張りの外装工法は日本独自のものであり、
欧米ではやがてはげそうなものを後貼りすることはありません。特に、直射日光が当たる
部分で、熱容量の小さい部材に張ると、剥離現象を起こすことがあります。
スパンクリートや押し出しセメント成形板に貼ると、中空板で熱容量が小さいので、
タイルが高温になり、その温度変化の激しさにタイル裏面の接着層が追随できない
ケースが生じます。
一般のマンションにおいても、吹き付け塗装のように10年おきの吹き替えが必要なく、
高級感も出るので、タイル張りは多用されていますが、長期には部分的にはがれるリスク
を秘めています。このタイルはPC工場で打ち込んだものは、長期耐久性にも優れるので、
バルコニーの手摺りがPC工場製であることはよいことです。その意味で、妻側住戸も
PC製バルコニーが全周取り付くプランは、外壁からの漏水トラブルも少ないので、
すぐれたものになります。また、バルコニー内部や共用廊下側の外壁に関しては、
直射日光も当たらないか、弱いので、剥離の危険性も少なくなるし、剥離しても人身事故
とかもまずないかと思われる部位です。
>・タイルは平坦だが目地に穴有り。→??タイルが浮いていなければ大丈夫??
目地詰め時に、気泡があっただけなので、極端に大きくなければ特に問題なしかと。
>・タイルは平坦で、叩くとこもった音。→タイルが壁に密着していて、安心してOK.
これもご指摘の通りかと。
>>259.の方へ
シングル筋とダブル筋ですが、今はほとんどのマンションがダブル筋やちどり配筋で雑壁
やバルコニー壁を構成しているので、特にマンション紹介HPで自慢することではないの
ですが、他に記載することがないので、載せている感じです。
通常のマンションは耐震壁付きラーメン構造とか呼ばれますが、この耐震壁はRC規準
(建築学会のRC構造設計基準)でも200mm以上は複筋にすることとなっています。
といって、180mmの場合にシングル配筋する設計者もいないでしょう。鉄筋量が耐震壁の
許容水平せん断力の算定式に勘案されてくるので、それが一定量必要であると判断できれ
ば、遮音性の要求から180mm以上にするので、壁内に二重に配置するのが自然になります。
構造壁(鉛直荷重支持)や耐震壁(地震時水平力負担)でないRC壁を雑壁や一般壁と
呼びますが、これもシングルよりはダブルの方がひび割れ低減の意味合いからよいです。
乾燥は表面から始まるので、乾燥収縮によるひび割れはかぶりを無視すれば、鉄筋が表面
に近い程効果的で、またバルコニー手摺りでは、ダブル配筋の方が、曲げ強度もはるかに
よくなります。ただ雑壁が設計上120mmの厚さしかない場合は、ダブルにしていくと
コンクリートの充填性に問題が出てくるので、その場合は左右上下をちどり配筋にする
とか、やや工夫が必要になります。(ちどりとは、鉄筋位置を一定間隔ごとに前後に
振って配筋する手法です)
>この点を耐震とデベのコスト面から教えてください。
>>耐震壁をシングルにするマンションはまず存在しない。
ゼネコンボーイさん教えて下さい。
SDまわりのシーリングの仕上がりがいまいち(私の許容範囲は狭いかも・・・)なので、
内覧会で打ち替えを指示したいのですが、シーリングってきれいにとれないですよね?
特にタイル貼りの下地モルタルやSDまわりのトロが残ったままシーリングを打つと仕上がりが悪い気がします。
打ち替えると余計に汚く(SDの塗装が剥げる等)なるように思えるのですがどうでしょうか?
もし、きれいにとれちゃうようなシーリングなら、それはシーリングとしての役目を果たせてない気もします。
よろしくお願いします。
ゼネコンボーイさん、朝早くありがとうございました。
それにしても、回答するのが早いですね。
GBさん、再びの回答ありがとうございました。
構造計算に関しては控えることにします。
また261の内容でいくつかわかったことがあるのでこれで安心して購入できるかなと思います。
デベにも色々とわけのわからない質問してたのですがGBさんの回答である程度クリアになりました。
あとで謝りの電話入れとこうと思います(あせってて結構間違ったこと要求(質問)してたので)。
ちゃんと責任のあるデベから聞いておいたほうがいいよ。
あなたが正しく理解しているかどうかもわからんし
GBは責任を取ってくれるわけでもないし、
>>269
ご指摘ありがとうございます。
一応、行政の方と含めて確認してますので大丈夫かと思います。
当然デベにも出方を伺う為に質問ベースで話してますので問題ないかと。
(ただ私の質問内容がとんちんかんだった為に混乱させてる部分があることがわかったのでその部分を
謝ろうかと。。。実際に困ってる様子でしたし。嫌な客ですね。。。)
すばやいご回答有難うございます。
> この「コンクリふくらみ有りは」のふくらみとは何をさしていますか?
特に実物を見たわけではなくて、鉄筋膨張の前段階はこうだろう、と予想して書きました。
数年前に外壁の大規模改修での修繕委員をやったので、断片的に(間違いを含む)知識が有ります。
ついでに、新築の完成待ちだったりします。
すると、タイル外壁の保守に関しては、
・定期的(1回/1年?)に目視チェックし、白華、タイルふくらみを確認。
⇒ 白華、タイルふくらみが有れば、要修繕。コンクリは正常でもタイル落下で怪我するかもしれないから
白華の場合は、その上部に有るはずの水供給元の調査も必要。
ちなみに、白華の原因はシャブコンと思っていました。
・定期的(1回/10年?)に足場を組んでタイル浮きチェックをする。
⇒ タイルが浮いていて、雨のあたる部分やタイル落下で怪我の可能性があるなら、要修繕。
⇒ タイルが浮いているけど、雨があたらないで、落ちても1m ぐらいの部分ならそのままでOK
⇒ タイルが浮いていなければ、全く安心
ですね
GBさん、教えてください。
断熱材部分の返しについてです。
18cmの壁クロス直貼りですが、角にある断熱材部分がGL工法です。
│ │
|├ ├ ┐
6cmの厚さ|│壁│ │ 18cmの厚さ
|│18│ │ の返し
┌─┤cm│ └──┐
─── ┴─┘ └─ ──┴────
─────┐ ┌────
ベランダ │ │ ベランダ
│ │
│ │
└─────┘
とあるサイトを見たとき、返しのGL工法の遮音性は戸境壁12cm相当になるとありましたが、
実際の所どうなのでしょうか。
戸境壁に60cm×18cmの断熱材の部分があるだけで、そんなに遮音性が下がることが
あるのでしょうか。
是非教えてください。よろしくお願いします。
↑すみません、図が見苦しくなってしまいました。
ご指導願います
築約1年の住戸です。1年点検の際に戸境壁に約1800位の
クラックが発生しました。
適正処置はどのようにすればいいのでしょうか?
意外に飽きっぽい人だったのね・・
皆様 勝手に2週間以上の休みをとりましてすみません。
本業がたてこんでいたので、そちらに集中しておりました。
>>273の方へ
まず、断熱補強のために戸境壁に段差が生じているようですが、その幅が60cmで
段差の厚さが18cmなのでしょうか。それとも段差は5cmぐらいですか?
段差が5cmの場合はGL工法で折り返していると想定されます。
GL工法は周波数が250〜500Hzの部分で共振現象を起こします。
音速が約340m/秒なので、上記周波数の波長もちょうど1m前後になりますが、
音は空気の粗密波(縦波)であるので、受ける部分の寸法に関係なく、GL壁の部分は
共振してしまいます。よって、この断熱補強の折返しは、GL工法にしないことが
大切になります。ただし、戸境壁端部は外壁や柱に拘束されているので、そこでの振動は
その拘束部分で抑制され、遮音性の劣化も若干は緩和されている可能性もありますが、
上階からの床衝撃音に対する悪影響もあるので、避けるのが賢明です。
(断熱材付きボードの接着貼りもよくありません。アキレスから販売されている
カタダン等のクロス張りのできる断熱材の打ち込みがよいようです)
>>275の方へ
これはよくあることであり、耐震上は全く気にする必要もありません。
耐久性もひび割れ幅で違ってきますが、0.3mm以下のひび割れ幅であれば、
屋内の場合は特に問題視しなくてよいだろうといのが、最新の建築学会の見解でも
あります。(ひび割れ制御指針)ましてや、クロスが切れていない場合はコンクリートの
中性化に必要となるCO2の供給も遮断されているので、さらに問題なしとなります。
問題は、ひび割れがクロスによっては透けて見えることや、へたに埋め物をしても、
やや大きな地震で揺れた際に、そのひび割れ部分が顕在化して見苦しくなる可能性が
あることです。
1年点検でこのような内部ひび割れを補修するかどうかは、外壁でない分漏水の恐れも
なく、法律の要請する部分ではありませんが、当該マンションのデベ・ゼネコンの誠意
が試される部分ですが、多くは、クロス張り替えを実施してくれるはずです。その場合に、
ひび割れ幅が大きい場合はエポキシ樹脂等による注入補修することもあります。
(コンクリートは通常施工では、ひび割れが生じることがあるものであり、
そのひび割れ幅が防水上または耐久性上有害でなければ、瑕疵ではありません)
273です。
厚さ約18cmで、長さが60cmの長方形です。床から天井までです。
そもそも、リビングのコーナーになぜこんな大きい出っ張りが必要なのかも
分からない状態でして・・・・これがなければとってもすっきり感があるのですが。
戸境壁が18cmなのでさらにそれと同じ幅の出っ張りなのです。
必要性についても教えていただけると有り難いです。
よろしくお願いします。
>273の方へ
すでに購入され、これから入居されるマンションのようですね。
大きな出っ張りですが、そもそもの構造体の柱はどこに位置していますか?
アウトフレームでバルコニー側に柱の出っ張りがありますか。
それとも逆梁工法でバルコニー手摺り部分ですか。
273です。たびたび済みません。
アウトフレームでバルコニー側に柱の出っ張りです。110cm×90cm
位の柱があります。従って、本来クロス直貼りですっきりスクエアーなのですが、
室内のコーナーにこの長方形出っ張りあります。たたくとボードのような感じです。
何だろうと気になったので説明した人に聞いたら、
断熱材が入っていて、表面のボードはGL工法で貼り付けてあると聞きました。
うまく説明できなくて済みません。
>273の方へ
断熱材+GL工法で厚さが180mmとは、異常な大きさです。
まず、通常の断熱厚さ+GL工法では不可能であり、むしろLGS等の間柱にボードを
取り付けた内壁と考える方が自然です。
戸境壁の上部に梁型は存在しますか?
その場合には、その梁型と同じ位置までふかしていると思われます。
いずれにしても、折角のアウトフレーム工法を台無しにしているディテールであり、
通常は、専用断熱材を打ち込んで、その厚さ分のコンクリートを居間部分の戸境壁は
ふかす手法がとられています。
(現状の方法も戸境壁を構造寸法の180mmのままで、その部分だけふかすので、
居間の有効面積はまあ似たようなものという判断もあります。しかし、部屋の使い勝手や
意匠性は断熱材打ち込み同面仕上げが勝ります)
説明、ありがとうございます。
なるほど、図面を見ると60cm幅は窓側が下がり天井になっている部分と同じ幅です。
戸境壁側にも梁があります。そう考えると、それらの幅に合わせてあるような感じです。
なんとなく分かってきました。
丁寧に教えていただきありがとうございました。
今までのGBさんのレスついているものを全部読んで、
いろいろ勉強させてもらってます。(^^)
ゼネコンボーイ様
他スレにも書いたのですが、質問させてください。
今回、購入した新築マンションは、床(制振材入り)と栗本鉄工所のボイドスラブ
(325mm、発泡スチロール充填型)の間に、マット型の遮音材(断熱材)が入ってい
ます。これ自体には満足しているのですが、床を支える脚があるため、全面に遮音材
を敷き詰めることができず、30センチほど間隔をあけて並べています。
素人考えでは、こうした措置によって、追加的な遮音効果は無さそうに思うのですが、
GB様は、このような配置の遮音材の効果について、どのように思われますか?
よろしくご教示くださいませ。
>>294の方へ
二重床内部の遮音材はグラスウールや専用の不織布を置きます。グラスウール切断面に
おける繊維の飛散状態を気にする場合に後者を選択します。20年以上前のことですが、
マンションの床にはこのグラスウールやロックウールを構造体スラブの全面に敷き詰め
て、その上部に60mm程度のコンクリートを打設して床を構成する「湿式浮き床工法」
が普及しておりました。これは今の乾式二重床工法とは比較にならないほど、高遮音性
を確保していましたが、施工の面倒さや床下配管の更新性の課題などから、今では
マンション工事で採用することはまずありません。二重床の技術が進み、完全に取って
代わった形になっています。
二重床内部に設置するグラスウール(GW)ですが、その気になれば全面に敷くことも
可能です。もともと柔らかい材料だからです。また、通常はパーティクルボードまで
届かない高さのものを設置しますが、メーカーによっては上の隙間をとらない仕様も
あるようです。いずれにしても、GWは高音域の空気振動をその内部の繊維組織が変形
する際の熱エネルギー変換で吸音する原理のものです。乾式二重床に使用するグラス
ウールはコストパフォーマンスの問題もあり、18kg/m3程度の密度のものを使用し、
遮音効果も500Hz域以上の高音域にしか効果ありません。(これは密度を増しても同様で
あり、よくGWが万能の吸音材のように錯覚され、RC戸境壁の乾式内壁には少なくとも
GWを充填すべきであるとか、二重天井もGWを充填した方がよいとか言われますが、
特に前者はナンセンスであり、後者も重量衝撃音上はほとんど意味がありません)
長くなりましたが、二重床内部に置くGWは全面に敷こうが、部分的であろうが、
その高温域の吸音特性に顕著な差が生じないこと。内部の空気の動きをよくしないと、
重量衝撃音の面では太鼓現象を緩和できない恐れも大きくなること。などより、
各メーカーどのように配置すべきか悩んだ末に今の配置になっています。
>>284の方へ (上記はタイプミスで失礼しました)
制震材入りとは、100棟に数棟あるかないかの高級仕様です。
グレードの高い、高級分譲マンションのようですね。
(といっても、8mm以上のものでないと、際だった効果はありません)
それにしても、
>栗本鉄工所のボイドスラブ(325mm、発泡スチロール充填型)
は、GBにとって新情報です。栗本の鋼管スラブはその端部を発泡スチロールで
塞ぎますが、今は鋼管内部を発泡スチロールで充填しているタイプもあるのですか?
ゼネコンボーイさま、ご丁寧なお答え、ありがとうございました。
制振材は残念ながら6ミリ厚で、効果が少なそうです。
栗本さんについては、誤解を与えてしまったかもしれませんが、設
計図書のボイドスラブの図面をチェックした際、栗本さんの名前が
工法?として記載されており、うろ覚えですが、鋼管は使わずに、
長さ40センチ?程度の発泡スチロールを並べ、現場打ちする施工
になっていました。
遮音材はGWで、施工会社の説明では「遮音材の性能に近い断熱材
を敷いています。GWは露出させないで、ビニールパックされた状
態にして、パーティクルボードに届かないようにしています」とい
うことでした。
>>284さんへ
西日本の方ですか。
実は、栗本は鋼管タイプ以外に、広島地区で限定販売している直径40cm近くの円盤
を並べるタイプの工法を持っています。そのタイプのようですね。
(GBの方こそ、先入観でコメントしまして済みません)これはボイドに方向性がない
タイプの工法であり、今まで自分たちが売ってきたボイドに方向性がある鋼管ボイドの
コンセプトと相反する商品なので、全国展開していないようです。栗本鐵工所のHPで
も宣伝していませんが、当HPの技術レポートや建築学会大会梗概集で内容が紹介
されています。
(6mmでも、ないのに比較したら素晴らしい仕様ですので、自慢しましょう)
ゼネコンボーイさま、重ね重ねありがとうございます。
仰せのとおり、小生は西日本方面在住です(広島ではありませんが)。
確かに、制振材つきフローリングは珍しかった覚えがあります。デベロッパーは
あまり好きな会社ではなかったのですが、施工会社がしっかりしている印象があ
ったので、予算は大幅に超えてしまいましたが、購入した次第です。
もうすぐ入居ですが、新居への引越しが楽しみです。
ありがとうございました。
>>290の方へ
最近、セコムさんが自社の安全思想を実践するために、みずからデベになっています。
構造としては純ラーメンの超高層RCで、特徴としては制震ダンパーとして、
低降伏点鋼パネルよりは高価となる「粘弾性体」のものが組み込まれている点で、
このタイプは強風時の微振動軽減にも有効とされています。
その他の点はでは、あまりお金をかけていないというか、超高層住宅ではよく実践される
配管スペースを廊下側に集約させる手法がとられておらず、角部屋の眺望をよくする
ためのカーテンウォール仕様もなく、あまりデラックスなものではないようです。
また、下層階では専有面積を絞って、より多くの購買層を狙っていますが、
今後、都心部に大量のマンションが供給する中で、一定面積以下の住居の中古価値の
低下は相対的に大きいと思われます。(この辺のコメントをすると専門外なのにと言われ
そうですが)
よろしかったら、どの住戸タイプを想定しているの教えてください。
早速のお返事ありがとうございます。検討しているのは中階層の70㎡前後の部屋です。また耐震面、施工会社の信用性、構造上これは悪い(良い)と言ったコメントも頂けると幸いです。制振構造に使われているダンパーの性能等も知りたいです。
↑ 追伸です。このマンション(セコムマンション)ですが他のマンションと比較して、立地のわりには安価だと思うのですが如何なものですか?MRに行った時に価格表を頂いたのですが19階までの3LDK(70㎡前後)で約4000万円〜5000万円と言った感じです。20階より上で80㎡〜100㎡で5000万円台〜7000万円台後半までと全体的に安いイメージがあるのですが・・・
デベ曰く「優良建築物等整備事業」の為、国と地方公共団体から援助を受けているからだとか。そんなに援助って受けられるものなのでしょうか?安いマンションは危ない!なんて事を良く耳にするので・・・その辺の回答も頂けますでしょうか?
>>290.の方へ その1
まず全体構造は、HPからはよく分かりません。
よって構造面も特に指摘することはありません。
ただ、杭は折角だからN値60まで伸ばしていたら、さらにアピールできたかも知れません。
制震構造に使っている粘弾性パネルはたぶん新日鐵製のものです。
PRが下記のHPに部分的に登場します。
http://www0.nsc.co.jp/monthly/pdf/2005_6_149.pdf
従来のオイルダンパー(油の流体抵抗で建物の揺れを吸収する、制震ダンパー )よりは
低コストで風の微振動も抑制するという触れ込みです。この粘弾性系ダンパーとは鋼材間
に、・アクリル系、ゴムアスファルト系等、多様な粘弾性体を組み込み、そのせん断抵抗力
を利用した減衰装置です。新日鐵の場合は、住友3Mの素材を活用しているようです。
よくある低降伏点鋼の塑性変形による減衰ダンパーとちがって、メンテナンスフリーと
されますが、大地震が何回来ても大丈夫かどうかは、よく分かりません。デベ→設計
事務所→新日鐵→逆ルート→290.さんで詳しい説明が聞けるとよいですね。
>>290.の方へ その2
施工会社は建築業界で受注額14位くらいのゼネコンです。
マンション工事も10位くらいのゼネコンです。
これ以上のコメントは、やがてGBの所属会社のヒントになてくるので、控えます。
一般にスーパーゼンコンとそれ以外では受注金額が違っており、準大手〜中堅ゼネコン
はその分安く受注しているケースがほとんどです。それに対応して販売価格も割安に
なっている可能性があります。一定以上の技術力のあるゼネコン施工では、特に最終
品質に差が生じる訳ではありませんが、10年の長期瑕疵担保期間の保険としては、
安定経営のゼネコンが安心です。(これはデベにとっての話し、デベが倒産し、継承され
ずに清算されると、そのマンションの瑕疵は誰も責任を負わない状態になるので、デベ
そのものの信用力は購入者にとって大切です)
また、富裕層を狙った億ションでは、施工会社名もブランドを大切にすることが多い
ようです。しかし、もともと粗利がよくないので、利益優先がために、スーパーゼネ
コンの施工でも大きな瑕疵事例が週刊誌沙汰になったりしますので、どのような
マンションであれ、どこのゼネコン施工であれ、その現場で第三者による工事監理を
どの程度徹底しているかを確認することが大切になります。
>>290.の方へ その3
>検討しているのは中階層の70㎡前後の部屋です。
これより、IかJタイプと判断されますね。
どちらのタイプも、20F以上のプランから生じる厨房排水のPSが
自分の区画内を貫通しています。まさかと思いますが、このPSの面積が
専有面積より除外されているかどうか、よくチェックしておきましょう。
このスパンで在来スラブ200mm厚さは、構造上ぎりぎりの厚さですね。
(タワーマンションでは内部に小梁はまず設定しません)
すると、特に20Fスラブでの特別な遮音対策がない場合は、19Fの購入は
控えましょう。洋室の上部が上階の厨房になったりしています。
IもJもLDが正方形で、食卓を設置するとソファーを本格的に置くのは
困難な形状です。個人の使い勝手や家族構成により状況は違ってきますが、
洋室を一つなくして全間口をLDにした方がスッキリするかもしれません。
収納面では、洗面化粧台がシンプルすぎて、やや物足りなくなるでしょう。
(今晩はここまでで失礼します)
大変貴重なアドバイスありがとうございます。
「このスパンで在来スラブ200mm厚さは、構造上ぎりぎりの厚さですね。」とありますが、
震災時に床が底抜けする可能性があるという事でしょうか?(遮音性だけの問題ならば良い
のですが。)
個人的には立地的、金額的に考えて一押しなのですが、こんなご時勢ですので耐震構造とかはかなり気に
なっています。
>>293. 290.さんへ
>「優良建築物等整備事業」の為、国と地方公共団体から援助を受けているからだとか。
>そんなに援助って受けられるものなのでしょうか?
これは昔からある仕組みで、地権者をまとめた組合方式で、住宅等の再開発を行う場合は、
よく使用される補助制度です。マンションの建物の基本部分への補助はなく、
一定規模以上の空地を確保することが条件で、この空地は、
周辺市民の共同施設として活用されるというものです。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/seido/16yuryo.html
より詳しくは、
・計画段階での調査計画費
・土地整備費(既存建物の解体費用等)
・共同施設整備費(道路、駐車施設、各種インフラ、公共用通路など)
に国:地方公共団体=1:2以下の比率で、国費からは当該費用の1/3以内の補助がでます。
この場合、詳しくは直接経験したことがないので正確には知りませんが、
一般に開放する共同施設部分の土地の固定資産税はたぶん減免されながら、
その土地を含んで、容積率勘案できることで、建物を延べ床面積を最大化できる
メリットがある訳です。(固定資産税の減免はないかも。デベにご確認を!)
さらに、よく使われる手法である総合設計制度
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/seido/kisei/59-2sogo.html
を併用して、容積率の緩和を図り、一住戸当たりの地価負担を極力抑えることに成功して、
割安な物件にしたてることができたと想像されます。
東京都の優良マンション登録表示制度を自慢していますが、
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/y_manshon/140-01m...
維持管理等級が2でよいので取得できます。
しかし、このような超高層タワーマンションでは、建て直しも排水管取り替えも大変な
ので、排水管の縦穴を住居区画外とする等級3を取得できるSI住宅仕様にして欲し
かったですね。
>この辺の事情は、平松朝彦「亡国マンション」光文社2006.1.30p.98以降に詳しい記載が
>あります。
>>297. 290.さんへ
スラブ厚さについては、HPより判断したのですのが、
あれほどの天井懐があるのであれば、スラブ厚さをもう少し増やして
欲しい部分ですね。正確なことは分からないので、
想定している住戸の間口(戸境壁の壁心間隔)とスラブ厚さを正確に教えてください。
それで、ご返事申し上げます。