第三者機関の検査といっても、膨大な鉄筋数を全部チェックするわけではなく、あくまで抜き打ちで一部数えるだけです。市川のケースは、「ほとんどの柱で抜けていたので、たまたま見つかった」ものと思われます。ですので、第三者機関の検査があるから大丈夫、と言い切っている今回の文書には疑問が残ります。
市川の問題の責任は、全数チェックをすべき清水建設が、それを怠っていたことによるものです。皆さんおそらく、売主と「清水建設」というブランドを信頼して契約されていると思いますが、市川の件は、それをある意味裏切ったものとも言え、そこについてもう少し詳しい説明があってしかるべきかと感じてます。
まずは、清水建設が豊洲では鉄筋数を全数チェックしている、ということを説明すべきですし、単なる民間企業でしかない第三者機関の検査結果にすべてを頼って信用しろというのは、ちょっと違うのではないでしょうか。