週刊読売の記事、ちょっと心配です。
人気の超高層マンションは「もう買えない!?」
「長周期」地震の恐怖が襲う
建築学会、土木学会が緊急警告 最上階は2.5メートルの揺れが8分のシミュレーション、31階では家具半数以上が転倒/90%超の高層階住民が「絶望的な恐怖」/対策はあるのか——
大都市圏で続く超高層マンションブーム。地震に対する最新の建築技術が結集され、「震度7でも倒壊しない」が売りである。ただ、超高層マンションが大地震に見舞われた例はなく、本当は何が起こるのかは、実は誰にもわからない。ここ数年、建築学や地震防災の分野で、大地震では「未曽有の事態」が起こり得ることが、徐々に明らかになってきた。
地震の揺れのうち「長周期地震動」は遠くまで伝わりやすい。この周期と建物の「固有周期」が一致すると、建物は地面の4〜6倍も揺れる。家具固定器具はほとんど効かない恐れがあり、安全空間確保などの対策が急務。住民の避難をどうするか、被災後の「超高層難民」対策など、最新データを基に、山積する課題をリポートする。