- 掲示板
前スレが1000レスになっていたので、 Part2を立てました。
引き続きどうぞ!
マンション管理をしていく中で、困ったこと、聞きたいこと等を
ここで質問してみませんか。
マンション管理士の方や建築士の方、管理会社勤務の皆さんも、質問に対して
真剣に答えていきましょう。
マンションの住民の皆さん、理事をされてる皆さん、どしどしご投稿ください。
[スレ作成日時]2014-07-04 12:31:08
前スレが1000レスになっていたので、 Part2を立てました。
引き続きどうぞ!
マンション管理をしていく中で、困ったこと、聞きたいこと等を
ここで質問してみませんか。
マンション管理士の方や建築士の方、管理会社勤務の皆さんも、質問に対して
真剣に答えていきましょう。
マンションの住民の皆さん、理事をされてる皆さん、どしどしご投稿ください。
[スレ作成日時]2014-07-04 12:31:08
施工業者の選定
元請業者の募集方法としては、マンション管理新聞、スーパーゼネコン、地元の建設
会社、管理会社推薦等から募集をします。最低6社は必要です。
マンション管理新聞に掲載する場合は具体的な条件をつけて公募をします。
具体的には過去3年間、工事金額5,000万円以上のマンションの元請実績が何件あ
るかとかの制限を加えます。
公募方法
見積もり要項書、仕様書、金ヌキ明細書、図面等をできるなら、談合防止も含め、CD
に保存して、各業者に郵送するのがベターです。(共通仕様書で)
金ヌキ明細書とは、見積書を作る時工事箇所、材料、数量までを記載し単価や金額を
表記しないもののことです。
*元請業者説明会の実施・・・修繕委員に対して行います。
応募してきた業者から3社に絞る作業は専門委員会で行います。入札額で選考
設計コンサルタントのチェックを受ける。
見積書の内容確認・・・数量、見積落ち等、異常に安い単価等をチェックする。
※業者選定方法としては、評価点と見積金額が出た中で何を基準として業者を決めるの
かは難しいので、公平を期す為には総合評価方式で専門委員が評価をしてそれに基づ
いて見積もり金額を含めた計算方法により数値で評価するのがベターと思われます。
当然見積金額は評価の重要ポイントになります。同一条件での見積もりが出せるよう要
項書等(共通仕様書)については明確な基準を作成すべきです。
「元請業者選定方法」
①総合評価落札方式で選定する方法 評価点と入札価格で選定する方法
総合評価方式とは企業の技術力と価格の双方を総合的に評価し落札者を決める 方式です。
評価項目は適宜必要なものを追加すると共に点数の配点を決めてください。
*安全計画書・・・安全管理の取組み(生活をしながらの改修工事を念頭に計画化)
*工程表
*施行管理体制(現場監督経歴書) 1級建築士又は1級建築施工管理技士
*アフターメンテナンス体制、組織表 定期点検の明確化
*入居者とのコミュニケーション(掲示板、ご意見箱、メールボックス等の活用)
*職員並びに作業員の教育
*災害補償、大規模修繕工事瑕疵保険への加入
*会社概要 ISO9001(品質) ISO14001(環境マネジメント)の取得等も
*直近5年間の宮崎市でのマンション大規模修繕工事の実績 件数も考慮
*直近の決算書
*施工計画書 一括下請けの禁止
*報告会の開催、頻度 定例会議週1回が基本です。 工事期間中実施
「評価項目例」 あくまで参考例です。これに修正や増減をし評価点を決めます。
・安全管理、住民への配慮等について 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・工程表はどうなのか 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・メンテナンスについて・・・1年、2年、5年点検等 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・入居者とのコミュニケ、掲示版、ご意見箱等 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・会社の直近5年間のマンション工事の件数 優 ○点 良 ○点 可 ○点
具体的なマンション名 5件以上 優、3~4件 良、1件以下 可
・現場監督の資格と直近5年の工事の件数 優 ○点 良 ○点 可 ○点
具体的なマンション名 5件以上 優、3~4件 良、1~2件 可
・施工計画、工事の理解度について 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・報告会の開催、頻度等 良 ○点 可 ○点
・会社概要と決算報告について 良 ○点 可 ○点
・仮設計画について・・・足場の防犯性等について 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・作業員の教育について 良 ○点 可 ○点
・取組姿勢について 優 ○点 良 ○点 可 ○点
・会社PR(概要、瑕疵担保責任、年商等) 優 ○点 良 ○点 可 ○点
入札額のウェイトが高いので、評価点を良と可にして評価に差がでるようにするのも検討。
※元請業者選定説明会の評価ポイント 計算式は再点検必要です。
*入札評価の計算方法 入札額の大小が大きく影響します。
①合計点(ヒアリング時の) 100点満点中 ①技術・能力合計点(ヒアリング・資料選考)
②得点評価 30×①÷100 加算点 満点30点 ②技術評価点 ①÷100×30
③技術評価点 100+ ② ③入札額
④入札額(円) 消費税抜き ④価格評価点 入札最低価格÷③×70
⑤入札評価値 ③÷④ × 1,000,000 ⑤入札評価点 ② + ④ 100点満点
⑤の最高得点を出した業者と契約することになります。
↑は分りにくいですね。
②業者選定方法
イ)見積もり合わせ方式 見積は金ヌキ積算方式でとるのがベターです。
元請会社を数社選んで、設計図書を渡して見積もりを提出させる方式。見積もりが
最低価格の会社が選ばれるとは限らず総合的に評価して決定します。
総合的に判断するのは誰がどのようにして決めるのかが問題です。
ロ)入札方式 見積もりが最低価格の会社を選定することになります。
但し、同条件での相見積を取るためには要項書等の作成が必要となります。
ハ)随意契約 最初から1社に絞って工事金額を交渉し契約する方式です。
小規模マンションとかゼネコン系の管理会社に管理を委託しているマンションに多
い方式です。
③工事の進め方から業者を選定する方法
①設計・監理方式・・・設計と工事が分離するので工事中のチェックが適正に行える。
設計・監理と工事を別の業者が行うやり方。この方式がベターです。
*見積もり合わせ方式と併用
設計図書による統一された内容で見積もりをとるので、比較が簡単です。
専門家の第三者による監理なので、工事内容に信頼性があります。
②責任施行方式・・・随意契約による業者選定
③管理会社発注方式・・・ゼネコン系管理会社に管理を委託しているマンションが多い。
マンションの現状(通常の管理、修繕積立金、長期修繕計画等)をよく把握している。
「元請業者の決定」
*組合の方針や概算予算が決定したら、元請業者の選定を行う。設計コンサルタントと
一緒に進めていきます。必ず見積もり提出後説明会を開催してください。
*施工会社が決まれば、工事請負契約を結びます。
工事請負契約書、工事請負契約約款、工事費内訳書、設計図書、工程表等
元請業者に対しては必ず「大規模修繕工事瑕疵保険」を推奨して下さい。倒産とか瑕疵
があった場合の保証があると安心です。
工事費については、5%程度の予備費をとっておき軽微な変更や追加工事ができるよ
うにしておきます。
総会の開催と住民説明会
専門委員会の設置と大規模修繕委員会の細則は総会(発意の時)で承認を得ておく。
工事費の概算案の承認は総会でもらいます。
元請会社と設計監理士の選定承認も総会で得ます。
元請会社が決定した段階で具体的な工事の概要や予算、工事のスケジュール等も含
め通常総会で最終決定の承認を得ます。
改修・追加工事・・・臨時総会を開催します。
追加工事や改良等が必要であると判断した場合には、改修基本計画を作成します。
長期修繕計画 長期修繕計画の洗い直しは総会決議事項です。
建物の診断実施後、必要な修繕時期や修繕方法を決定し、最新の長期修繕計画を
設計監理者と作成します。(内訳書までが必要です。)
工事請負契約
請負契約以外にメンテナンス点検時期(保証)等についての契約をしておく。
工事開始
*工事開始前の住民説明会の実施
工事内容、協力事項、工事工程の説明
元請会社が主体となり理事、専門委員、管理会社、設計コンサルタントも参加
*工事期間中は現場事務所にできるだけ足を運び、現場監督、設計コンサルタントから
の情報を収集し広報活動に活用していく。
*工程説明会(週1回)、定例会議(月1回)への出席
「週1回の工程説明会の内容(工事期間中)」 必要があれば委員長が広報します。
工程の進捗状況の報告及び次週の作業予定
工事業者からの提出書類の確認と内容の説明
工事に関する問題点の報告及びその対処方法の検討
組合への申し入れやお願い事項の確認、検討
管理組合が直接決定しなければならない事項、材料、色や柄決めなど
居住者からのクレーム処理状況の確認
その他近隣住民や住民からの要望、苦情への対応
*工事期間中の問題点
住民の苦情は専門委員会から設計・監理業者を通して行う。(トラブル防止のため)
ベランダの工事の時は全て片付ける。
この際、不要なものを1ヶ所に集めて捨てる方法もあります。前回は実施しています。
工事の進捗状況は、エントランスに掲示板を設置する。
足場が組まれると洗濯物が干せなくなるので、乾燥機をエントランスとかに設置して
おくと便利です。
*中間検査・・・管理組合の立ち会いの中で実施する。
工事完了
完成、引き渡し、書類整備
長期修繕計画の洗い直しは現在の計画書を参考に設計監理者に作成してもらうが、
その際は専門委員のメンバーと必ず検討して作成することが大切です。
工事終了後の点検
竣工検査は足場を壊す前に行う。
工事完了後に元請会社、設計監理会社に対して感謝の気持ちを表し、感謝状の検討
をしてもいいと思います。
専門委員、設計コンサルタント、元請会社の慰労会の検討をしてもいいのでは。
工事完了後の点検
定期点検・・・工事請負契約に基づいて定期的な点検が行われます。
この点検は、工事監理者の立ち会いのもとで施工会社が無償で行い、その内容につ
いては、管理組合が確認をします。
点検を実施する場合は、必ず各戸に対してアンケートを記入してもらい、不備な箇所の
補修や手直しをやってもらいます。基本的に無償です。実施計画を立てるのは理事長。
「点検保証期間等」 保証内容と時期については打ち合わせを行います。
1年点検、2年点検 1年、2年
下地改修工事(コンクリートの剥離、鉄筋露出) 5年
シーリング工事(剥離、漏れ) 5~7年
防水工事(屋上防水は5年前後に点検が必要です。) 10年
外壁塗装(剥離、変色) 2~5年
鉄部塗装(剥離、発錆) 2年
大規模修繕工事後の大型設備工事
エレベーターの更新 30年前後
インターホーンの交換 火災警報器交換 20年前後
高置水槽の交換・・・現在は増圧直結方式が主流になっています。 30年前後
外構の改修工事・・・ゴミ置き場・植栽・舗装等 30年前後
消防設備の交換 給排水管(専有部分含む) 30年~35年
窓枠サッシ、網戸 ・・・滑車だけの交換とか樹脂製にして結露対策の検討 40年前後
玄関扉 30年~35年
給排水管の更新工事・・・(共用部分は継手部分のみ) 30年~40年
管端防食継手が使用されているマンションは30年~40年が更新の目安です。
亜鉛メッキ管→水道用硬質塩ビ管 但し、継手部分は亜鉛メッキ管から管端防食継手へ
但し、異種金属接続部分については、腐食が進みやすくなります。
その他
建替えをする場合、代替駐車場の確保ができません。 駐車場階段の更新工事
駐車場・・・駐車場の建替えは現実的には不可能なので部分工事で対応します。
専有部分の配管(給水管、給湯管、排水管)
配管の管材は現在の塩ビ管から架橋ポリエチレン管等への変更も検討すべきです。
共用部分の配管については、縦管部分の交換は必要ないと思われますので、継手部分の
交換だけでいいと思われます。
更新工事を行う場合は、共用部分と専有部分の配管工事を一緒に行い、経費の節約と在宅
長期修繕計画書の作成について
長期修繕計画は分譲時は30年で計画します。しかしその中には大型設備(サッシ、玄
関扉、給排水管、エレベーター、高置水槽、屋内消火栓等)は含まれていません。
そこで当マンションでは保全委員会を設置し建築士と一緒に長期修繕計画の洗い直し
を行い、それに基づいて1戸当り月の必要修繕積立金の額を算出し、住民にアンケートを
取り修繕積立金の値上を行いました。
第2回目の大規模修繕工事後には長期修繕計画の洗い直しを行いますが、計画には
全ての工事が包含されていなければなりません。
又、第3回目の大規模修繕工事では工事費のピークを迎えますので専門委員と建築士
で一緒に更新時期や工事費等を検討していくことが必要です。
長期修繕計画の作成については、設計・監理者任せにせず必ず修繕委員会のメンバー
と一緒に検討して作成しなければなりません。その場合工事の内訳書は当然必要です。
設計監理士選定時に長期修繕計画の洗い直しの具体的な契約を盛り込んでおくことが
要求されます。
その場合は、建築士と専門委員の検討会を5~6回程度は計画化しておくことが必要と
なります。現在の数量調査表参照
又、長期修繕計画の洗い直しは総会決議が必要となります。
明日は、大規模修繕工事のときに知っておいた方がいい
専門用語について書き込みをします。
ではこれから、大規模修繕工事に関する専門用語等を
書き込みます。
知識はないよりあった方がいいですからね。
9609さん、役に立つご説明有難うございなす。私はフロントを退職した
マンション管理士です。
管理は難しくて知らない事ばかりです。今後ともよろしくおねがいいたします。
少々時間足らずで途中までは読みましたが、今から出かけますので、夜に読みます。
共通仕様書(仕様書、見積内訳書、見積要項書)
見積もり参加業者に同一条件で見積書を出してもらうためのもの。
見積内訳書・・・工事別補修ヶ所の数や数量が入ったもの
要項書・・・工期、見積もり提出期限などの約束事、アフターメンテナンス条項等
工事業者が見積もりを作成する際の注意事項、条項等を記述した文書のこと。
仕様書
工事を行うにあたり図面だけでは表現できない材料の品質や製造メーカー、施工の手順など
の規定事項を文章や数値などで表現し施行者に指示する図書。
金ヌキ計算書(金ヌキ積算書、金ヌキ明細書)
金ヌキ計算書とは、見積書を作る時工事内容、材料、数量までを記載し、単価や金額を表記
しないもののこと。相見積を取る時に使用します。
大規模修繕だけでなく、通常の補修工事にも使えます。
最初にまず1社に見積もりを取ります。そしてその材料や数量等をそのままにして
単価だけを消してそれで相見積を取るやり方です。
総合評価方式
ヒアリングを行い、専門委員会が採点をし、その採点と見積額との入札評価の計算方法で
評価値を算出するやり方です。官庁が行っている簡易型を参考にして行う。
評価項目と点数については、専門委員会で決めてください。
数量計算書
設計図面から材料の使用料と労務数量をプラスし、それに単価を掛けて工事金額を決めて
いきます。工事金額を求める作業全体を見積もりといい、図面から数量を求める作業を積算
といいます。
この積算根拠をまとめたものが数量計算書です。
相見積を取る場合は同じ条件の中で見積もり金額を出してもらわないと比較ができませんの
で金ヌキ計算書と並行して使用すべきです。
積算とは
材料費、労務費など工事費を構成する費用を積み上げ、全体の工事費を計算する方法。
設計監理士とは
私たちに代わって工事が設計図書通り行われているかをプロの目線でチェックをしてくれま
す。設計コンサルタントともいわれています。
建築士や建築施工管理技士の資格が必要です。
元請業者とは
工事発注者と契約をして、直接に工事を請け負う業者のことです。ゼネコンがなる場合が多
いようです。建設会社がなりますが、下請け、孫請け会社を使って仕事をします。
内訳書とは
工事の種別ごとの合計と総合計をまとめた一覧表のことをいいます。
すべての入札参加者が提出しなければなりません。
設計図面から材料の使用料と労務数量を求め、それに単価を掛けて工事金額を決めます。
工事金額を求める作業全体を見積もりといい、図面から数量を求める作業を積算といいま
す。又、積算根拠をまとめたものが数量計算書です。
露出防水
防水層がそのまま露出している工法で、閉鎖されている屋上で採用されている。
耐用年数は10年~15年
保護コンクリート仕上げ防水
コンクリートで覆うことで日射による紫外線や人の歩行から防水層を守る工法。ルーバル
や屋上で使用される。
露出アスファルト防水
屋上防水では最も使われている工法。大規模修繕工事と同時期に実施する場合が多い。
ウレタン塗膜防水
最も主流の防水工事です。
防水工事の中では比較的安価で塗り重ね改修が可能です。
本来は2層、3層と重ね塗りを行いますが、最後のトップコートを重ねれば中の防水層は一
切わからない為ごまかしがきく工法ですので注意が必要です。
プライマー塗布
既設面と新規防水塗膜を密着させるための接着剤のようなものをローラーで塗ります。
トップコート塗り
紫外線や摩擦に強いウレタン樹脂をウレタン樹脂をコテ又はローラーで塗ります。
ウレタン防水
下地に塗るだけで防水層を形成する方法。
簡単で短期間で終わり安価です。
ゴムシート防水
シート状に成形した合成ゴム系の防水シートを接着剤などで下地に貼りつける防水です。
安価で軽量、短工期が特徴で上に保護層を塗れば系歩行も可能。
塩ビシート防水
塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを接着剤などで下地に貼りつける工法。
紫外線、熱オゾンに強い。軽歩行が可です。耐用年数は10年~15年
FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
防水層は軽量かつ強靭で耐水、耐食、対候性に優れている。
軽量強靭で保護層が不要。直接露出防水として施工できる。重歩行や車両走行にも耐えら
れる。施行中の臭いに注意が必要です。
紫外線が長期間当ると劣化してひび割れが発生します。
アスファルト防水
防水性能を確保しやすく、コストもそれほどかかりません。
耐用年数も長いので、メンテナンスの回数も減少できます。但し上に保護モルタルを貼る必
要があります。実績が多く信頼性の高い防水工法です。
水性アクリルシリコン樹脂塗料
主に外壁等の上塗りに使用される塗料です。費用対効果に優れています。
フッ素樹脂塗料
高性能で長期使用にも耐えられます。対候性が高く塗替え頻度も少なくて済みます。
但し、値段が高いのがデメリットです。
ウレタン樹脂塗料
価格、耐久性、機能性においてバランスのとれた塗料です。アクリル塗料より優れています
が、シリコン系塗料には劣ります。工期は短期間で終わります。
変色しやすい点が欠点です。雨樋などに使用します。
シーリングとは
建物の継ぎ目やひび割れなどの隙間を充填すること。
気密性や防水性のため隙間を埋める目地材の総称。
避難ハッチ
いざという時に上階から下階に避難するために利用するはしごのこと。
開放廊下
片側に住戸が面し、もう一方には外部が面している廊下のことをいいます。
軒天とは
軒の裏側部分のことです。防火構造や不燃材にする必要があります。
面格子
窓の外側に金属製の格子を取り付け窓から人が入れないようにするもの。
縦樋とは
軒から地面までの垂直の雨樋のこと。
TV共聴
屋上に共同のアンテナをたてて増幅器や分配器などを使ってテレビ電波を各家庭で受信
できるようにする設備です。地上デジタル放送を受信するアンテナのことです。
ケレンとは
塗装工事において錆落としや脆弱な旧塗膜の除去を行うことをいいます。
この作業をするかしないかで、仕上がりの美しさや塗膜の寿命に大きく影響します。
トップコートとは
文字通り一番上を塗ることです。防水工事においては何らかの防水層を形成した後、その
上からトップコートを施す、つまり上から塗ることによって防水層を守るという目的で行われ
ます。
ウレタン塗膜防水
液状のウレタン樹脂で防水被膜を作る方法、屋上やバルコニーに使われる。
長尺塩ビシート貼
塩化ビニ性のシートを貼る工法。廊下や階段に使われる。
シーリング
アルミサッシ枠の周囲や外壁目地などに充填される。弾性の充填防水材のこと。
浮き
コンクリートとタイルと下地モルタルの間に隙間ができた状態。放置すれば剥がれ落ちる
危険性がある。
コールドジョイント
コンクリートの打継に不具合が生じ、つなぎ目が不連続になる状態。放置すると雨水の
侵入や建物の劣化を招く。
クラック
建物の外壁にできたひび割れや亀裂のこと。
養生とは
塗装時に塗料が飛び散ってもいいようシートやビニールテープを使用して保護すること。
コーティング
塗装前にクラックを塞いで防水性と気密性を補うこと。
エフロレッセンス
外壁の内部に水分が侵入し、石灰成分が溶け出す現象のこと。
チョーキング
塗装の劣化現象のひとつであり、外壁に触った時指に白い粉がつくような状態のこと。
放置すればクラックの原因となる。
トップコート
塗料の耐久性を高めるために用いる仕上げ材のこと。
竣工図
工事請負契約書に添付される設計図に対し、当初の設計と変更のあった部分を反映して工
事の竣工時に実態に即して作成される図面のこと。
コンクリートかぶり厚
コンクリート表面から内部に配筋された鉄筋表面までの距離をいう。
コンクリートは本来アルカリ性で鉄筋を腐食から防いでいるが、中性化すると錆びた鉄筋は
膨張し爆裂を起こす。
躯体
建物の主要構造体部分を指す。
鉄筋コンクリート造りはRC躯体、鉄骨鉄筋コンクリートはSRC。
外構工事
住宅外部の門や扉、フェンスなどの工事のこと
笠木(かさぎ)
階段、手すり、パラペットなどの上部の樹木のこと
ドレイン
屋上やバルコニーなどの排水口のこと
エキスパンションジョイント
建物もしくは設備同士をつなぎ合わせるためのポイント。設置することで耐震性を高め、建
物の膨張や伸縮を抑えます。
グレーチング
屋外の排水口などに用いられる格子上のフタのことをいう。
仕上げ材
直接目に触れる部分の材料のこと
タイル、漆喰、
プロポーザル方式
主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を
提案してもらい、その中から、優れた提案を行ったものを選定するやり方です。
防水の種類と工法
耐久年数 価格 対象箇所 厚さ
ウレタン防水 12年前後 普通 全て 3.0mm~
シート防水(ゴム) 13年前後 安い 屋上 1.2~2.0mm
シート防水(塩ビ) 13年前後 安い 屋上 1.5~2.5mm
FRP防水 10年前後 普通 ベランダ 3.0mm~
アスファルト防水 20年前後 高い 屋上 5.0~10mm
※耐久年数内でも5年前後に1度のメンテナンスが必要です。
ウレタン防水
下地の形状に馴染みやすく又簡単で短期間で終わり更に安い。
屋上やベランダなど施工場所を問いません。経年劣化と亀裂にも強い。
臭いも発生せず、熱の発生もないので周辺環境へも優しい工法です。
ゴムシート防水
コスト面では安価で手軽に工事ができ短工期で済みます。応急措置としては最適の工事。
接着剤や素材自体に化学物質を使用するのでシックハウスに注意する必要があります。
塩ビシート
既存の下地があっても下地調整が必要ありません。対候性をもち、耐久性にも優れてい
ます。工期も短く低コストです。保護層なしで軽歩行も可能。
* FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
軽量かつ強靭で耐水、耐食、対候性に優れています。保護層が不要で直接露出防水と
して施工できます。
重歩行や車両走行にも耐えられます。外観的にもきれいな仕上がりとなります。
施行中は臭いが周囲に広がるため臭気対策が必要となります。紫外線が長期間当ると
劣化してひび割れしてしまいます。
定期的にトップコートを塗り替える必要があります。地震には弱い。
アスファルト防水
防水層が厚く、連続するので水密性が高いのが特徴です。
保護モルタルで押さえれば耐久性もかなり高くなります。耐用年数が長いのでメンテナン
スの回数も減少できます。
最近は工法が改善され工事中の臭いも少なくなっています。
紫外線に当たると硬化して劣化するので保護が必要です。
最近の屋上防水工事では、防水層の下層に断熱材の層を入れることが多く、建物の寿命を
延ばすと共に日常の省エネにもつながります。
シーリング工事
窓、ドアまわりの隙間や外壁のつなぎ目などわつなぎ埋め合わせるために、コム系の
シーリング材を充填する工事をシーリング工事といいます。
建物でひび割れが起きている箇所の修繕のためにシーリングを充填する場合もあります。
隙間(目地)からの水の侵入や外気の流入を防ぐのが目的です。
交換する場合は、カッターなどできれいに除去してから行います。
シーリングの保証期間は通常5年で契約します。
シリコン系・・・耐熱性、対候性に優れている。
ポリウレタン系・・・対候性、耐熱性がない
ウレタン系・・・耐久性は一番ある。塗膜を被せないと紫外線に弱い。
床シート
開放廊下、バルコニー、ルーフバルコニー、スロープ等に使用されます。
タキロンシーアイ、東リ、ロンコール工業等の会社が扱っています。
以上です。
大規模修繕工事の時には、業者や設計コンサルタントの話しの
中に頻繁に出てくる専門用語ですが、基本的なことは知っておいた
方がいいと思い書き込みをしました。
相見積を取るときの金抜き計算というやり方はいいね。
最初に見積もりを取る時に業者と材料とかも決めて
見積をもらえばいいね。
<管理組合と自治会の違い知ってますか>
管理組合とは、区分所有者になれば法律上、自動的に組合員になり、区分所有者でなくな
れば、自動的に組合員ではなくなります。また、組合員は区分所有者でなくなるまで退会すること
は法的にもできません。
管理組合の主な目的は、建物・設備の共有資産の管理です。
又、マンション内の快適なマンションライフを維持していくための管理も行っています。
自治会とは、親睦等を目的とする任意団体で年齢・性別に関係なく居住者であれば、誰でも
入退会が自由にできる団体です。賃借人でも構いません。全国のマンションでの自治会への加入
率は決して高くはありません。
その目的は、居住者の親睦と共同福祉の推進を図り、地域の発展に寄与することです。
美化活動、子供の見守り、敬老会、祭り、防犯パトロール、弱者に対するフォロー活動等
具体的には親子会、老人クラブ、文化活動やスポーツ活動を支援しており、又祭りや清掃活動、リサ
イクル活動等を行っています。祭りに関しては地域の自治会と消防訓練は管理組合と協力して行っ
ておりマンション住民の生活面での互助並びに交流活動のフォローを行っています。
自治会は、行政との窓口で、行政の各種情報が伝達されます。このため、市は自治会運営補助
金等の活動を支援しています。
しかし、管理組合と自治会は目的や機能が異なる組織で、構成員も異なっています。それでこ
の2つを混同すると管理組合の運営に支障をきたすおそれがでてきます。
そのため、マンション管理を適正に行うためには、各組織の違い、目的等をよく理解しておかな
ければなりません。
又、管理組合、自治会の役員のそのときの力関係によって、管理組合が自治会に、自治会が
管理組合に干渉をすることがあってはいけません。
ただ、相互に連携して協力しあう体制をどう構築していくかということは大切なことです。目的が
重複している防災や植栽に関しては、一緒に取り組んでいくことが効率的です。
標準管理規約から、「コミュニティ条項」が削除されました。当マンションの管理規約にも規定さ
れてます「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成(費用)」という項目です。
理由としては、法的リスクを避けるためとのことです。コミュニティの合意形成の環境づくりといっ
た理由で管理費から支出されたり、マンションの管理と関連性の薄い業務活動に対して支出す
れば、役員に対して損害賠償責任が生じる恐れがあることがその理由です。
管理費から募金や熟親会、スポーツや文化会、親子会、祭りとかに経費を支出することはでき
ません。あくまで管理費はマンションの管理のために使用しなければなりません。
又、自治会費を管理組合が強制徴収している事例はありますが、その点は理解した上で適切
な運営がされているマンションは多いようです。
但し、第三者に賃貸されているマンションや空室で居住していない区分所有者の場合は、自治
会費の徴収でトラブルの要因となることは予想されます。
管理組合と自治会の両組織を合体させることはできませんが、両組織の趣旨、目的を正しく理
解してそれぞれが独立して運営していくことが必要です。
ただ、マンション内のコミュニティを図っていくことは大切なことです。
小規模マンションでは、理事会と自治会の役員を兼務していて
ごっちゃになっているマンションは多いのでは。
大規模修繕工事の専門用語の追加です。
コンクリートは当初はアルカリ性です。これが空気中の炭酸ガスを吸収して年に0.5ミリずつ
中性化していきます。
鉄筋のかぶり厚は3cmです。
つまり60年でコンクリートの中性化が鉄筋にまで到達します。
コンクリートは中性化してもその強度が弱まることはありません。空気やみずが浸透することで
劣化していくのです。
これが鉄筋にまで到達すると錆が発生し鉄筋が膨張し、コンクリートを徐々に押し出すような事態
が発生してきます。
このときしっかりした施工を施せば鉄筋は保護されるためまだまだ利用できるということになります。
「修繕積立金の適切な金額の必要性について」
共用部分が劣化したり不具合が生じたら、補修工事とか更新工事をする必要が生じてきます。
長期修繕計画をみてみますと、計画に洩れている箇所がかなり目立ちます。そういった計
画にない箇所の補修や交換等をすれば当然修繕積立金は足りなくなってきます。
国交省の望まれる指針によれば、1戸当り月の修繕積立金の額は17,515円必要となっています。
国交省は長期修繕計画の作成は30年で計画すべきとしました。何故かといいますと、その期間で
大規模修繕工事を2回含ませるというものでした。
しかし、築30年の間には排水管、ガス管、玄関扉、窓枠サッシ、エレベーター、高置水槽、縦樋、
電灯設備、避雷針、避難ハッチ、バルコニー隔壁、メールボックスの更新工事は含まれていません。
そこで国交省は、最近は第1回目の大規模修繕工事後の長期修繕計画では、1戸当り必要修繕
積立金の額は、17,500円が望ましいという指針を打ち出してきました。
大型施設の更新工事が含まれる計画とそれがない最初の30年での長期修繕計画での必要修繕
積立金の額が違うのは当然なんですが、ようやく国交省もそれに気づいたようです。
国交省の打ち出した望まれる修繕積立金の額17,500円には
専有部分の配管の更新工事分は含まれていません。