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[スレ作成日時]2007-01-13 11:56:00
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契約者のひとりです。これまでの話題が自分の専門の一部なので、口を挟ませてください。長文になるかもしれませんがご容赦ください。
まず、超高層ビルの地震対策の基本は、「短い周期の揺れ→長い周期の揺れ」という変換だと思います。ガタガタという揺れを、柳のようにユッサユッサという揺れに変えることで、倒壊などを防ぎます。耐震、制震、免震を簡単に説明します。まず、耐震構造は、骨組みなどを頑丈にすることで揺れによる倒壊などの被害を防ぐことです。制震構造は、建物の構造内(骨組みの一部など)に揺れを吸収させる部分を設けて、被害を抑える仕組みだと考えればいいと思います。これはTTTが採用しています。免震構造は、建築物の土台に特殊な装置をつけて、地面の揺れが直接伝わらないようにしたものです。
いずれの構造も、一長一短はありますが、短い周期の地震(私たちが一般に大地震として感じる、直下型などの地震ですね)の場合、かなりの効果を期待できます。政府が想定している首都直下地震など、マグニチュード(M)7オーバーの大きな地震が発生して、震度6強くらいの揺れに見舞われた場合でも、十分耐えられるように設計されています。そういう意味では、震源が近い、ふつうの巨大地震では、TTTはかなり大きな揺れでも対抗できると思います。
ただ、問題は長周期地震です。長周期地震というのは、ガタガタという短い周期の揺れではなく、ユッサユッサという長い周期の揺れのことを言います。周期は数秒から数十秒とも言われています。一般的な地震ではお目にかかりませんが、M7を超えるような巨大地震が発生した場合、発生が確認されます。この地震の特徴は、震源地に遠いところに大きな揺れが伝わる、ということです。それと、構造物が大きければ大きいほど、共振しやすい、という特徴もあります。関東地方などの軟弱な地盤の場合、この揺れが増幅することも確認されています。さらに、揺れている時間が著しく長い、という特徴もあるのです。数分どころか、10分程度も揺れ続ける、というシミュレーション結果もあります。
で、お気づきかもしれませんが、制震、免震は、「ガタガタ」という短周期の揺れを「ユッサユッサ」という長周期の揺れに変える仕組みですので、最初から長周期の「ユッサユッサ」という揺れがやってきた場合、さらに揺れを増幅するおそれもあります。建物固有の周期と長周期地震動の周期の関係を考慮する必要がありますが、いずれにしても、足下の地震計は震度2とか3くらいの小さな揺れにもかかわらず、長周期地震が発生した場合、巨大構造物が大きく揺さぶられる、という現象が起きます。だから、制震、免震の構造が長周期には無力どころか、より被害を大きくさせるのでは、という危惧もあります。
2003年の十勝沖地震では、実際に長周期地震が発生し、震源地から数百キロ離れた苫小牧の石油コンビナートが大きく揺れて、火災が発生したこともありました。新潟県中越地震の際も、六本木ヒルズでエレベーターのワイヤーが切断されるなど、あの程度の規模でも被害が確認されたのだから、それとは比べものにならないほど巨大なパワーを持つ東海、東南海では、大変な被害が予想される、ということで、研究者らが警鐘を鳴らしているわけです。
家具の固定に全く意味がないとは言えませんが、長い間、ゆっくりと揺れれば、室内自体が大きく変形する可能性も高いので、単なる転倒防止金具では効果は期待できません。また、部屋より安全なところは、、、、これは難しいですね。「運」だと思います。直下型の短い周期の地震であれば、TTTの中にいるのが安全でしょうが、長周期の場合、ここまで説明してきたように、想定できない揺れを経験するはずですので、超高層ビルのような巨大な建物の中にいないほうがいいと思います。
ずいぶん、長々と書いてしまい、申し訳ありません。わかりやすく書こうとしたので、以上の説明に厳密さは欠けるかもしれませんが、防災上問題となっている長周期地震の論点は、こんなところです。
自分自身もTTTの住人になりますので、やっぱり心配ですよね。でも、どこにいても、被害を受ける時は、受けるのだ、と覚悟しています。確かに超高層は長周期には弱いけれど、いいところもたくさんありますから。景色がいいとか、都心へのアクセスがいいとか。私自身もそうやって総合的に判断して、契約しましたし。万一の時は、住民みんなで力を合わせましょう!