TOTに限らず透明バルコニーはメンテナンスを考えるとダメ仕様だと分かる。
逆梁と比べてコストの安い順梁を採用せざるを得なくなった近年の物件で、
デベなどが「逆梁より有利な点」を訴求するため、苦し紛れに採用した仕様に過ぎない。
洗濯モノ干しても従来のメッシュなどにくらべ通風性(気化作用)は大幅に劣り、
バルコニーとしての機能もむしろ低下している。
外廊下による通風が大切とか言ってる購入者が、よくこんな適当な仕様を受入れたと思う。
また、透明バルコニー+黒系の壁という物件もあるが、デザイン優先は分かるものの、
ここに白い色が中心の洗濯物が干された風景は想像もしたくないだろう。
柱や梁の多さは、居住空間として考えた場合、決して悪いことではない。
柱や梁のないフラットで広い空間は素晴らしいが、天井高2600mmなどの表層的な数値が勝負の
大衆向けマンションでは、あちこちに無理が出てくる。
軽量化が至上命題の超高層躯体で、まず犠牲になるのは音の伝播性能だ。
これらの少なさをうたった物件で騒音問題が出ていないか、
逆にこれらが目立った物件ではどうか、住民スレなどでさらっとみてみるとよいのでは。
静かさを求めるなら、柱や梁がしっかりし、外からの音が入ってこない工夫もあること。
掃き出しサッシより固定窓が断然優れているし、廊下側に部屋があるなど論外だ。
現在の技術では上部躯体を極限まで軽量化する必要がある超高層免震タワーで、
室内に柱が少ない、天井高がある、外廊下だ、などと喜べるのは入居前だけかもしれない。