今日、テレビCM見ました。凄くマンションが豪華で品質が高いイメージを前面に出してますね。
しかし、ここの販促担当はひと時代感覚が古いか、物販の基本がわかってないんじゃないですかね?
まずテレビCMで大型物件が売れるのは好景気のときだけです。
景気が良いと周囲の空気に押され、さらにCMで自分たちも買おうかという動機づけになるからです。
ただ、不景気のときはこれが心理的に逆効果になります。本当に大丈夫かな?って思うからです。
また、この不景気のなかでもマンションを購入しようという人はすでに
予算の総額が大体決まっている人が多いし、資金計画もラフながらも青写真があります。
ですから、テレビのスポットCMをバンバン打つより、
さっさと不景気を理由に値段を下げて販売した方が売れるし、
まずなにより値下げした物件と聞くと、現在物件を探している人たちは
ひとまず物件を見てみようか? という動機づけになるからです。
もちろん、すでに購入した人たちからは不満やクレームしか出ませんが
すでに完成した物件ですから、もともと縮小した市場のなかで
全戸を売り切るには、それなりの痛みも伴うはずなんですよね。
そりゃ、何年でも塩漬けして問題ない体力があるなら関係ない話ですが、
既購入者にしても、デベが中途半端に倒産して管理会社が
変更するなど、これだけ大型物件だとひとつ何かが変わるにも問題が発生しますから、
融資している銀行から水を差されないうちに、値下げ販売した方が
結局はデベのためだし、既購入者のためになると思うんですけどね。
とまあ、長々と書いてしまいました。
ちなみに住友みたいに塩漬けが手法の会社は、
それも戦略だと思うのでいいんじゃないかと思います。