それではもう一つ情報を提供いたします。
汐入公園から双眼鏡でR1棟、R2棟、R3棟の外部のチェックをしました。
これは私が良くやる目視での検査方法です。
まず逆梁外部は、マスチックとタイル貼りですが、9階の部屋の外部タイル貼り忘れがあり。
14階か15階か16階の外部マスチック塗り忘れと言うか、完全に未施工の住戸が4、5部屋あり。
R3棟東南角部屋の最上階から下に向けて何戸かやはりマスチック塗り忘れと言うか完全未施工あり。
塗装のプライマーたれによるタイルの黄色い変色多数
これだけのものがありました。
そして営業さんにはゼネコンにしっかりチェックするように言っておいて下さいと言いましたが、
言ってないみたいでした。
ゼネコンの担当者はまったく聞いてないみたいでしたよ。
上記の問題は入居後のアフターサービスでも勿論直す事は可能ですが、
今直しておかないと例えば塗っていない住戸の方の部屋に入って塗り直すことになったりします。
嫌じゃないですか?
それにもしも売主が居なくなってしまった場合にはアフターサービス自体が無くなります。
すると塗装やタイルが未施工の部分はコンクリートむき出しな訳ですが、コンクリートの中性化による劣化を早める事になり、実質建物の寿命を縮める事となります。
注:これについてはRC(鉄筋コンクリート)の構造、特徴をすこし書かなければなりません。
何故コンクリートだけではダメなのか。
コンクリートって固いですよね。あれ、圧縮には強いですが、引っ張りには弱いんです。(10倍違います)
柱で説明致しますと、建物がゆれると柱の真ん中から右片側(左片側)には圧縮の力がかかり、左片側(右片側)には引っ張りの力がかかるのは解りますよね。
と言うことはですね、コンクリートだけでは持たない訳です。
そこで引っ張りに強い鉄筋を入れる訳です。
構造的にはお分かりいただけたと思います。
では組み合わせについてです。
鉄は水にあたるといずれ錆びますよね。鉄は酸性に弱いですから。
うまい事にコンクリートはアルカリ性なんです。
鉄筋をコンクリートで覆う
素晴らしい組み合わせだと思います。
しかしコンクリートがアルカリ性を失う(中性化する)と勿論鉄筋は錆びます。錆びると言う事は脆くなる訳ですよね。
脆くなると言うことですね、引っ張りに耐えられなくなると言うことです。
ではコンクリートがアルカリ性を失う原因ですが、炭酸ガスな訳です。空気中に含まれて居ますね。
ですからコンクリートには塗装やタイルが貼られる訳です。
たかが外装、されど外装な訳です。
ですからまだ入居していない今のうちに売主が是正しなければならないのです。