戦前、建設地の国領8丁目は、神代村という、つつじヶ丘駅付近を中心とする村でした。
昭和10年代初期の古地図では、建設地は田んぼマークが付いてます。
その後、昭和10年代に「東京重機工業」が出来、このエリアは軍需産業として99式小銃を製造
する大工場となり、建設地も大工場の一部になります。
敗戦後の昭和20年代、GHQの指導により、軍需産業は廃止され、東京重機工業はミシン工場になります。これが現在のJUKIです。
昭和27年、神代村は神代町となり、昭和30年、隣町の調布町と合併し、調布市となります。
東京重機工業が縮小された国領駅南側の跡地には、昭和30年代から団地が建設されます。
この一つが、1964年に日本住宅公団(現UR)が分譲した地上4階建て7棟144戸の「国領住宅」です。築40年以上を経過して老朽化したため、これの建て替えの話が持ち上がりました。
国領住宅は、1986年に一時建て替え計画が持ち上がったものの、協議を重ねた住宅都市整備公団(現UR)が撤退したため、2000年に約10社のディベロッパーの中から旭化成ホームズが選ばれました。
そして、2006年、地上14階建て他7棟320戸の「アトラス国領」が建設、販売されることとなったわけです。