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前スレが1000レスを超えたのでPart27です。
オール電化とガス併用を比較しバトルするスレッドなので、
機能、性能、イニシャル・ランニングの両コストなど情報交換しましょう。
荒らしや嘘には削除依頼で対応で、本スレッドに関係がない部分についての比較は他スレッドにてバトルをお願いします。
[スレ作成日時]2013-12-08 16:38:52
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オール電化とガス併用を比較しバトルするスレッドなので、
機能、性能、イニシャル・ランニングの両コストなど情報交換しましょう。
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[スレ作成日時]2013-12-08 16:38:52
エコキュートと共同住宅
まず、「区分6(IVb)地域に立つ共同住戸1戸あたりの1次エネルギー消費量」の試算例を見る。
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(1) 暖房:高効率エアコン──9.6GJ/年
(2) 冷房:高効率エアコン──3.6GJ/年
(3) 給湯:
ガス潜熱回収型給湯器の場合──13.9GJ/年
石油潜熱回収型給湯器の場合──13.9GJ/年
ヒートポンプ式電気温水器の場合──13.7GJ/年
(4) 照明──7.5GJ/年
(5) 換気:壁付け第3種──2.1GJ/年
(6) 家電・調理:定数──18.0GJ/年
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(7) 消費量合計
ガス潜熱回収型給湯器の場合──54.7GJ/年
石油潜熱回収型給湯器の場合──54.7GJ/年
ヒートポンプ式電気温水器の場合──54.5GJ/年
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(8) 住戸全体の消費量に対する割合
暖冷房──約24%
給湯──約25%
照明・換気──約18%
家電・調理──約33%
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(注)
6(IVb)地域には、東京23区、名古屋市、大阪市が含まれる
専有面積70平方メートル、4人家族(推定)
Q値2.7、μ値0.071
エアコンは居間間欠運転
照明はMRレベル0、ORレベル0、NRレベル1
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住戸全体の消費量が54.5~54.7GJ/年であるのに対して、給湯の消費量は13.7~13.9GJ/年と、25.1~25.4%を占めている。
共同住宅のグレーゾーンは6(IVb)地域
次に、区分5(IVa)、6(IVb)、7(V)地域に立つ共同住宅について、給湯に関する1次エネルギー消費量の概要だけを比較する。
(1) 区分5(IVa)地域──エコキュートは効率が悪い
ガス潜熱回収型給湯器を使用
給湯15.4GJ/年──最低値の100.6%
全体57.8GJ/年──最低値の100.2%
石油潜熱回収型給湯器を使用
給湯15.3GJ/年──最低値
全体57.7GJ/年──最低値
ヒートポンプ式電気温水器を使用
給湯16.2GJ/年──最低値の105.9%
全体58.6GJ/年──最低値の101.6%
(2) 区分6(IVb)地域──エコキュートは少しだけ効率が良い
ガス潜熱回収型給湯器を使用
給湯13.9GJ/年──最低値の101.5%
全体54.7GJ/年──最低値の100.4%
石油潜熱回収型給湯器を使用
給湯13.9GJ/年──最低値の101.5%
全体54.7GJ/年──最低値の100.4%
ヒートポンプ式電気温水器を使用
給湯13.7GJ/年──最低値
全体54.5GJ/年──最低値
(3) 区分7(V)地域──エコキュートは効率が良い
ガス潜熱回収型給湯器を使用
給湯12.6GJ/年──最低値の106.8%
全体49.3GJ/年──最低値の101.6%
石油潜熱回収型給湯器を使用
給湯12.6GJ/年──最低値の107.8%
全体49.3GJ/年──最低値の101.6%
ヒートポンプ式電気温水器を使用
給湯11.8GJ/年──最低値
全体48.5GJ/年──最低値
このデータからは、次のような結論になる。
【共同住宅の分岐点】
区分1(Ia)~5(IVa)地域
──エコキュートを採用しない方がいい
区分6(IVb)地域
──エコキュートのグレーゾーンになる
区分7(V)~8(VI)地域
──エコキュートを採用してもいい
グレーゾーンとした理由
分譲マンションや賃貸マンションの最大の供給地となる6(IVb)地域において、エコキュートは少しだけ効率が良いにもかかわらず、グレーゾーンとしたのには、2つの理由がある。
1つは、住宅全体の1次エネルギー消費量が、エコキュートを100%としたとき、ガス式や石油式が100.4%であること。つまり、効率が0.4%よくなるだけなので、積極的に採用する理由にはなりにくい。
もう1つは、電気料金の問題である。電力会社は、「深夜電力を用いるため費用が安い」として、エコキュートの宣伝に努めてきた。
しかし、福島原発事故の影響による電気料金の値上げが実施され、今後の収束地点はまだ見えていない。さらに、経済産業省の電気料金審査専門委員会は7月2日、東京電力に、電気料金を5%割引く「オール電化住宅割引」の廃止を求めている。
すなわち、6(IVb)地域のうち特に東京電力の管内では、エコキュート住宅は、将来的に、電気料金が高いものにつく可能性を否定できない。よって、エコキュートの採用を勧めにくいのである。
低迷するオール電化マンションの普及率 (終わり)