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今度入居予定のマンションの戸堺壁が鉄筋コンクリートではなく、乾式遮音壁の
仕様になっていますが、隣戸の生活音等は気にならないのでしょうか?
同仕様のマンションにお住まいの方、専門の方がいらっしゃったら教えて下さい。
[スレ作成日時]2008-10-13 21:44:00
今度入居予定のマンションの戸堺壁が鉄筋コンクリートではなく、乾式遮音壁の
仕様になっていますが、隣戸の生活音等は気にならないのでしょうか?
同仕様のマンションにお住まいの方、専門の方がいらっしゃったら教えて下さい。
[スレ作成日時]2008-10-13 21:44:00
>>03
「叩けば響く」という点については、内部が蜜実なコンクリート躯体も決して優秀とは言えません。
(厚さや版面の拘束面積にもよりますが)
確かに、乾式間仕切に使用するPB(石膏ボード)や軽量鉄骨には「叩けば軽い音がする」という
イメージがあると思いますし、実際その通りだと言える部分はある訳ですが
乾式の耐火遮音壁は、軽量鉄骨による骨組みにグラスウールなどの防音性・断熱性に優れた
材料を充填し、表面を耐火性に優れたPBで覆った、いわば「複合材」とも言えるものです。
複数種の材料がそれぞれの特性を出すことによって、耐火遮音壁として総合的な性能を発揮しています。
もちろん「弱点」が無い訳ではなく、たとえば脚で思いっきり蹴飛ばすなどという衝撃に対しては
乾式間仕切はコンクリート躯体よりは弱いと言えます。
例えば、床の遮音性能に関する話で「重量衝撃音に関してはスラブの厚さが関与する」ということを
お聞きになった事があると思いますが、壁に関しても比重の高い材料を使った方が
重量衝撃音に関しては有利だという事です。
しかし実際の日常生活においては、壁にそのような衝撃を与える事は(床に比べれば)少ない筈ですし
高層建築の場合は構造体の軽量化という重要なテーマもあるので、乾式を採用する方が
総合的にはよかろうという判断に至る場合が多いという事でしょう。
乾式間仕切の方が断熱性には優れ、音の周波数帯によっては躯体壁よりも遮音性に勝るでしょう。
私も実体験としてそれほど多くのケースをみた訳ではありませんが、少なくとも昨今の新築物件で
間仕切が乾式である事が原因で「生活音」までもがトラブルの原因になるようなケースは
ほとんど聞いた事がありません。
設計上は、例えば隣接する住戸間で水周り(トイレや浴室)と主寝室が隣り合わないように
配慮するのが原則だと思いますが、あくまでクレーム対策の一部だと思います。
比較すれば様々な点において「違い」があるとは思いますが、どちらかが一方的に優れていたり
劣っていたりする訳ではないので、物件を評価する際の「絶対的な指標」にはする必要ないと思います。