ゼネコンボーイ
[更新日時] 2009-05-13 22:47:00
これは下記のGBスレッドを継承するものです。
「ゼネコンボーイさんマンションなんでも質問スレ」
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/4992/
GB自身がこの2つ目のスレッドを立てましたが、これまで以上の頻度でお答えする状況ではありません。以下の条件を継承させていただきます。
・諸般の事情により返事がいつになるか分からないので、急ぎの質問はご遠慮ください。
・返答されていない質問が3つ以上ある場合は、新たな質問はご遠慮ください。
このHPの住宅質問板で例えば、
「子供の走る音について その2」
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/16198/
を拝見すると、本当に悩んでいる方が多いと思いますが、実際のゼネコン側からすると、マンション施工後に構造的に遮音性能が悪いという苦情が来ることは稀です。「隣接して生活すると衝撃音の伝達は防ぎ切れないので、下階を意識して生活しましょう」は、マンション生活上の注意事項として、説明書の筆頭に記載しているからでしょうか。でも、GBはマンション購入者が、上階購入者についてあれこれ悩むことがないように、現状以上に遮音性を高めることが必要だとは常々感じています。
>スラブが、直床やボイドスラブでお悩みの方へ
「今時直床でスラブ20センチ」(GBは163.以降に)
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3700/
「ボイドスラブと普通のスラブについて」(GBは56.以降に)
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3322/
>スラブの遮音性を質問される方へ
床衝撃音の予測は非常に難しい分野で、今も統計的に実測結果と合うように調整されている予測式がほとんどであり、しかも精度はいまいちです。GBは一般的な傾向としてのコメントになるので、それが実際の性能を保証するものではありません。
[スレ作成日時]2006-06-17 23:21:00
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構造・施工系質問箱〜GBその2
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142
ゼネコンボーイ
まず、直天にダウンライトを付けることはまずしません。
これは、構造上不可能ではありませんが、仕舞いが大変なのと、万が一その上部に直接の衝撃があった場合に、音が漏れやすい可能性があるからです。
ダウンライトがないのであれば、二重天井仕上げは、ぎりぎりですが80mmで対応可能です。
ダウンライトを設置する場合は、確か120mmは必要だったように覚えていますが、最新の状況は、現場の電気屋さんが一番詳しいです。
居間の天井高を、厨房部分に合わせる必要はありません。出来るだけ高くして、最低でも2350程度はとれるようにしたらよいと思います。
一般に、標準仕様や標準オプションをはずれると、それだけのために各部位の納まりや図面を修正したり、業者を特別に段取りする必要が生じて、割高なものにはなります。(入居後に実施するよりは、はるかに安いですが)
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143
106
ありがとうございました。大変参考になりました。
まりもさんは直天井で天井高を高くし,価格も安くするという戦略か,
パンフレットにも天井照明は標準でつけてくれるものだけで,あとはスタンドでした。
向こうから最初にきたオプション項目にもありませんでした。
ダウンライトは考えてないですが,2重天井で照明を楽しむか値段と相談して
考えたいと思います。ありがとうございました。
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144
ゼネコンボーイ
106さん
>埋め込み高60mmの照明
がどのような照明なのか、よく理解できていませんでした。
(ダウンライトでないとすと、何なのでしょうか?それとも、照明器具に必ず付随するアウトレットボックスのことを指しているのでしょうか。)
直天井スラブに、照明用のアウトレットボックスを追加で設定することは可能です。
(これはスラブに数カ所増設して打ち込んでも、遮音上劣化するものではありません)
106さんの文面より、その照明ボックスの追加もできないといっているそうですが、たぶん、スラブが在来の現場打設のものではなくて、プレキャスト化されているとかで、1部の住戸に、そのような特殊な仕様を認めると、プレキャスト板の製造時の対処も大変になるので、断っているように見受けられます。
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145
106
ゼネコンボーイさま、ありがとうございます。
>ダウンライトでないとすると、何なのでしょうか?
コイズミ照明
http://www.koizumi.co.jp/
の店舗版/照明webカタログ(neo shop lighting カタログ)
シーリングのところの193ページにあります、
LED埋め込みランプ をいくつかリビング天井につけることを考えています。
埋込必要高60mm以上15mm以下の材厚で取り付けてくださいとあります
>直天井スラブに、照明用のアウトレットボックスを追加で設定することは可能です。
標準プランとメニュープランで標準の照明の位置が違うので、そう私も思っていたのですが、
天井ボード仕上げになるという回答で、駄目でした。残念です。
その後、たとえ15cmでもより天井高が高いほうがいいと、奥さんにいわれ、
(251cmと236cmの違いがどうなのかイメージがわかないのですが
LD22畳でL18畳D4畳です)、ほとんどをそのままにし、
戸境壁沿いにだけ梁のように、天井ボードをつけ、照明と
テレビ用のシアターパネル(たとえばナショナルので直天井取付は不可品)か
壁面収納をつけようかとも思っています。
実際どんな感じになるかイメージしにくいので困っています。
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146
ゼネコンボーイ
106さん
ご紹介のものは、蛍光灯のシーリング照明ですね。照明ボックス(=アウトレットボックス)を職設スラブに打設して取り付けるものです。(LED埋め込みランプとの関連がよく分かりません)
現場がボックスの増設を拒むのは、やはりスラブ工法によるものかと。よかったらどのような工法か教えてください。
もともと、必要十分な天井照明になっていると予想しますが、直天で増設した場合は、
意匠性の高い桟木(細い断面の棒状木材)を取り付けて、その内部に配線を隠蔽し、桟木にペンダントを付けたり、少し工夫すればシーリングライトも違和感なく付くかと。
現場の設計担当者か、インテリアデザイナーのお友達にご相談ください。
(二重天井でも直天のままでも、照明設置位置には、スラブよりアンカーを取ることが必要です)
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147
106
ウェブカタログのURLが直接示せないのですが、
住宅版の193ページの蛍光灯シーリングでなく
店舗版の方の193ページの奴です。
ADE950 803というLEDランプです。
工法は資料になにも書いてないので
今度、ゼネコンさんとのオプション打ち合わせの際に
聞いてみます。
アドバイス頂いた桟木での直天への増設も聞いてみます。
これが可能ならいろいろな場所に照明をつけて楽しめますね。
引渡し後に個人でやると規約違反になるでしょうから
(コンクリートなどの構造にアンカー取れないでしょうから)
聞いてみます。
ありがとうございました。
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148
ゼネコンボーイ
106さん
大変失礼しました。よく読まずに先入観で、住宅版と思っていました。
この照明は「器具外結線専用型」になっているので、二重天井用のものです。直天井の場合に、この照明のためのふところを実際のスラブ下端に設定するのは、大変なことです。また、照明器具がボードの孔に下から差し込んで、引っかけるタイプなので、天井ボードがないと、固定できないタイプの器具です。
このカタログを、ゼネコン側に説明したとなると、どのようなスラブ工法でも、直天井に設置するには大きなくり抜きが必要で、まず対応しないタイプですね。(この照明専用の大きなボックスを特注してスラブ下面に打ち込めば不可能でありませんが、器具の電源コードがあるので、大きなボックスになります)
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149
106
ゼネコンボーイ様,ありがとうございました。
直天井というのは照明,シアターパネル設置などで困りますね。
梁状にした最小の2重天井と桟木での直天への増設できるよう
聞いて見ます。ありがとうございました。
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150
匿名さん
ゼネコンボーイ様
他スレ(中古・キャンセル住戸マンション)でSRCとRCマンションの質について
白熱バトルがされています。
住環境(音・熱伝導性)としては。RC>SRC>鉄骨造との意見が出ていますが、
人が住んでみて実感する程違うものなのでしょうか??
プロからのご意見をお聞きしたいと思います。
宜しくお願いします。
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151
考え中
ゼネコンボーイ様、ここの掲示板を読むようになってからホント勉強になります。。
今申し込みを考えている物件があるのですが、
http://www.nishikujo.com/
構造的にいかがなものでしょうか??
ここの低層階のCタイプを考えているのですが、スラブはボイドで250mm、戸境壁が220mm、間口が6,600mm、階高が2,960mm、リビングの床から天井までが2,500mmとなっております。
一応性能評価書をもらっていて、耐震等級(躯体の倒壊防止、損傷防止)とも等級1、耐風等級2、劣化対策等級2となっております。
板状マンションということもあり、耐震はしょうがないところでしょうが、劣化対策が3ではないところに疑問を抱いていますがこんなものでしょうか??
営業の方はパンフには載せていないが、100年コンクリ、かぶり40mmと言っていましたが素人的意見ではそれだと等級3になりそうなのですが・・。
これくらいのスラブ厚であればの衝撃音の響き方などは少ない方でしょうか??
お忙しいとは思いますがご意見をお願いします。。
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152
ゼネコンボーイ
>>150の方へ
SRC造とRC造の住み心地に違いはありません。
断熱性や音環境も特に意識することなく、違いが出てくることもありません。
それは、SRC造は単純に言えば、RC部材の内部に鉄骨があるだけだからです。
これで終わりではやや寂しいので、構造形式のはなしをします。
まず鉄骨造(S造)は、プレハブメーカーが主導する2階建ての賃貸アパートは別として、マンションではまず採用しない構造形式です。例外としては、建物に住宅付置義務がある場合など、S造の事務所ビルの上部を住居にする事例があります。また柱をCFTといって鋼管内にコンクリートを充填する工法をとる場合がありますが、これはコンクリートに軸力負担させ、マンションの場合は梁はSRC造にするので、SRC造に分類されるものでしょう。
高層マンションを純S造で構築しないのは、強風時や地震時の高層階の揺れ具合がRC造とそれと違うからです。一般に、今の超高層RC造の居住性を鉄骨造で確保しようとすると、構造費用としてかなりのコストアップになります。
それでは、何故高層事務所ビルにはS造が多いかとというと、これは柱間隔がマンションよりはるかに跳ぶことと、事務所ビルの積載荷重がマンションより重いので、全体の建物重量がRC造では増え過ぎて、現実的な設計にならないからです。これは地震国日本の状況で、欧州やアジアの地震のない国々では、超高層事務所ビルもRC造で作ります。柱は基本的に軸力に結構耐えるものなので、風荷重だけみればよい国々では、地震時の水平力がないので、それほど柱が太く成らずに構造設計可能だからです。(大スパンもRC梁にプレストレスのケーブルを内蔵させることで確保します)
マンションに話を戻しますが、同じ高層マンションをRC造とSRC造で構造設計すると、一般にSRC造の方がコストアップになり、施工も鉄骨がある分やや面倒です。コストアップの要因としては、鉄骨と鉄筋の重量当たりの価格差もありますが、RC造が許容応力度設計において、部材断面の周囲に鉄筋を集中的に配置できるのに対して、SRC造の場合は、柱・梁の中央部にも鋼材を配置するため、RC造以上に鋼材量が必要になるからです。
では、何故SRC造(これも非常に日本独自の構造形式らしいですが)が10-15階程度のマンションに多用されてきたかというと、SRC造の柱設計の方が、地震時の柱にくる水平せん断力(建物が横揺れするときに、柱断面には45度方向に引張破断させる力が生じる)に抗しやすいからです。これをRC造で設計すると、現実的な柱サイズにならないということがありました。
これが、最近は使用できるコンクリートの強度が上がったこと。使用する鉄筋の強度も上がったこと。専用のせん断補強筋も開発されてきたことなどにより、従来SRC造だった建物がRC造でも十分に設計できるようになりました。(余談:病院も同様に柱間隔や高さなどの構造形式の違いで、RC造、SRC造、S造になりますが、マンション以上に耐震性能が要求されるので、SRC造の物件の比率はマンション以上のようです。学校も同様ですが、高層でない場合は、RC造が主流でしょう)
さらに、2000年より施行された新基準で、今話題の「限界耐力設計法」の導入が、このSRC造→RC造化に拍車をかけました。従来の許容応力度設計では、地盤条件とかに関わらず、原則建物重量の2割の水平力を建物に作用させて、部材の応力度が許容値以下か、横方向の変形度合いが許容値以下であるかを構造計算していたのですが、これを建物の地盤条件の違いや建物自体の揺れ具合を勘案して、より細かい対応ができるようにしたのが、「限耐法」です。
「限耐法」は最新の構造設計理論を反映して登場してきたのですが、設計者の構造センスで設定できる自由度の高い係数設定があり、恣意的に運用すると、必ずしも健全でないことが判明し、今はこの係数設定の特定部分を厳しくしないと、確認検査機関が受け付けないようになりました。この部分の厳格化は追って国交省より通達が出され、法律も改正される運びになっています。
以上より、構造的な意味では、「限耐法」の設計でない限り、耐震性能はRC造もSRC造も余り違いを意識しても仕方ないでしょう。SRC造の方がねばり強いイメージはありますが、鉄骨の弱点は溶接接合部にあるので、余り過度な期待はしない方がよいかと思います。
「限耐法」で設計してある建物は、その係数設定がどうであるのか、専門家に判定してもらうしかありませんが、よく設計原理を理解している構造設計者の健全な安全率をみている設計物件が多いと信じます。(経済設計を最優先している事務所のものには、法律だけ守ればというのが一部あるでしょうが・・・)
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153
ゼネコンボーイ
(↑長文規制が復活しているとは知りませんでした。面倒さはご容赦を)
>>151の方へ
100年コンクリートは、設計規準強度30N/mm2以上使用の場合を、勝手にマンション業界が宣伝しているものであり、直接品確法とは関係ありません。どの要素が欠けて劣化等級2になっているのか、下記pdfファイルのpp.53-54を印刷して、デベに再質問してください。
参考として記載すると、デベの言うかぶりは、設計かぶり厚さでこれは通常、この基準書の最低かぶり厚さより10mm増しを意味します。ところが、室内のスラブの下筋かぶりを40mmで設計することは従来希であり、30mmで設計しても、そのかぶり厚さは施工時にもほぼ確実に達成できるのですが、審査機関の要請が厳しくなり、この部分の被り厚さが設計で40mmないと、等級3に認定していない可能性もあります。
遮音性に関しては、これは無梁床板でのボイドスラブを採用した経済設計となっており、標準的なものです。
階高2960=スラブ250+スラブ仕上げ30+天井高2500+天井仕上げ180
とすると、天井仕上げが多きすぎる感じで、階高2960の直床では、ボイドスラブ300mmも可能だったと推測され、そのような遮音重視の設計にはなっていません。
また直床の場合は、直床施工前のセレフレベリング材の厚さをいくらにするかで、これまた遮音性向上に大きく影響します。(関西ではこれを余り厚くしないようなので、この部分もあまり期待できません。)
和室のある直床マンションでの注意事項は、建具に専用のすべり部材を付けないと、二重天井でもあっても開閉音が下階に漏れやすくなることなので、デベにその辺の仕様をよくご確認ください。
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154
匿名さん
ゼネコンボーイ様、ご無沙汰しています。以下の件でご相談させていただいた者です。その節は大変お世話になりました。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/4992/res/284-289
本物件は静かな住宅地に立地にしており、施工会社・設計会社からも「上階からの重衝撃音に十分に配慮している」とのことで、購入しましたが、住んでみると、やはり上階からの重衝撃音が若干気になります。
階高3m、ボイドスラブ325mm(発泡スチロール充填)、制振材6mm、GW敷きのフローリング(鶴ハード55)、二重床・直天井、戸境壁200mm、北側玄関、廊下が中心を通る構造ですが、南側のバルコニーに面したリビングに置いたソファに寝転んだ状態で、(ちょっとカカト歩きっぽい)上階の人の歩く振動がソファに響きます。そこでお尋ねしたいのですが、騒音軽減のために、当方で何か対処できる方法はあるのでしょうか?
バルコニーのスパンが9mあるため、太鼓現象が発生しているのかなとは思っており、やはり受忍すべき範囲なのでしょうか。マンション選びって本当に難しいですね。
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155
匿名さん
150です。
ゼネコンボーイ様、ご丁寧且つ分かり易いご説明ありがとうございました!
他スレでは根拠の無い意見ばかりで優劣をつけていたので、大変参考になりました。
これからも皆さんに色々とご教授お願いしますね。
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156
匿名さん
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157
考え中
151です。
丁寧で詳しいご説明ありがとうございました。結論的には可もなく不可もなく標準仕様といったところでしょうか・・。
早速デベに何項目か質問してみようと思います。あと、
>下記pdfファイルのpp.53-54を印刷して、デベに再質問してください。
とありますが無いようなのでまたアップされて頂いたら助かります。。
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158
ゼネコンボーイ
>>157 151さん
失礼しました。下記の国交省HPにある品確法評価基準です。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/060601hyouk...
標準仕様ですが、できれば300mmのボイドスラブの方がよりよいというマンションです。
標準仕様では、十分な遮音性能が確保できない現状があり、周囲にどのような方が入居するかで、
室内の音環境が決まってしまうような現実は、少しでも緩和されたいいなと思っています。
(他スレで、幼児のしつけ議論が永遠の平行線のような議論になっていますが、室内音環境を入居者アンケートで研究している日大・井上研グループでも、2-3歳児と4-5歳児では明確な区別があり、2-3歳児へのしつけはそもそも不可能と捉える状況を把握しているようで、そのような論文を先の建築学会の大会で発表しておりました。)
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159
ゼネコンボーイ
>154
入居前に質問された方が、入居後に再度レスしていただけるのは、大変光栄であるととともに、怖いですね。今後、より一層慎重に記載しないと、違ったとか言われても困るし。いずれにしても、一人の建築技術者の参考意見であり、当然に絶対的なものではありません。
>>154.の方へ
大変ご無沙汰です。再訪問ありがとうございます。
>上階の人の歩く振動がソファに響きます。
これは、床衝撃音というより、振動障害の可能性があります。9mのスパンでは、構造計算上はスラブ厚さ325mmでよかったかも知れませんが、音にならない低周波部分における固有振動で上部スラブが振動し、それが、バルコニー側のRC雑壁を伝搬して、下階のスラブまで振動伝搬しているようです。実際には350mm程度にして、スラブの剛性を高める対策か、大型床板の中央部、例えばトレイの壁の一部をRC雑壁にして、低周波の振動を抑制する設計が必要だったと推測されます。
よって残念ですが、ハード上の現実的な対処方法は難しいと思われます。
(どの程度なのかに違ってきますが、上の方の歩き方が乱暴であると仮定すると、普通に歩いてもらう御願いが早道でしょう。また、このような事例を繰り返さないためにも、デベにしっかり苦情を伝えてください)
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160
ゼネコンボーイ
>>154 補足です。
159.では、スラブ全体の振動の可能性をいいましたが、実際の300mmボイドスラブの重量は
平米当たりでも0.3×2.3×0.75(充実率)=517kgの重さを持つものであり、これが80平米あると
ざっと40トンを超える重さになります。
これが体感できる程揺れが下階に伝わるというのは、運悪く歩くピッチとスラブの固有周期が合致してしまった可能性もあります。
また、外壁側で上階の振動を感じる要因としては、二重床の床構造と壁の仕上げ構造の取り合いも重要な要素です。一般にマンションの内装仕上げの順番は、
間仕切りの軽鉄設置→床下地設置→壁ボード類取付(→二重天井仕上げ)→床仕上げ→クロス張り
となっています。(現場のやり方によっては、壁のボードを先行させてから、二重床の下地に入ることもあります。)すると、だまっていると外壁内側のGLボードは、そのまま二重床の下地の上に載せて施工するような事例も出てきます。
これをやってしまうと、二重床そのものの振動が、
上階二重床→上階GLボード→上階RC外壁→下階RC外壁→下階GLボード→下階二重床
という経路で下階の床に伝搬されている可能性もあります。
二重床が振動すれば、154さんのソファーで振動を感じることになります。
こちらの方の要因が大きいかもしれないので、デベや施工業者とよく原因を追及されたらいかがかと思います。(この場合、二重床とGLボードの取り合いなど、振動緩和対策が可能かもしれません)
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161
匿名さん
154です。ゼネコンボーイ様には、丁寧なご回答をいただき、ありがとうございました。
先日、アフターサービスの時期だったため、施工会社に本件説明したところ、「他の住居から
同様のクレームはない」ということでした。あらためて、デベロッパーの建築部署にも説明す
ると同時に、管理人経由で上階の人に歩き方を注意してもらうことにします。
いろいろとご教示をいただき、心よりお礼を申し上げます。
またお邪魔するかもしれませんが、よろしくお付き合いください。
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