マンション評論家だなんて、いえそれほどでも (^_^;)
この物件は、「長谷工の特命受注」の典型的な物件。「マンションは画一的な商品だから、その価値は1に立地、2に立地」という見方を利用した、賢いマーケット戦略。
最近は良い立地にまとまった土地が出ると長谷工が高価格で落札。長谷工設計長谷工施工監理でコストカットの粋を尽くした徹底的徹底的に建設費を抑えた建物で高値落札分の利益を生み出し、それを他の有名デベロッパーに買わせて筆頭売主で販売。利益最優先の突出部のない豆腐型の四角い建物、単色の塗装、最少のタイル。南北に細長い蒲鉾カットの田の字型の部屋で最大限の部屋数、部屋に食い込むサービスバルコニーやトランクルームで容積率最大。バルコニーや通路の手すりはコストカットで樹脂やサッシ。エレベータは最小限。駐車場は立体機械式。有名筆頭売主の商品名つけて高価格。近隣との折衝では嫌われ役も厭わない。売れ残ったら筆頭売主の損失と販売会社の責任、維持管理再び利益を上げるのは長谷工。一旦受注すれば売れなくても長谷工の収益確保。地震災害があっても修理施工で長谷工の利益。このビジネススタイルは、長谷工のホームページにも掲載。
「当社の特徴は、事業持込による特命受注。長年の実績と、高い土地情報収集力ならびに充実した機能をベースに、精度の高い建築プラン・事業収支プラン・事業日程を短期間で作成、取引事業主に提案営業します。さらに近隣との折衝・行政協議も全て担います。この特命受注というスタイルが、高い収益力を確保する上で欠くことのできないものとなっています。」長谷工のホームページより。「長谷工 特命受注」で検索で出ます。
賢い会社の長谷工の「特命受注」物件です。これで景観も手すりも近隣も価格も駐車場も納得。間違いがあれば指摘を。