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住宅としての長期保有。耐震マンションはやはり価値の下落は強くでるのでしょうか?
[スレ作成日時]2012-11-09 13:48:45
住宅としての長期保有。耐震マンションはやはり価値の下落は強くでるのでしょうか?
[スレ作成日時]2012-11-09 13:48:45
>1409
テクノクライシスといって技術が発達すると逆に危険度が増すことがあります。
例えば、昔の建物の計算は手計算が主だったので、計算上の仮定に多くの安全率がかけられていて、結果的に多少の想定外の外力には耐えられるようになっていました。
これに対し、超高層や免震はコンピューターによるシミュレーション解析が前提となっており計算精度が格段に向上しています。精度が向上したことで不要な安全率は無くされ結果的に安全率の少ない建物になっており、想定外の外力に弱くなっていると言えます。
マンションなどの建物は自動車のような機械ものと違って実大実験による検証ができません。自動車が衝突実験を何度も繰り返して安全性を検証するのはシミュレーション解析では表現できない想定外のことが実際の事故ではあり得るからです。
建物の場合は実大実験ができないので、実際の地震で被害が出た建物を調べて設計法が正しかったのかを検証するのですが、実際の建物は各階に震度計や加速度計が付けてあるわけではないので、実際にはどの程度の地震力が加わっていたのかは定量的に検証することはできません。
躯体のひび割れの入り方などをみて想像し分かったつもりになっているだけです。
実際にはどうなるかよく分からないので建物の構造計算をするには数々の仮定を設定し計算します。例えばマンションの部屋の積載荷重は180kg/m2と仮定するとか、地盤の性状はこうだと仮定するとか。でも積載荷重にしても例えば風呂に深さ50cmのお湯を入れればそれだけで500kg/m2で積載荷重を超えますよね。相当いいかげんな仮定になっていると思います。ですがこうした仮定条件は建築基準法で定められている数値なので設計者は何の疑問も持たずにその仮定条件で設計しているのが現状です。
ですので、設計想定外が起こるのは十分あり得ます。
ということを踏まえると、マンションを選ぶなら安全率の高さからシミュレーション解析を行わない規模のもの=中低層の耐震が一番ベストだと思われます。