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現在、都内の高級住宅地と言われるところは、
1.)都心部の大名屋敷跡で、大正末期から昭和初期に区画分譲された地区
2.)郊外住宅地として、大正末期から昭和初期に区画分譲された地区、
3.)2.に隣接する地域で、その後発展した地域。
1.)については旧華族などの上流階級の人々が好んで購入し、当時から高級住宅地として
発展しましたが、あまりに都心過ぎるため、現在ではマンションなどが多くなっています。
代表的なところでは、港区麻布、文京区大和郷(本駒込6)、文京区西片町、目白近衛町、
渋谷区松濤、渋谷区大山町、品川区池田山、島津山(東五反田)などがあります。
2.)については、分譲当時の単価も安かったため、一区画の面積が大きく、
一般には中流サラリーマン向けの分譲でしたが、当時の中流サラリーマンは、
現在でいうインテリ層であり、住民の意識が高く良好な環境が維持されてきた為であると
考えられます。代表的な例としては、世田谷区桜新町(桜新町1、深沢7,8)、
洗足田園都市(目黒区洗足2、品川区小山7,旗の台6)、大田区田園調布、
目白文化村(新宿区中落合2,3,4、中井2)、城南文化村(豊島区向山3)、
世田谷区成城、馬込文士村(大田区山王)などです。
3.)については、東急大井町線の自由ケ丘~二子玉川(等々力、尾山台など)、
京王井の頭線の世田谷区、杉並区内(駒場、代沢、永福町、浜田山など)、
大田区の東急線沿い(久ケ原、雪ケ谷など)、東急東横線の目黒区内(八雲、碑文谷)などに
点在しているようです。