- 検討スレ
- 住民スレ
- 物件概要
- 地図
- 価格スレ
- 価格表販売
- 見学記
>>41519 匿名さん
日経新聞記事アーカイブ2013/8/20
首都圏で中古マンション売買の勢いが増している。成約件数は今年に入り昨年に比べて2ケタ増が続き、平均成約価格も上昇した。東京都心では分譲時を上回る価格で成約する住戸もある。株価上昇による資産効果で消費が上向くなか、住宅ローン金利や物件価格の先高観から、好立地や間取りの良い中古マンションは新築並みに人気が出ている。
「都心の大規模マンションの引き合いが強い。高価格の住戸から売れていく」。住友不動産販売の担当者は最近の中古マンション販売についてこう説明する。
港区に2007年に完成した2090戸(3棟)の大型マンション「ワールドシティタワーズ」はその一例という。東京モノレールやりんかい線の天王洲アイル駅から徒歩5分程度。70~80平方メートルで6000万円前後と分譲時と変わらない価格で取引される。「新築時の抽選を逃した人や、親のためにもう1戸購入するという人もいる」
「番町はないか」。東急リバブルの担当者が血眼になって探すのが千代田区番町エリアの中古マンションだ。都心一等地で暮らすステータスを求めて住戸を探す富裕層は多い。築10年の高層マンションの70平方メートルの住戸が最近、8500万円と分譲時の価格をやや上回る高値で売れた。
「番町エリアは新築は少ない。立地を重視する顧客には中古の人気が根強い」と担当者は指摘する。新築物件が出ても希少性が高く、いわゆる「億ション」がほとんど。一方で近くに立地する人気の小・中学校が目当ての子育て世代の需要もあり、関心は中古に向かう。
「もっと在庫を仕入れたいのだが…」。中古マンション販売のアート・クラフト・サイエンス(東京・中央)の担当者は在庫不足に頭を悩ます。JR品川駅の南側の徒歩圏のタワーマンション1戸を改装して売り出したところ、新築とほぼ変わらない6000万円で「瞬間蒸発」した。
JR品川駅周辺は新幹線駅が近く空港に行くにも便利だが、大規模マンションの新築物件は少ない。このため中古を探す消費者が多く、販売事業者は「転売する住戸が出ればすぐに業者の奪い合いになり、価格が強含む要因になっている」という。
一方、新築物件と競合するエリアの中古では販売に苦戦する物件もあるようだ。江東区の豊洲や有明といった超高層マンションの建設が続くエリアでは「築3~5年で、中古の在庫が10~20戸あってなかなかはけない」(不動産大手)との声もある。