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乗客数が逆転 品川vs渋谷2大ターミナル駅の未来予想図-リニアが開業すれば品川のさらなる発展も
JR東日本がまとめた2016年度の「駅別1日平均乗車人数ランキング」で、品川駅が37万1787人となり初のトップ5に滑り込んだ。前年5位の「渋谷駅」は37万1336人と僅差ながら6位に転落。品川は全駅で唯一1万人以上記録を伸ばした半面、渋谷はトップ10のうち唯一前年を下回るなど、明暗が分かれる結果だ。
鉄道ジャーナリストの梅原淳氏が言う。「品川駅は港南口の再開発でサラリーマンが増えたことに加え、上野東京ラインが開業したことが人数アップにつながりました。逆に渋谷駅は、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互乗り入れにより、乗り換え客が減って素通りされ、人数ダウンになったようです」
乗車人数とは「改札に入った人の数」のこと。乗り換え客も含まれるため、ターミナル駅として便利なほどその数は増える。ちなみに1位は新宿(約77万人)、2位は池袋(約56万人)、3位は東京(約44万人)、4位は横浜(約41万人)だ。「渋谷は、駅周辺の会社の通勤客や買い物客の数が圧倒的に多い。乗客数の減少は一時的で、しばらくすれば持ち直すと思います」(梅原氏)
■不動産と飲食店は…?
にわかにライバル関係となった品川と渋谷。他の部分はどうか。住まいを見てみよう。不動産・住宅の総合情報サイト「SUUMO(スーモ)」の「住みたい街ランキング2017 関東版」によると、品川が5位(前年13位)、渋谷が10位(同12位)。ここでも品川のジャンプアップぶりが際立っている。不動産コンサルタントの長嶋修氏(さくら事務所会長)が言う。
「山手線やリニアの新駅ができる品川は、数年前から不動産投資の最注目エリア。利便性が高まることへの期待から、一般人気も上がっているのでしょう。一方、渋谷は現在JRと東急がタッグを組んで大規模な駅前再開発の真っ最中。品川ほどのインパクトはありませんが、不動産関係者にとっては、昔も今も魅力的な街です。ただし“伸びしろ”の点で、品川の方が投資先としては少しだけ有利かもしれません」
飲食店はどうか。「飲食店.com(ドットコム)」(株式会社シンクロ・フード)によれば、2015年に新規オープンした飲食店の駅別ランキングでは、渋谷が2年連続1位。品川は前回の53位から11位に大幅に順位を上げたが、渋谷との差は大きい。本紙連載「東京ディープ酒場」を担当するなど飲食店事情に詳しいライターの、しばたゆう氏が言う。
「若者が多い渋谷は都内屈指の情報発信地。はやりの移り変わりは激しいが、活気はピカイチ。一方の品川は、飲み屋が集まるエリアはあっても繁華街と呼べるほどではなく、オフィス街のイメージが強い。それでも、品川シーズンテラスなど飲食テナントに力を入れた施設も増えていて、今後は大人向けのオシャレなレストランやバーが充実していきそうです」