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天王洲アイルというと今ではオシャレな場所というイメージですが、私の中では、1980年代初めの頃に羽田行きのモノレールからみた倉庫の立ち並んだ場所を思い出す場所です。
Wikipediaの天王洲アイルの「歴史」には、「1925年(大正14年)から埋立が始まり、1939(昭和14年)に完成。第四台場は埋もれ品川と陸続きとなり、埋立地は工場や倉庫の用地として利用が始まる」の次が、「1986年10月:東品川二丁目(天王洲アイル)の開発計画を策定する。このころはまだ雑多な倉庫街であった」となっているので、私の記憶もそう間違いではなさそうです。
地図を見ると、目黒駅から下流は、五反田から大崎までJRの線路の側を流れています。三十数年前に何かの機会に大崎駅に降りたのですが、そこは工場が立ち並んでいて、歩く人も見かけない街でした。たしか、ドブ川のような川が流れていました。あれが目黒川だったのですね。
大崎駅から目黒川河口までは地図を見ると、途中、歩道が川から離れた箇所もありますが、歩いて行けそうです。大崎駅から目黒川沿いへいくと、そこには木々が涼しい木陰を作っている歩道が整備されていました。ゆったりとした幅の歩道で、さらに、あちこちに目黒川に向かってベンチがあります。疲れたらちょっと座って川を眺める。ここも、ほんわかと川の香りを感じる程度で、イメージしていたドブ川の臭いは全くありません。
小一時間の散歩で、あっけなく目黒川の河口にたどり着きました。そして目の前にはオサレな天王洲アイルが見えます。天王洲アイルへと橋を渡ってみました。水門がいくつもあって、川ではなく運河に囲まれていることがわかります。運河に面した水辺には、ウッドデッキが整備され、運河の水を眺めながらぼーっとできる場所がたくさんありました。ちょうどゴールデンウィーク中でオフィスが休みのためか、天王洲アイルはひっそりしていて、ちょっと穴場だったかもしれません。