- 検討スレ
- 住民スレ
- 物件概要
- 地図
- 価格スレ
- 価格表販売
- 見学記
渋谷駅は80年代の渋谷カルチャーをリードしたセゾングループが事実上解散したあと、渋谷パルコの改装のための閉店は公園通りを衰退させて、その先の神南の丘に広がったセレクトショップ街も寂れさせ、もう一方の道玄坂のリード役だった109もZARAやH&Mなどのファストファッションブーム以降はすっかり影が薄くなった。
パルコはリニューアルで捲土重来を図るとか言っているが、それで寂れてしまった公園通りが復活するとも思えないし、渋谷西武もあの中途半端な規模のままでは将来性がない。東急本店だって何度も閉店の噂が流れているし、東急プラザなんてほとんど忘れられている。これで109の衰退に歯止めがかからないと街からコアが消えてしまい、渋谷の商業立地は先行きが見えなくなる。
そんな渋谷の東口に2012年に渋谷ヒカリエなる複合施設が開業した。しかし、そのヒカリエもあまりに閑散としていて驚いてしまう。平日の昼間に行ってみると客よりも従業員のほうが多いありさま。渋谷駅の建て替えが終わって駅ビルが開業するのを待っているうちに、新宿や池袋どころか再開発が進む品川や恵比寿にまで客を奪われ、渋谷はどんどん衰退して行くのかも。
一方で、品川は2002年の新幹線品川駅開業を起点として、年々爆発的に駅利用者が増加しており現在も利用者増が継続中だ。品川駅の利用者増はいくつかの要因があるが、ひとつはエキナカショップの充実。品川駅構内にはJR直営のe-cuteのほか、伊勢丹や京急などの食料品店も多く入居しており、駅直結を強みとしたそれらの総売り上げ規模は大型デパートのデパ地下を上回る。
そして、港南口には2010年以降、品川シーズンテラスに代表される大型のオフィスビルが次々にオープンし日本マイクロソフトやソニーをはじめとして大企業本社も移転してきた。これらの数千人単位の就労人口の増加は品川駅の利用者数を大きく押し上げた。さらに高輪口にも水族館エプソンアクアパーク品川が開業し、シネマコンプレックスも大型化してリニューアルオープンした。
さらに、品川駅は上野東京ラインの乗り入れで常磐線のほか高崎線、宇都宮線の実質的な始発駅となり、利用者数をさらに押し上げた、これらの効果で10年間で15%利用者が減った渋谷駅に対して、品川駅は21%利用客を増やし、2016年度についに支部や駅を逆転した。現在、品川駅港南口ではリニア中央新幹線の工事が着々と進められており、この完成はビジネス需要にさらに拍車をかけるだろう。
そして、品川駅高輪口では国道15号線上部を完全に人工地盤で覆い、広大な広場を形成した上で広場に直結する形で西武ホールディングスや京浜急行が大型の複合商業施設を計画している。さらに、品川駅の北側で建設が進む仮称品川新駅との間に位置する再開発区域南端も大型商業施設になることが決定している。品川は日本を代表するターミナル駅へと着実に変貌を開始した。