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就任当時の日本経済は停滞していて、経済成長率は実質でマイナス0.8%、
それが昨年の実質経済成長率は2.7%のプラス成長に回復しました。
当時大きな課題だったのは不良債権処理の問題でした。主要銀行の不良債
権比率は8.4%に上っていました。ところがいざ不良債権処理を始めると、
「ますます倒産が増える、失業率が上がる。」という批判と、逆に、「遅す
ぎるのではないか。倒産を恐れず、一時的に失業者がでても、日本の将来を
考えればもっと早くやれ。」と、両方から批判がでました。
しかし、結果的に、不良債権比率も目標の4%台を達成し、現在は目標を
超えて2%台に減ってきた。そして、経済にも企業活動にもやる気が見えて
きました。業績は向上して税収も上がってきました。
失業率は、一時期ピークには5.5%まであがり、このままいくと2桁に
なるとまで言われていましたが、増えるどころか最近は4.1%にまで下が
り、失業者は減って就業者が増えてきました。求人数も増えてきました。
しかし、仕事を探している側と求人側でまだミスマッチがあります。ある
業種では人手が足りない。一方ではまだまだ就職できない方々もたくさんい
る。このミスマッチをどうやって改善していくかというのもこれからの重要
な課題です。
一時期、日本では、「ダメだ、ダメだ」という悲観論ばかりでしたが、よ
うやく「やればできる」という意欲が出てきました。この明るい兆しを本物
にしていくのが小泉内閣のこれからの仕事です。
同時に、世界的な関心事である地球温暖化、環境保護も大切です。就任以
来、「環境保護と経済発展を両立させる」これを重要な政策課題として取り
組んでまいりましたが、この鍵を握るのは科学技術です。ほとんどの予算を
前年度以下のマイナスにする中で、増やしているのは科学技術予算と社会保
障費だけです。
庶民的な人がこれを語れますか?