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新築マンションを見学した人など約8100人分もの個人情報が、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介してネット上に流出したことが10日、分かった。このうち約1000人分の情報には年収も記載されていた。総合商社「ニチメン(現双日)」と不動産大手「三菱地所」などが、千葉県内や東京都内で手がけたマンションの宣伝業務を担当した広告代理会社の関係者が収集、流出させたとみられる。
広告代理会社は「アイ・アンド・キュー アドバタイジング」(藤井一彦社長、本社・名古屋市中区)。流出したのは、03年9月に同社を退職した元社員が集めたとみられる文書で、保存しているパソコンが暴露ウイルスに感染したらしい。
毎日新聞が入手した資料によると、文書には「三菱地所」「ニチメン資料」など会社名のフォルダーが多数含まれていた。これらの会社は、アイ社のクライアント(広告主)。「来訪者一覧」や「来場者アンケート」と題したファイルには、00〜01年に千葉県内や東京都内の新築マンションを見学に訪れた人の住所や氏名、電話番号のほか、勤務先、家族の人数などが一覧表にまとめられていた。
さらに、「現在の住まい」「現在の間取り」などの項目もあり、このうち約1000人分には年収が記載されていた。また住宅購入予算や、購入時の自己資金額などが記入されている人もいた。「特記内容」の項目には、「○号室契約者」との記述もあった。
他にも複数のファイルに、広告サイトの閲覧者などの氏名や住所、メールアドレスが含まれており、個人情報は全体で約8100人分に上る。
アイ社によると、元社員が退職した後、別の社員に会社貸与のパソコンを引き継いだ。その社員がパソコンにウィニーを入れ、、流出データも存在していたという。同社は「流出したのは、うちの文書に間違いない。役員で手分けしてすぐにクライアントにおわびに行く」と話している。
また、双日と三菱地所は「事実関係を調査している」としている。
アイ社は93年設立。東京、名古屋、大阪に事務所があり、テレビや新聞などでの企業広告を企画・提案している。
[スレ作成日時]2006-04-11 10:57:00