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こちらは変動金利は怖くない??のその38です。
有意義な情報交換の場にしましょう。
テンプレはレス1にあります。
前スレ:https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/196951/1
[スレ作成日時]2011-12-02 13:33:42
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[スレ作成日時]2011-12-02 13:33:42
国債とは
これは例えば、額面100万円の国債は10年後に100万受け取れる権利の事を言います。この権利を今買うとしたらいくらで買うか、ということを考えてみましょう。100万円で買っては利回りがゼロですので、100万円より低い価格でないと買わないでしょう。60万円でしょうか、70万円でしょうか。60万円で割安だと思う人が多ければ、この「権利」の価格は60万円より上昇し、逆に割高だと思う人が多ければ、この「権利」の価格は下落します。そして、購入者が納得できる価格に到達することによって、今の購入価格になっているのです。
しかし、これは物価の上昇を考慮していません。今後10年間は毎年3%ずつ物価が上昇する場合はどうでしょうか?今の100万円の価値より10年後の100万円の価値は大きく下がります。
「国債は何があっても支払われることが約束され、いつでもすぐに売却できる」という前提をおいていました。「100万円を受け取ることができる権利」を持っている者の裏には「100万円を支払う義務」を負った者がいますし、「いつでもすぐに売却できる」とは「いつでもすぐに購入できる」者がいるということです。この前提は特に国債等の場合、現実にほぼ満たされていると考えられます。しかし、一部の国の国債の支払いが行われなかったり、債券を適切な価格で売りたくても買い手がいないということは発生し得ることです。また、期待インフレ率から実際のインフレ率が大きくかい離していくかもしれません。
債券は「将来」の権利に関する商品ですので「不確実性」が存在します。これら将来に対する「不確実性」のため、先ほどは60万円で購入としましたが、実際には59万円でないとリスクに見合わないと考える人もいるわけです。この差額1万円がリスクプレミアムです。必ずしも100万円受け取れないかもしれないリスクは信用リスク(デフォルトリスク)、いつでもすぐに売却できないかもしれないリスクは流動性リスク、インフレ率の予想が外れるリスクはインフレリスクと呼ばれます。また、財政赤字が拡大し、国債増発が懸念される場合にリスクプレミアムが高まることもあります。
今の説明を数式簡単に表すと
名目長期金利=実質長期金利+期待インフレ率+リスクプレミアム
以上の事から日本国債は「信用リスク」「流動性リスク」「インフレリスク」全てにおいて安全な資産として買われているわけです。
これが市場参加者の総意という事です。