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前スレが大きく1000件を超えていたため
新しくその2を作りました。
引き続き、バルコニーで子ども用ビニールプールはOK、NG?
について話しましょう。
前スレ:https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3653/
[スレ作成日時]2011-07-03 21:19:52
前スレが大きく1000件を超えていたため
新しくその2を作りました。
引き続き、バルコニーで子ども用ビニールプールはOK、NG?
について話しましょう。
前スレ:https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3653/
[スレ作成日時]2011-07-03 21:19:52
>882
わかりました。
どのような現象が起きて、それをどのように受け止めるかということを理解し易いと思われる例を挙げて説明してみます。
仰る通り、人間の身体だと大丈夫ですし、少々傷めても「自然治癒力」で、内出血でも大きな血管が切れていないなら、骨折でも少しのひびが入ったくらいなら、筋肉痛同様、時間は掛かっても自然に治ります。
更に、ご存知かも知れませんが、人間の身体にはリミッターが常に働いていて、最大の力を発揮することは「火事場の馬鹿力」と言われる状態にならない限り、全力は出ませんし、痛みでギリギリまで耐えることは出来ません。
しかし、建物は違います。
設計時点で人間が限界まで至らないように配慮するのです。
それが色々な荷重などの数値で決められているのです。
つまり、人間のように自然治癒力などはありませんが、設定された荷重を超えた途端壊れてしまうことは無いのです。
でも、人間が50キロの錘を担いで歩くとしますと、疲れたり、どこかに痛みが出て、いつか限界がきます。
歩くのをやめ錘を下ろし座り込んで「重かった」「疲れた」「もう限界」などと言って休むことが出来ます。
しかし、ベランダには出来ません。
ベランダが壊れて落ちることは、まずありませんが、前回説明しました肘や肘が当たる体の部分に亀裂(クラック)などが発生するのです。
亀裂はコンクリートに起こります、
それを食い止めようとするのが鉄筋です。
しかし、ゴムのような伸縮性はありません。
亀裂は隙間ですので、コンクリートで保護されていた鉄筋が空気に触れることになるかも知れません。
少し脱線します。
コンクリートはアルカリ性で、鉄筋が錆びないよう保護しているのです。
しかし、亀裂により空気や水が入り込み、鉄筋に触れますと酸化が始まります。
つまり、錆びるということです。
この亀裂は、初期の段階では、荷重を無くせばふさがってしまうようなものです。
荷重を与えた時だけ見える亀裂です。
しかし、自然治癒力の無い鉄筋コンクリートの建物ですので、放置すると修理費用が高額になったり、建物の危険につながります。
ベランダの床は1辺が建物とくっ付いていて、空中に浮いている状態です。
床面が耐えられない荷重が載せられた時、その荷重は建物との接合部分にストレスを与えるのです。
カンチレバー状態のベランダの床には、床面だけで耐えなくても、建物との接合部分と言う逃げ道があるのです。
人間なら、肘を曲げた状態で持てない場合、あるいは疲れた場合、肘を伸ばして掌を下げれば楽になります。
それと同じです。
しかし、建物の場合、ベランダの床は。その形を維持しないといけません。
その付けは全て建物との接合部分に回るのです。
このような理由で、このような現象が目に付かない場所で少しずつ起こり、建物にとって直ぐその場でではなく長期的に見て深刻な問題になるからです。
コンクリートに自然治癒力があればいいのですが、今はまだありません。
これで如何でしょう。