今日の International Herald Tribune の1面トップ記事(ただし東京版しか読んでないので、他の版は知らない)が "Post-quake Japan dreams of room with no view"(仮訳:震災後の日本人は景色の見えない部屋がお望み)。
記事の冒頭は
From their spacious 24th-floor apartment here, Masako Tsubuku and her husband had a breathtaking view of Mount Fuji.
They couldn't wait to leave.
(仮訳)
24階にある二人の広いマンションから、つぶくまさこさんと夫は息をのむような富士山の景色を楽しむことができた。
二人は早く出て行きたくて待ち切れなかった。
...
記事の最後は
All well and good, perhaps. But Ms. Tsubuku and her husband have had their fill of heights. In June, they left their Mount Fuji view and moved with their cats to a three-story apartment building outside the capital.
"I finaly feel stable," Ms. Tubuku said.
(仮訳)
ええ、大丈夫なんでしょうとも、たぶん。でも、つぶくさんと夫はもう高いところはこりごりだった。この6月に二人は富士山が見える部屋を出て、東京から離れた3階建てのマンションに愛猫とともに引っ越した。
「やっと安心できました」とつぶくさんは語った。
省略部分は不動産市場の現状分析、液状化の話、デベの安全対策の話、など。特に目新しい話はなし。
ちなみにデベの安全対策の話のところでは "The two-year-old, 48-story City Towers Toyosu"(築2年48階建のシティタワーズ豊洲ザ・ツイン)の安全対策についても取材してくれているのだが、"…,said Kazuyoshi Tanaka, a spokesman for the developer, Sumitomo Realty and Development"(仮訳:…とデベロッパーである住友不動産の広報担当者のたなかかずよし氏は語った」と書いた直後に、上に書いたまとめ(「ええ、大丈夫なんでしょう、たぶん。…」)が続いているので、明らかに記事のニュアンスはデベの説明を信じられませんなぁ、というもの。
二人とも東京勤務だとしたら、埼玉にでも引っ越したのでしょうかね?それとも、世田谷、杉並、練馬あたりの西側外周区に引っ越したんですかね?(the capital の定義が難しい)