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別スレで話が出たので作る事にしました。
数多い免震システムの中からIAU免震システムを選んだ方の経験談や検討されてる方の情報の場に出来たらと思いますので宜しくお願いします。
[スレ作成日時]2011-05-31 12:22:09
別スレで話が出たので作る事にしました。
数多い免震システムの中からIAU免震システムを選んだ方の経験談や検討されてる方の情報の場に出来たらと思いますので宜しくお願いします。
[スレ作成日時]2011-05-31 12:22:09
>>63に続く
ここで加速度と震度の話をします。
0.6秒周期でみると現行の気象庁震度階は、
0.8gal以上 震度1
2.5gal以上 震度2
8gal以上 震度3
25gal以上 震度4
80gal以上 震度5弱
140gal以上 震度5強
250gal以上 震度6弱
450gal以上 震度6強
800gal以上 震度7
となります。
ここで、「免震告示」の規定での(>>48参照)
地震入力300~400gal=震度6弱程度=極めて稀な地震 ⇒ 無損傷
これが難しい。
「非免震」(いわゆる「耐震」)では、
地震入力 80~100gal=震度5弱程度=稀な地震 ⇒ 無損傷
ですから、
これを上部構造として使用するので
地震入力を 目安として80~100gal程度に抑えられるか、
建物ごとに計算して建物応答値(地震の建物応答(増幅)倍率は2.5倍程度です)として、
C0=0.2 ⇒ 建物応答 200gal ⇒ 無損傷
200gal程度に抑えられるか、
です。
ここで、復元装置(バネ・ゴム)+ダンパーをもたない、すべり系転がり系の摩擦係数型装置を考えると、
建物入力加速度≒1000×摩擦係数(gal)
です。
1.すべり系免震:摩擦係数= 1/10(0.5/10~)
2.転がり系免震:摩擦係数=1/100(2/1000~2/100程度)
これは動摩擦係数ですので、静止摩擦係数は一般的に約2倍(免震が始まる段階)。
1.すべり系免震:摩擦係数= 2/10
2.転がり系免震:摩擦係数=2/100
から
1.すべり系免震の建物入力加速度≒200gal
2.転がり系免震の建物入力加速度≒ 20gal
となります。
これから分かりますように、
地震入力を 80~100galに抑えられるのは、「転がり系免震」だけとなります。
すべり系免震の摩擦係数を 0.5/10としても100galでギリギリです(摩擦係数=0.5/10をめざさないといけない理由はここにあります)。
それに、経年変化、復元装置+ダンパーを与えると、免震性能が悪くなるので、無理な可能性も出てくる。但し応答として免震はスウェイ運動に近い場合もあるが、しかし値に全く余裕がない。
そこで、上部構造の耐震性能上げて、C0=0.3(耐震等級3)等にして対応することが出てくる、ということです。
ここで、分かりますように、復元装置(バネ・ゴム)+ダンパーをもたない状態で、
1.すべり系免震の建物入力加速度≒200gal ⇒震度5強(100galとしても震度5弱)
2.転がり系免震の建物入力加速度≒ 20gal ⇒震度3 (10galとしても震度3)
の差はあまりに大きい。
復元装置(バネ・ゴム)+ダンパー※を入れるともっと上がる。
「すべり系免震」が、「告示免震」では「極めて稀な地震で無損傷」の規定で、非常に苦しむ原因です。
※必ずしも下がるとは限らない。