175 176 178さん
そうですね。
100年耐久コンクリートは日本建築学会で「構造体の大規模修繕が
予想できる期間としておよそ100年」と規定化しています。
従いまして、ノーメンテナンスで100年を保証するというものではありません。
ひび割れなどの事象はメンテナンスが必要です。
但し、通常コンクリートに比べ明らかに耐久性があります。
ちなみに水の比率が高いため、ひび割れが出やすく施工の難易度も
高いといえ、素晴らしい工法です。
さらに低層部は高強度を使用(HPの表現から私の推測の域ですが)
にあたっては、当然、低層部に非常な事態には加重が集中しますので、
このような高グレードを使用することは、あることです。
低層部が高層部と比較して天井高が異なったり、梁の大きさが違う
ような物件を見聞きされた方は、それが理由です。
この高強度コンクリートをすべてに使用することは、コストの事も
ありますが明らかにオーバースペックです。
15階建の本物件にはそこまで強靭な躯体は必要ありません。
最後に、高強度の弱点はという問いに関しましては、強いて言えば、
火災等高温に晒され続けると内部爆裂を起こす懸念はあります。
水量が少なく高密度なため、高温になったコンクリートは水分で膨張
しますが逃げ場がないためにそのような恐れがあります。
しかしながら、それも過去の話で、現在では対策が幾つかほどこされて
います。
その対策については、話が長くなりますので、この辺で失礼します。