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建て替えプロジェクトの標準スキームになるかも。
野村不動産は東京・白金台で、築年数の古い2棟の分譲マンションを1棟の高層マンションに建て替えるプロジェクトに乗り出した。高層化することで総戸数を約100戸増やし、これらを販売して建て替え費用を捻出する。都内ではマンションの老朽化が急速に進む一方、建て替え費用の負担など課題も多い。共同建て替えは住民負担を軽減できる手法として注目を集めそうだ。
築41年の白金台マンションは耐震性などにも問題があった(東京都港区)
桜田通り沿いの築41年の白金台マンション(東京・港)と隣接する築28年のクラウン白金台を解体し、地上34階建てのマンションに建て替える。総戸数は計98戸から190戸に増やし、うち108戸は新たに販売する。土地の取得費、解体費、建設費などを合わせると100億円超のプロジェクトとなる。
都心の分譲マンションの場合、単独の建て替えでは敷地面積などで制約があり、高層化するのは難しい。白金台マンションは耐震性に問題ありと診断されていたが、住民には高齢者も多く、建て替え費用の負担などが課題だった。
隣接するマンションと共同で建て替えることで約1600平方メートルの敷地を確保。敷地内に公開空き地をつくる総合設計制度の活用で高層マンションの建設が可能となった。2014年末には地下鉄高輪台駅から徒歩3分の住宅地に新たなマンションが完成する。
野村不動産は昨年、東京・新宿御苑で老朽化したマンションの建て替えを実施しており、首都圏では今回が2例目となる。ほかにも世田谷区内で17棟の大規模マンション群の建て替え計画に参加するなど、マンションの建て替え事業を本格化させている。
都内では1970年代以降に相次いで開発されたマンションの老朽化が問題になり始めている。都の推計では、08年で都内に約5万戸あった築40年以上のマンションは、18年には5倍近くに膨らむ見通し。放置すれば震災時に事故が起きるなどの恐れがあり、各自治体は建て替え促進の支援制度の整備などを急いでいる。
[スレ作成日時]2011-02-22 19:32:39