短期金利は政策金利です。国債のように市場変動により見直されるものと違います。
私なら変動金利を選択します。日本が突然財政破綻することを除けば向こう10年間で短期金利が2%を超えることはほぼ無いでしょう。もう少し言えば1%もないといえそうなところですが、よく見てください1%も2%も世界的に見てたいして違いは無いんですよ。
ハイパーインフレって言葉があるでしょ。1990年後半にロシアが財政破綻する直前は同国の短期国債が30%くらいになっていました。
もちろん銀行預金の金利も同じようなものになり、現金の価値は紙くず同然になりました。
この事態の背景は、政府が過大な借金返済が困難と判断して強制的にインフレにしたものです。
まともに30%の利息で国債を発行しようとしたわけではありません。
ロシアで起きたことが日本でも起こりえるのですが、両国には大きな違いがあります。それは日本円という通貨の信任です。日本円を短期的にハイパーインフレ化させると世界経済破綻になりますからそれはありません。
日本は財政削減余地も大きく、言われるほど日本は悪くないと思います。
私が金利はしばらく上昇しないと考える理由はこういった考えからきています。
こういった環境は1995年からすでに15年も過ぎています。
ゼロ金利政策は一度やると抜け方が難しいのです。
別な尺度から言いますと、住宅ローン金利が今の景気状態で1%上昇するとしましょう。家はとたんに売れなくなります。景気後退が始まります。→再び利下げされるでしょう!?