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親父が活用している月極めPにアパートを建てませんかと、大東建託の営業マンがほぼ毎日来るそうです。私にも話を聞いて貰いたいと営業マンが親父に話しをしているようなのですが、会うべきでしょうか?
不動産関係に勤めている知人に聞いたところ、あまり評判が良くないらしく悩んでおります。
[スレ作成日時]2010-10-29 12:11:45
親父が活用している月極めPにアパートを建てませんかと、大東建託の営業マンがほぼ毎日来るそうです。私にも話を聞いて貰いたいと営業マンが親父に話しをしているようなのですが、会うべきでしょうか?
不動産関係に勤めている知人に聞いたところ、あまり評判が良くないらしく悩んでおります。
[スレ作成日時]2010-10-29 12:11:45
賃貸住宅の空室率は築年数と相関することはよく知られている。新築の募集時には満室になっても、国土交通省の「空き家実態調査(平成21年)」によれば、賃貸住宅の空室率は、築10年を超えるころに10%程度に達し、築25年を超えると30%近くまで一気に跳ね上がる。
空室率20%はあくまで市場全体の平均値なので、中には半分が空室になっているような物件も少なくない。そうなると建物の維持管理・修繕に必要なコストの捻出も困難になり、建物の劣化が早まり物件の競争力はますます低下する。そうして商品力を失った物件は、建替えによって競争力を回復しようとする。滅失された(取り壊された)物件の平均築年数は23.7年と、賃貸住宅は驚くほど短命である。
約24年の短いサイクルでのスクラップアンドビルドを前提とした賃貸住宅経営は、20年前後で回収できる範囲の投資しか許さない。イニシャルコストを圧縮するためにローコストな規格型大量生産品で建てられ、ランニングコストを抑えるために経年による劣化は原状回復的な修繕レベルで対応される。その結果として、賃貸住宅市場のショーウィンドウにずらりと並べられた物件ラインナップは、建築時期別に建物性能や設備仕様・デザインがおおよそパターン化され、それが築年数にしたがって劣化している。
立地以外には「新しさ」が最大のアピールポイントである市場だ。当然、借り手のニーズは新築・築浅志向へ誘導される。その行動が集積して、築古物件の空室率はさらに高まり、スクラップアンドビルドされるという悪循環を加速する。
賃貸住宅市場の供給サイドは、需給バランスを無視した歪んだ市場を作り出し、「新しさ」というすぐに効力のなくなる武器に安易に頼るあまり、短いサイクルでの建替えを余儀なくされ、自らの経営環境を悪化させる。これは自縄自縛あるいは自作自演のネガティブ・スパイラルだ。
さらに、この悪循環の中では建物コストも低く抑えなければいけないため、ユーザーの住み心地満足度を高めることが出来ず、低金利と持家の優遇税制を背景に、家賃並みの値段で買える持家市場にユーザーを奪われていく。賃貸住宅市場とは、そういう愚かなゲームを繰り返している市場である。